デザインの力、人と人をつなぐ力
こんにちは🌸広報のニシザワです🤓
今日は皆さんにお見せしたいものがあります。それはCWS Japanの新しいリーフレットです🎉
このリーフレットは、色んな方々のご意見やサポートがありできたもので、個人的にも、とても想い入れの強い広報物になりました。
なので、ただ世にリリースするだけではなく、皆さんにも、どのような過程だったか共有しながら、そしてリーフレットに挿入されているイラスト製作を担っていただいたグラフィックイラストレーターさんの声もお届けしたいと思います📢
チームでつくったリーフレット
リーフレットの製作は一人のインターン生から始まりました。
まずはどのような内容を盛り込むべきか、団体に関する情報を集め、整理したり、他の団体さんのリーフレットも参照したりしながら、一般の方々や初めてCWS Japanを知る人にもわかりやすく、また簡潔な文章を作成してもらいました。
それをもとに職員みんなで「この情報はたしかにあったほうがいいね🤔🤔」「この表現は専門用語かな?📖」「この情報はウェブサイトで見てもらった方がいいかも💡」などと議論しながら、掲載していく情報を精査していきました。
そして、ある程度文字数が決まったところで、リーフレットのデザインです。こちらも、いろんなデザインを考えました。はじめは、紙のリーフレットは配っても、そのうち捨てられてしまうのではないか。それなら、捨てられないようなリーフレットとして、クリアファイルに印刷するのはどうか?というアイディアもでました。結果的に、文字量のバランスや携帯しやすいサイズなどを考慮した時に、三つ折りの紙のリーフレットが最適だという意見にまとまりました。その議論の過程で、チーム一人一人が誰にどのように渡そうとしているのかということが明確になり、また、それを受け取る側の利便性や受け取った際の印象を考えてみるよい時間になりました。(ちなみにクリアファイルは、別途、絶賛製作検討中です💡)
デザインも4種類ほどインターン生に用意してもらい、そのなかからどれが良いかチーム全員に投票してもらいました。チーム以外にも他のインターン生やCWS Japanの活動をボランティアとして支えてくださる方々、そしてニシザワの友人(笑)の間でも回覧しました。デザインの種類には、①入れたい情報を可能な限り詰めながら写真も入れたもの、②イラスト多めでポップな字体を採用した固さ控えめなもの、そして③英字表記も添えてデザインも情報量もシンプルにしたビジネスライクなものがありました。
投票の結果、写真が入ったものがいいという声もあり、①の案が採用されました。
そこから、ドラフト段階ではフリー素材で入れていたカットイラストなどをデザイナーさんに発注して一から作成していただこうということで、出会ったのがオーストラリアを拠点に活動するグラフィックイラストレーター、はんとれーみえさんでした。
グラフィックイラストレーター はんとれーみえさんの声
ここからはインタビュー形式でお伝えしたいと思います。
(ニシザワ:以下、ニシ)今日はインタビューのお時間をいただきありがとうございます!早速ですが、みえさんのご経歴を教えてください。
(はんとれーみえさん:以下、みえ)わたしは、大阪市立工芸高学校美術科に進学し、その当時から美術を学んでいました。大学でも京都芸術大学で芸術を専攻しました。卒業後は、2年間勤務したアパレル企業でアパレルデザイン企画に携わりました。その後は、以前からボランティア活動をしたいと思っていたこともあり、高校で美術の非常勤講師を務めながら、たまたま読んだ新聞記事で知った在日外国人女性と子どもをエンパワメントすることを目的としたNPOのスタートメンバーの1人として通訳コーディネーターを始め、事務局員として働きました。
結婚を機にオーストラリアに渡ってからは、しばらく、デザインの世界からは離れていたのですが、一時本帰国中に就職していた企業で、チラシのデザインをしたところ、評判がよく、マーケティング部署に配属されることになりました。そこから社内外の広報物一般全てのデザインを任されることになり、デザインを再開することになりました。
オーストラリアに戻って以降、コロナ禍という環境も契機となり、現在は地元ゴールドコーストでCreative Pod Graphics というデザイン事務所を運営する傍ら、フリーランスのグラフィックイラストレーターとしても活動しています。
(ニシ)今回、CWS Japanのリーフレットのイラスト制作を引き受けていただいた理由はなんだったのでしょうか?
