浜崎あゆみの生き方は、女性活躍と反対の生き方なのか。

ーー天使を産みママになりました。

浜崎あゆみが、1月1日ファンクラブサイトで出産報告をした。
私は、あゆの1枚目のアルバム「A song for ××」を買ったあの日から、彼女の紡ぐ心からのさけびの言葉に心が動かされ続けているファンである。そんなあゆの報告は、ステージに立ち続けている尊敬と感謝、これからも彼女のファンで居続けると誓う気持ちで満たしてくれた。

だけど、ネット上には賛否両論の意見が目に留まる。

ーー多くを語りすぎてしまえば 真実はぼやけてしまう
song by decision

と、歌で語る浜崎あゆみ。これまで、たくさんの言葉を受け止めてきたはずの彼女の信念を垣間見れる言葉だと感じていた。
……なのに、だからなのか、出産後の投稿から2日経った1月3日のInstagramでこのように語るのだ。

(省略)女性が産後すぐに動けるという事の証明では決してありません。
…省略…日本中の妊婦さんたち、お母さんたちが休まる時間を十分にもてますようにと心から願っています。

令和でも、まだ進まぬ男性の育休

2020年1月1日の新聞には、「男性の育休元年なるか」。
男性の家庭への積極的なかかわりが女性の負担を減らすことであると示されている。日本の家庭の中では、まだまだ女性への負担は大きい。
子どもを産めば、毎日が一変する。
数時間おきの授乳。オムツ交換、だっこに、洗濯、掃除、食事の支度……。いつでも赤ちゃんが気になり、休む間もなく睡眠不足になる。
だけど、産休は出産後8週間しかなく、育休も1歳になるまでしかない。もっと一緒にいたいのに、理由がないと育休は延長されない。おまけに、子どもが1歳になる前に保育園に入れないと、保育園に入る倍率が跳ね上がる。
女性が多くの生き方を選択できる時代になっても、女性への負担は変わらないどころか、さらに多くの役割を引き受けることしかできなくなっている。

だから、浜崎あゆみが必要なんだ

わたし達は、あゆのようには生きられない。
あゆのように、子どもが生まれてすぐにはステージに立てない。
そんなことをマネする必要なんて本当にないんだと思う。

あゆは、ステージに立つことでいつもファンの私たちに夢を見せてくれている。「いろんなことがあっても、またみんなでこのステージに戻ってくるまで、がんばろうね」と語りかけてくれる。

ーー君に届くようにと こうして歌い続けているよ
  また逢える時まで 諦めないで歩いていてね
  その時はいつもの笑顔を見せてね
song by Replace 

それは、あゆのように出産前ギリギリまで働くことがすごいんだって言いたいんじゃない。産後すぐにステージ復帰して、働くことを求めているんじゃない。
あのステージに戻ることで救われる人たちがたくさんいるから、あゆはステージに立ち続けるしかないんだと思う。
ステージに立つ姿を通して、私たちにどんな生き方でもがんばろうねって語り続けているんだと思う。いつでも、自分らしく生きていくために。


ーーねえ時々いつまで何のためにこうやって
       ただ前に進み続けなきゃならないのかな
      なんて思う日もあるにはあるけど
      あなたが見ててくれるから
      そんなに単純じゃない 滑稽でもいい
     自分のためにだけ生きるなんてつまらない
song by until that Day...

#COMEMO #NIKKEI

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