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「アイスコーヒーじゃないもの飲みたい」と言いたい

カフェにて、
仕事関係のお打ち合わせとお見受けする。
年上の方と、明らかに年下の方。

年上の方:
コーヒーでも飲みましょう
払いますよ

年下の方:
いえ、わたしが払います

年上の方:
いいから、いいから。
アイスコーヒーでいいよね?

年下の方:
は、はい。
ありがとうございます。

コーヒーが飲めない

まだ社会人になって間もないころ、
営業職をしていたわたしが思い出されます。

先輩や、取引先の方。
ご一緒する方みんなが人生の先輩です。

「(アイスコーヒー)は、はい。
 ありがとうございます。」

そう言うしかありませんでした。
でもコーヒーは飲めなかったんですよね。

(コーヒー飲めないので、紅茶お願いします)

そんなこと言っていいのかどうかもわからず、
ただ黙って真っ黒い苦い液体を
ちびちび頑張って飲んでいたこと、
そんなことを思い出します。


○○と✕✕ができないと営業には向かない

コーヒー以外にも苦労したもの。
お酒とゴルフ。

社会人はじめての上司に言われました。
「お酒が飲めない、
 ゴルフができない。
 どちらもできないと営業はできないよ。」

時代もありましたが、
コーヒーとお酒とゴルフは
お仕事を円滑にすすめる上で
できた方がいいたしなみだったんだと思います。

これらを真剣に悩んでいた当時の自分、
なんとかわいらしいことか、と今は思います。


だったら別にやらなくていっか、
と営業職から離れてから数十年。

おんなじシチュエーションがあったら、
「紅茶でお願いいたします!」
と笑顔で言える自分になりました。

それも仕事での経験値がなせるものなのかな、と。



さて、
先のお打ち合わせとおぼしき
年上の方と年下の方。

年上の方が買ってきたアイスコーヒーはひとつだけ。
ご自身は、あたたかい甘いキャラメル入りのお飲み物を飲まれていました!

もしかして、
わたしにアイスコーヒーを勧めてくれた方々も、ご自分達も違うものが飲みたかったのかもしれないな、と。

仕事ってそれぞれの立場でいろいろ背負ったり、勝手に期待にこたえようとしたり、いろいろなのかもしれないなと思います。

年齢や立場に関係なく、
好きなものを飲みながら仕事ができたらいいな。

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