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実験風景:自転車に乗りながら脳波測定してみたらいい感じだった

こんにちは。株式会社CyberneX COOの有川です。研究開発型スタートアップの創業期ということで、実験の様子もこちらで掲載していこうと思います。CyberneXはイヤホン型脳波計を開発しています。第一弾は自転車 x 脳波です。私たちの実験が世界初!かと思ったら、そんなわけはなくてTOYOTAさんの記事が過去にありました。しかも2011年、早い、さすが、、。私たちのは少し違うので世界初ではありませんが紹介します。

これは、某有名なヘッドキアタイプの脳波計をヘルメットに仕込み、ギアのシフトチェンジを脳波で操作するというもので、BMI( Brain Machine Interface: 物を動かすためのインターフェース)として脳波を活用している例で、2011年にコンセプトとして発表されたものです。

私たちも自転車に乗りながら脳波が測定できるかやってみました!

下の写真は弊社CFOの木村が趣味である自転車のトレーニング中に、試作機で音楽を聴きながら脳波計測している様子です。製品仕様として目立たないことを狙っているのでわかりづらいですが、木村はイヤホンを装着してます!自転車に乗って計測するのは初めてなので、まずは計測できるかどうかの確認からスタートになるのですが、ノイズなど無く綺麗な波形が取れています。ペダルを漕ぐリズムに合わせて波形の一定の揺れがみられますが、これはこれで素直なデータと考えて活用していけば良いかなと感じました。BMIの開発まではまだまだですが、波形の乱れが少ないことが確認でき、あらためて大きな可能性を感じた実験でした。まだまだ実験は続けます。

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掲載したアプリ画面は、株式会社分析屋様と共同開発した実験用のアプリの画面です。分析屋様には富士ゼロックス時代から私たちの研究開発を支援していただいており、2020/10/28-10/30に開催された展示会「第11回Japan IT Week秋」にて、分析屋様ブースでイヤホンと一緒にアプリを展示させていただきました。動画と生体電位、6軸センサ出力を同時に表示/データ記録/録画でき、実験の効率が飛躍的に上がりました。ありがとうございます:)

当社デバイスの特徴により色々なシーンで測定可能になりました。

ヘッドギヤや被り物で測定する脳波計と違い、すぐに測れる/動きに強い/長時間計測可能/目立たないという特徴を持っているため、日常の生活のシーンですぐに測定できるというのが特徴です。私たち自身も色々なところで試しているところです。8時間リモートワーク中に使用されたお客様、睡眠中に測定してくださったお客様もいます。

私の場合は、コロナ前の満員電車の中で一人スマホ画面の脳波を見ながら瞑想したことがあります。ストレスフルな満員電車の通勤の中、ひとり瞑想に浸る優越感を得ることが目的でした。これは私たちのデバイスでないと出来ないと自信を持って言いたい!なぜなら、他の既存の脳波計を電車の中付けていたら、怪しくて人が寄ってこないから、、。結果として、満員電車の中で測定できた満足感 = 一人だけ違う世界にいる気分で、過剰にニヤニヤしてしまい、それはそれは怪しいので注意必要と自覚しました。

自転車 x 脳波でどんなメリットがあるの?

自転車の話に戻るのですが、メリットについて考えてみたいと思います。もちろんTOYOTAさんのようにBMIも良くて、ひとつの分かりやすい目指す用途だと思うのですが、自転車を漕いでいる時に耳でデータが取得できるようになると色々な妄想が膨らんできます。例えば、トレーニングパフォーマンスが高いときの脳の状態データを日々の練習で蓄積学習し、脳波を測定しながらトレーニングメニューをタイムリーに切り替えてトレーニング効果を向上させるサービスを考えたり、音楽に合わせて呼吸を整えながらリズミカルに自転車を漕ぐことで、セロトニン分泌によりもたらされる健康な精神状態を測定し心身の健康を促進するサービスを考えたり、など、これから皆さんと一緒に考えていきたいです。

このような日常のシーンでも、少し変わったでもシーンでも測定できますので、興味を持ってくださった方、ご連絡いただければと思います。次回の実験風景もお楽しみに。

https://www.cybernex.co.jp/

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