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熱と愛と恋

彼氏と電話した。

彼氏と電話するときは、彼氏以外と電話する時と違って最初少し緊張する。それからほどけていって、奔放になってしまう。
会いにきてとか、手紙書いてとか、なんかそういうこと言われてもヘラヘラ流してしまって一番だめなやり口で逃げてしまう。それからとってつけたように愛情をかさまししてしまう。

その軽さも多分彼は好きだと言ってくれるんだけど、茶化すのもいいけどほんとのことも言ってくれないと冗談かわからなくなるよって言われた時に、なんていい人なんだろうって思った。きちんと向き合ってくれていることが苦しくなった。
わたしの心はたぶんきっと、からっぽだ。

熱はないけど愛はある。だけど、それじゃ恋はやっていけないのです。
そういうことを、言われた気がした。

相手の人生を消費して大切にしてもらって、わたしも大切にしたいと思うのに、うまく行動に移せないのはなんでなんだろう。言葉は積み重ねるだけ崩れていって、なんとなくこなしていくだけじゃきっと終わりがくる。そんなことはわかっているけれど、誰か新しく好きな人ができたとか、そういうわけじゃないんだけど、ただ、ひとりになれたことをうれしいと思ってしまう自分がいる。彼はきっとそれを、感じとっている。

あいたいのも本当、すきなのも本当、だけどそのためのあれこれの方が重く感じてしまうわたしでごめんなさい。めいっぱい自分ばかり見つめていてごめんなさい。
離せなくてごめんなさい。
自分に酔ってこんな文章を書いている。

恥ずかしいことばかり。


23.0911

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