(みえ)過去にNPOの活動に携わった経験があり、今も深い想い入れがあります。当時勤めていたNPOの事務局長さんとは今も繋がっていて交流があります。なので、ニシザワさんからイラストマップ制作の依頼がきて、NPOの活動にいちクリエイターとして関われることが単純に嬉しかったです。
(ニシ)そうだったのですね!わたしもそれが聞けて、とても嬉しいです!今回、わたしたちが求めていたイラストのイメージはとても抽象的でボヤッとしたもので、わたしが言うのも変ですが、大変だったのではないかと思います💦制作への想いや配慮した点などをお聞かせください。
(みえ)自分はイラストレーターというよりはデザイナー寄りの人間であると思っています。そう言う意味で、グラフィックデザイナーとイラストレーターの両方の要素が備わっている「グラフィックイラストレーター」と自分のことを呼んでいます。
依頼者の方のイメージするものを、より要望に沿った形で視覚化することに注力しています。なので、依頼者の方へのヒアリングをとても重要視しています。依頼する側の想いや伝えたいメッセージを理解せず制作した制作物は「独りよがり」なものになってしまい、その結果『ビジュアルコミュニケーションとしての役割』を全く果たさないものになってしまうからです。
ヒアリング後は、リサーチとブレインストーミングをとおして、イメージをより具体化させていきます。例えば、今回のCWS Japanのリーフレットのために描いたイラストマップだと、世の中にどのようなイラストマップがあるのか調べ、そこからイラストのタッチや色使い、テキスチャー、線の強弱、文字の形などを観察します。調べながら、色んなアイディアがでてきて、今回のビンテージ調のイラスト案がでてきました。
自分が持っている憶測だけでなく、相手のニーズを正しく把握することは、きっと人道支援と一緒ですよね。
(ニシ)おっしゃる通りです。ニーズを正確に把握してこそ、どのような支援をどうやって届けるべきかという議論ができます。こちらがやりたいこと、できることの押し付けではなく、求められていることを理解して、それの実現に向けて、どのように効果的に関わることができるのかをCWS Japanは考えています。チームの人数もそんなに多くないので、ニーズにこたえるためには、さまざまなパートナーとの連携が重要で、団体として大切にしているアプローチです。
みえさんには、コミュニティ・カフェ@大久保のロゴもデザインしていただいています。CWS Japanの活動で印象に残っていることなどあれば教えてください。
(みえ)わたしはデザイナーなので、デザイナーとしての視点から言うと、CWS Japanのinstagramは、ビジュアルが統一されていて、メッセージ性が強く、きれいにまとまっているように見えました。人の顔が見えたり、インタビューの投稿もありますが、それらから人とのつながり、ネットワークを重要視していることがわかります。コミュニティ・カフェ@大久保の活動も活発的で楽しそうなイメージが伝わってきました。
リーフレットのイラストマップ制作の過程においては、ニシザワさんが逐一チームの意見を聞いて、議論して、意見をわたしに共有してくれました。それがとても印象的でした。企業との仕事となると、大抵はデザインの最終版がでてくるまでは、担当者だけが関わり、最終的な決済の時に上司の方が入ってくるのですが、ニシザワさんからは、すべての過程でチームからの多様な意見を共有してもらいました。
団体として、外部のパートナーだけではなく、チームも大事にしているのだなと思いました。CWS Japanが人と人とのつながりを大事にしながら、一つのものをみんなで作り上げる、そういうアプローチがCWS Japanの魅力でありブランドパーソナリティーになっているように感じました。
(ニシ)みえさん、ありがとうございます!!!!!そのように思っていただけていたとは知らず、とても嬉しいです!!!また、これからもデザインの力を通して、CWS Japanの活動にお力添えいただけると、とても嬉しいです!!!日本に帰国する際は、是非コミュニティ・カフェ@大久保でお茶しましょう☕インタビューに答えてくださり、ありがとうございました!
CWS Japanの活動と目指すインパクトをもっとわかりやすく
これからもCWS Japanは多くの方々にわたしたちの活動やそこから生まれるインパクトを分かりやすく、色んな媒体を通じて、伝えていく努力をしていきたいと思います。
最後になりましたが、団体リーフレットは下記のURLからご覧いただけます。是非、このリーフレットをきっかけに、多くの方にCWS Japanのことに興味をもってくださると嬉しいです。
(文:プログラム・マネージャー/広報 西澤紫乃)
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