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改・「60おっさんのタイからラオス・初めてのバックパッカー1人旅」 note版

〜ドンムアン空港、界隈の裏町巡りもいいもんだ!
No.29

ドンムアン駅、着。
ドンムアン空港とは反対側、
国道の上の長い高架歩道橋を渡り、宿探しに向かう。

どんよりとした雲の中、
雨がパラパラ、落ちてきた。
慌てる。

歩道橋を降りると、
飲食物メインの屋台がズラッと並んでおり、
その通りを、真っ直ぐ突き進んでいく。
屋台が終わった辺りに、
丁度、交差点があり、
そこを左に主要道路を渡る。

『たぶん、こうだったよな・・・?』
しばらく行くと橋があり、
渡ると感じ良さそうなカフェバーがある。
『夜、ここで、一杯。いいかも』と進む。

多分、この辺りだったような気がする、
が・・・、
宿らしき建物は見当たらない。
なんとも言えない。
判らない??。
尋ねるしかないなぁ。

タイに慣れてきた僕は、
住所を手に、
屋台準備中の女性に聞く。
その瞬間、
「No!」
愛想がない、
多分面倒くさいのだ!

仲間らしいもう一人に聞く。
「OK!」

『やったー!この違いは何だ!』

その彼女は、わざわざ、紙を用意して書きながら、
「あなた、ビッグテンプル・・・そう、
その前、歩いて来たでしょ?」
頷く。

「そこを右に曲がり、
駅前に大きなアマリエアポートホテルあるでしょ。
そこを越え、まっすぐ行って右にあるのよ!」

と言うではないか!
完全に逆を来たんだ。
礼をし、慌てて引き返す。

「でも、最後の方のまっすぐ行って、右にある・・・
それがハッキリ判らない・・・」
反復しながらも、それが気になり始め、
本降りになった雨の中、急ぐ。

オシャレな保険代理店の
ウインドウ越しにテキパキと働く女性が目に入ったので、
なぜか、反射的に飛び込む。

「エキュスキューズミー・・・」
再度、聞く。

『心配なんだ、右の位置が!』

その女性は、男性社員をも巻き込み、手際よく説明。

「おおっ!」

先ほどの女性と同じだ。
ただ、最後にサイアムバンクの所を
右に”折れる”ということがハッキリした。

「ありがとうございます」
「You、どうして行くんだ?」
「徒歩、Work」
「Oh!バイクじゃ無いのか?徒歩!?・・・OK!頑張って!」

親切な人たちだった。


小降りになった中、
安心しきって宿に向かう。

が、

アマリエアポートホテルを超えた先にあるべきサイアムバンクが無い。
ただ、
変哲もない建物が立っているだけで、
右に折れている道は途中で行き止まり。
この先まっすぐは、
右手の団地らしき建物を囲っている塀が、
ずーっと延びてるだけ。
結構、長い。

「!?おかしい・・・」

200mほど先になんとなく、
右に折れる道がありそうな気配。
行ってみる。
行く。
折れるが行き止まり。
何にも無い。

「間違ったかなぁ」

先ほどの変哲もない建物の所まで戻る。
再確認。
右に折れている行き止まりの道を改めて見てしまう。
当然、行き止まりで何も無い。
お陰様で、雨も止む。

何か手掛かりはと、
住所の標識を見つける。

地名は・・・OK。
ただ、番号が違う。
ここは1で、宿は2だ。
なら、やっぱり、
この先の様な気がする。

そうだ!
ここに戻って来る時、
反対側の歩道を
トランク引っ張って歩いてた若い女性2人とすれ違ったよなぁ・・・。
彼女たち、多分、宿に向かっているんだよ・・たぶん!
ということは・・・、

「!!」

再び、団地の塀の道を突き進む。

もう、すでに彼女たちの姿は無い。
そうか、ずーっと先にあるんだ。

ドンドン、進む。
期待が確信に変わる。

「ヤッター!」
右手にサイアムバンクのATMがある。
右に折れる道・・・あ、ある!!
見ると、
なんと小さなショッピングエリアじゃないか!

奥に入っていくと、
右手に探していたドミ、
「ダイアモンド&ラストホステル」
があった。

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商店に挟まれている

入ると先ほどの女性2人がチェックイン中。
興奮しているのか、ギャーギャーうるさい!

と、思っていたら、
フロントの女性が静かにしてくれって注意!

どこの国も同じだ。

310THB+デポジットの100THBを支払い、
チェックイン。
結構きれいで、フロントの女性も感じいい。

さらに、コーヒー、クッキー、トースト、カップラーメンなどなどの
無料サービスもあり充実している。

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誰も居ない12ベッドルームの1ベッドに案内され、
荷を降ろし、一息つくと、
周辺の散策に出かける。

「ダイアモンド&ラストホステル」は
ショッピングエリアの一角にあり、
ここは、化粧品の問屋街を中心に
各商店等々が拡がっている区域みたいだ。

その廻りには屋台も並び、
しぜんと人々も集まって来る。
その中のコンビニ、セブンイレブンには、
例に漏れず、学生が吸い寄せられていく。

『どこの国も一緒やん』

表より裏だ、とショッピングエリアの裏手に廻る。

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ショッピングエリアの裏手へ

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そのまま、ブラブラ、
気の向くまま、歩いていくと、
近くにハイスクールがあるのか、
下校途中の学生で賑やかな時間帯に遭遇。

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周囲には学生相手の軽食屋もあったりする。

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さらに、まったりゆったり行く、当て所なく。

『そう、こんな感じで進んで行きたかったんやけどなぁ』

足のおもむくまま・・・。

明日、帰れるという安心と、
もう時間がないという諦めからくるゆとりが
リラックスさせるんでしょうか?

『アレを見たい、コレが見たい。ああしたい、こうしたい』みたいな欲があるとこの様に出来ないんだろうな・・・』

今の数時間はそんな濃密な時間を味わえた。

時折、
お店、やっているのか、いないのか、
中途半端で判らない、お店をよく見かける。
人の気配を感じたら出て来るんだろうなぁ。
呑気でスローな空気が漂っている。

そのまま、どんどん、進んでいく。

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車の行き交う大きな通りに出た。
右に折れる。
すぐ先に橋があり、
渡ると右手に市場が拡がる栄えた地域に出る。

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食物の入ったビニール袋や果物、揚げ物などなど、
独特の匂いが鼻を敏感にする。

『ここはタイだ!』

今までに見てきた市場を思い出しながら、
『一緒やなぁ』と物色し、元来た道を引き返す。

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奥に見える高架高速道路の向こうはドンムアン空港

タイオリジナルのコンビニがあったので、
土産用の分も含め、
今晩のビールとピーナッツを仕入れる。

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タイのコンビニ

さらに、
ショッピングエリアの廻りの屋台で、
たこ焼き状の丸く、
チーズ、コーン入りの粉もん焼きを見つけ!

『こんなん、あるん!』
たこ焼き好きな私は、思わず買う。

ドミに戻って、シャワーを浴び、
ビールとあの”たこ焼き”を食す。

甘くて、とろ〜とした、
淡白な何とも言えない味だったが、
悪くない。

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ただ、最後のこの日の妄想は、

一人、Barへ行って、
女性と出会い・・・チョメチョメを夢見ていたが、
やはり、叶わず。
・・・残念。

『間違って行った、あの橋を渡った所にあったカフェバー、
ああいう所での出会いが・・・』

と、思いながら、
明日に控え、寝る。

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