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46才のミュージシャンが慶應大学受験を突然決意し、3ヶ月の勉強の末受かった話。4

前回まで

 突如世界史にハマり、慶應大学受験を決意した私CUTT。勉強法は手探りながらも、YouTube講義で通史を一周し、マンガやアプリで隙間時間を活用してきました。今回は初めての過去問と、AIとの勉強について書きたいと思います。

初めての過去問!

 少し時間は遡りまして、通史をひとまず一周した頃「それでは一度試験問題というのを解いてみよう!」と、とある大学の去年の問題に挑戦しました。
英検以外の試験に立ち向かうのは、まさに高校受験以来です。

俺は今、過去問を解いている…!

 という、またまた謎のテンションの上がりを感じつつ、ちょうど問題運も良かったのか「わかる…わかるぞ…」と、解き進んでいく事ができました。結果は70点

おお、悪くない!

 「これは…もしやちょろいのでは!!」と調子に乗って今度は慶應文学部の昨年の問題に挑戦! そうすると

「うん! さっぱりわからんぞ!」


 というわけで、こちらの結果は40点そこそこ…。

 先の過去問は解答が選択式で、知識がうろ覚えでもある程度消去法で解けたのですが、慶應の方は解答が記述式で、その方法は使えない事が判明しました。
 合格にはおそらく80点は必要でしょう…。漢字も書けるようにならなきゃだし、あと2ヶ月であと40点伸ばせるのだろうか…?

AIに相談だ!

 そんなわけで、前回、前々回のような方法を取り入れつつ、学習を重ねていきました。しかし私のような独習ですと、疑問に思った事を訊ける先生がいません。
 どうせもともと友達も少ないし…といじけそうになった時に気づきました。

僕にはchatGPTがいる!

 去年の中頃から創作のヒントや、英文の添削などにはchatGPTを使うようになっていました。
 AIは所謂ハルシネーション=いけしゃあしゃあと知ったかぶりをする事がありますが、そこさえ気をつければ、ナイスな家庭教師になってくれるかもしれません。

↑さっそく訊いてみた時のアーカイブが残っていました

 結果的には、僕の学習にどこまでもつきあってくれる、良き相棒になってくれました。

AI活用法1:ラリーを重ねて、エピソード記憶化

 直接受験には関係ないような事でも、疑問を質問としてOUTPUTし、リアクションを得る事で、そのプロセス自体がエピソード記憶になり、記憶の定着に役立ちます。

 例えば、アラブの人の名前で アル って付く名前が多いよなあと思った時、以下のように訊いてみました。

音声入力で訊いていたので誤記が多いですが、話は通じています。

 ネット検索でも近い効果は得られそうですが、AIに人格を想定し、何度かのラリーをする事で、上記の効果は大きくなると考えられます。 

どうでもよさそうなことも気軽に

 ひとつの質問をした後に、そこから浮かんだ質問や、また発展例などを訊いていけるので、時間を忘れて(どうでもいいことでも)訊いてしまいます。

 間違っている時も「ある程度まで正しいですが」と、優しく導いてくれます。

しつこく訊いた結果、知識が広がりました。

AI活用法2:「と考えていいですか」攻撃

 理解できていないことも、自分なりに考えを整理して「と考えていいですか」とぶつけてみると、話がいい感じに転がりやすいです。

「はい、その通りです」と言われた時の快感も、記憶の定着に役立ちそうです。
なんか金本位制2回終わってない?との疑問も氷解。

AI活用法3:文化史を覚えやすく!

 いわゆる文化史では、かなりの数の作者と作品名をセットで覚える必要があります。これも、若い時でしたら単純な記号としてでも覚えられたと思うのですが、もはや少しでも内容に触れないと、右から左に忘れてしまいます。

 そんな時は、AIに片っ端から訊いていくことで、ある程度のあらすじや背景から少しでも理解を立体的にしていきます。

↑なかなか面白そうに解説してくれるので、受験が終わったら読みたい本が沢山増えました。

次回の更新は

 AIには他にも「もしこうだったら?」という仮説を訊いてみたりと他にも楽しい使い方ができたので、また整理できたら改めてまとめてみたいと思います。

 今回は願書提出まで話を進めるつもりでしたが、AIの話が長くなったので次回に持ち越します! よかったらぜひ最後まで付き合ってくださいね。

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