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色々あって 、直近の当社事業内容は

こんにちは。有川です。時間が空いてしまいましたが書きたいと思います。つい先日、とあるピッチイベントで弊社代表馬場が受けた質問、「このイヤホンはいつからレンタルできるのですか?」と。あーそうだったのか、レンタルしてるってちゃんとお伝えしてませんでした、スピアウト前に試作した試作品の譲渡を富士ゼロックスから受けているので、我々にはすでにプロダクトがあり、それを外でお使いいただけるようにレンタルもしておりますし、実験のお手伝いもさせていただいております。本当は営業活動の一貫でHPなどにわかりやすく表現していきたいのですが(今HPリニューアル中!!)、正直全然追いついておらず、、、。っで、半年間くらい探り探りでサービスし始めた結果、今は以下のようなお品書きでサービスをご提供しております。

当社の脳情報取得デバイス Ear Brain Interface (と名乗ることにしました!)を活用した以下の三つ。

 1.効果測定サービス

 2.研究開発支援 (デバイスレンタルや実験/PoCの支援)

 3.Brain Computer Interfaceおよび脳情報取得デバイスの開発

それぞれ有難いことにお客様が付いてくださり、昨年度ご支援させていただきました。面白いデータが取れていますので少しずつご紹介できればと思います。

効果測定サービスで大変喜んでいただきました!

今回は効果測定サービスの事例です。とある頭部を中心とした美容エステ兼マッサージを行うサロン様をご支援させていただいた例です。 展示会で声をかけていただき、"施術中の被験者のリラックス状態を測定できないか?" というなかなか無茶なオファーだったのですが、確かに頭にかぶるタイプのデバイスではないので出来るかも〜とは思いつつ、半信半疑ではあったもののまずは試しにということで自分をモニタにしてトライアルさせていただきました。

 ちょっと小さいですが、以下は私を被験者として1時間の施術を実施している様子とその瞬間の脳情報(上段:電位データ、下段:周波数分析結果)です。

スクリーンショット 2021-04-06 16.12.31

とても気持ちよくて途中寝ているのかどうかさえ記憶が曖昧だったのですが、味わったことのない気持ち良さだったことだけは覚えています。さて、脳情報はどうだったのかというと、下段のグラフをご覧いただきたいのですが、施術開始時の緊張がほぐれて気持ちよくまどろみ始めた頃だったため水色の線(シータ波帯域: 通常浅い眠りで強くなる)がずーっと上がりっぱなしではないですか。さらにある特定の施術をしている時に赤色の線(アルファ波帯域: 通常リラックスしている時に強くなる)が、山なりに上がってるじゃないですか。

これをみたサロンの皆様の反応、

「よっしゃ!」「私の技はやはりイケてる!」「これは世界初でしょ!」「これは喜ぶ!(お客様が)」「これをやりたかったの!」

っと、サロン内の関係者の皆様拍手喝采なわけです。確かに頭を触る施術中の脳情報などこれまで取れなかったでしょうから、ものすごいデータを取ってしまったという実感はったのですが、そこまで喜んでいただけるとは。どうやらこういった類のリラクゼーション体験は寝かしてなんぼ、すっきりしてもらってなんぼ、みたいな世界らしく、それがデータでリアルタイムに見れたため、ものすごく喜んでいただけたということでした。この技術でこんなに人に喜ばれたことが今までなかったですし(いや、自分の仕事史上はじめてかも)、どっちかというと前職ではこのプロジェクトはモノにならないといじめられてた方だったので、余計に嬉しい出来事でした!最終的に正式にオファーをいただき、エンドユーザとなる被験者様15名のリラックス体験を可視化させていただきました。

この体験で気づいたこと

実はやってる本人が言うのもなんですが、数年前まで脳波とか脳情報とか正直うさんくさいなと思ってました。世の中のほとんどの人がそう思ってるんじゃないでしょうか。あと、「怖い」と思っている人もたくさんいるはず。今回のご支援を通して気づいたことは、この "うさんくさい問題" の解決糸口がありそうということです(仮説ですね)。今回の私の場合、気持ちいいと思ってる自分の、その気持ちよくなっている様子がデータで取れてるので、「ほーら、ここでこんなに寝ちゃって、ここで気持ちよくなっちゃってる」ってデータに言われてしまったわけで、心の底から「あ、はい、そうです」って納得しちゃいました。じゃあ、今までのものって何だったのか。おそらく、アルゴリズムとか通して何かの指標を押し付けてきたり、結果が出てくるのに時間がかかって今かよ!?ってなったり、要するに自分がそのデータを信じるかどうかの前に結論をあちらの都合で提供してくるサービスが多いし(とくにウェアラブル系多いかと)、ましてそれが "脳の、、、" とかなると誰も信じないよな、、、って気づいたのです。まず体感に合うデータで信頼を得るの大事だなと。

早速この体験から事業の重点領域や戦略を見直したところです。それはまた次回に。あと、こういう新しいバッターボックスでフルスイングしたいのでたくさんのオファーお待ちしております。

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