位置情報から見つけるサイクリストの休憩場所(後編)
前回の続きになります。サイクリストの走行ログをゴニョゴニョして、サイクリストの休憩場所を推定してみようという試み。今回は、実際どんなところが見つかるんだというところを見ていきましょう。
分析するエリア
私こと、さいくりす太は最近、奈良県に住み始めたので奈良県内のいくつかのエリアについて分析することにしました。なぜ奈良に引っ越したかって?そりゃ、坂だらけだからですw
分析する主なエリアは、以下の3つのエリア↓↓↓
山添エリア
奈良市の東部、京都府と三重県に接する山添村。奈良市内から車で40分ほどの位置にありながら、広大な村に入れば信号は1つだけ。TOJ(Tour of Japan)の奈良ステージとしてコースが設定されたこともある小高いアップダウンだらけの地域。
宇陀・曽爾・御杖村エリア
ススキで有名な曽爾(そに)高原。交通量も少なく道もキレイでかなり走りやすい。高校のロードレース近畿大会が開催されるなど、結構サイクリストフレンドリーな地域。
吉野エリア
桜で有名な奈良県吉野郡。山伏の修行の場としての歴史を重ね、険しい山並みと原生林、清流、一度踏み入れれば非日常しかありません。この大自然の中で行われる大台ケ原ヒルクライムレースは関西屈指のサイクルイベントの一つです。
また今年は、あのThe PEAKSが吉野を舞台に開催されたようです。来年もやってくれるなら、参加しようかな、スタッフで…。
この3つの地域で、走行ログの位置情報からサイクリストの休憩スポットを割り出してみました。どこも田舎の地域なので、そもそもお店などは少ないです。その中でも、どのようなところに立ち寄っているのか、隠れた名店とかないか、などをチェックしたいと思います。
処理の流れ
滞留するログが多いメッシュの緯度・経度情報を取り出し、それをGoogle Places APIのNearby Searchに渡します。そうすると、その周辺のお店の情報や名所や史跡のPOI(Point Of Interest)情報を取得することができます。
たくさんPOIが取れちゃうので、滞留数、距離、レーティング、口コミ数などの変数を使ったラキングモデルを適当に作って、その地域内でのオススランキングリストを作ります。
最終的に出てくるオススメランキングの場所は、簡単に言うと、サイクリストがよく休憩している場所の近くにある店、施設、名所などです。実際に利用しているかどうかは不明です。
さて、どんなところが出てくるのでしょうか?それぞれの地域で見てみましょうー。
分析結果
各エリアでノミネートされた人気スポットTop3を挙げていきたいと思います。
山添エリアの人気スポット
No.1 満天ひろば
No.2 杉の家
No.3 ハーブクラブ
宇陀・曽爾・御杖村エリアの人気スポット
No.1 道の駅 宇陀路大宇陀
No.2 曽爾高原
No.3 堂々久
吉野エリアの人気スポット
No.1 道の駅 吉野路上北山
No.2 Cafe こもれび
No.3 ラ・ペッシュ
番外編
分析エリアとは少し離れているけれども、ランキング上位に入ってきた店を何件かピックアップ。
大山崎 重信うどん
ライドの〆に行くのでしょうか?メニュー的にはサイクリストが好きそうなものが揃ってます。
天理 麺〜leads〜なかの
あぁ〜これライドの帰りに食べたいやつや…
明日香村 夢市茶屋
石舞台古墳の近くにある古代米などを使ったメニューが有名
まとめ
どうですかね?それっぽい店や場所が出てきたような気もします。しかしながら、実際にサイクリストが多用している店かどうかは確かめてみないと分からないですね。
一般的にWeb上で紹介されているオススメの店は、ライドのルートから大きくハズレていたりすることもあるので、今回のように実際にサイクリストが多く通るルート付近にある店から探せるのが、サイクリスト目線では微妙に便利かもしれません。
はい、今回は以上です。ちょっとした興味から位置情報を使ってサイクリストの休憩場所を推定してみようという試みでした。
走行ログのデータには、まだまだ他にも活用できそうなポテンシャルを感じます。
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