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|推理短編|・Jの転落死における推理の終了……。

スコットランド人の若手刑事は、つぶやいた。

「こら、相当なウラが有りそうだな………?」

地面にめり込んだ、少年……「j」 の亡き骸を見下ろしながらも、事態の経緯と、その始まりを予測し始めていた。

スコットランド人の少年 j のその有り様
を見つつ、他の警部たち、刑事、警官たちも
細かな推理を始めようとしていた。

そのすぐ横には、地に根をはり、雲を突き抜け天まで届き、その上が霞んでいるような鮮やかなミドリ色の一本のうねった巨大な大木がそびえ立っていたからだった………。

「被害者は j 見ての分かるとおり、転落死だ。」

ただ、なぜ、彼が、転落するような真似をやらかしたか、だ!

彼が、加害者が、被害者か……ハッキリ言って
判別がつかないのだよ?

警部 X はつぶやいて……細やかに推測した
。指を天に指し、巨大な黄緑色のうねった巨木の果てを見上げながら、「彼は何かを企んで
そのうちの選択肢を誤った…………のではないのかな?」

刑事 A は推理した。「ここに、何か変な東洋趣味のベレー帽子が落ちていますよネ。彼はこれを使って、まず最初に何かを企んでいたのではないでしょうか?!」

 警部 X は閃いたようだった。「確か……
日本の昔話で、自然界と鳥や狐や動物達、石や木や様々なものと話ができる不思議な帽子の、子供向けのおとぎ話を聞いたことが。それかも…………知れない………?」


刑事 B は、畳み掛けるように、矢継ぎ早に言った!

「ここに、何か変なワラで編んだような被りものが、複数落ちてますよ! 」

「それに、ここにも重い岩が動いた様な跡が点々としている!!」

警部 X は、ハッキリと閃き、言い切った
!!「これは遠い日本の伝承にある、石で出来た神の像が複数でやってきて藁かさを持って来て恩を返すお話だ!」

刑事 A は警部に尋ねた。「これは全てはjのヤツに関係していくものなのではないのでしょうか?だって、こんなにも害者に関係するかもしれない物証が、ズラリと並んでいて
、ここら一帯には、何の証拠も残っていないわけですし…………。」

警部はしばらく思案した後に、こう呟いた。

     
    「真犯人は身近にいる」

「これは、わたし事、警部の長年のこういった事件に関わってきた者、特有の経験の蓄積の末の直感力の精髄といったものだが。」

「真犯人は

コイツだ!! 」と言ってjの死体を人差し指で指差した。

この犯罪者は、被害者をきどりながら、実は
犯罪者そのものだった、という事だよ。

警部Xはスラスラと自らの推理のあらすじを語り始めた…………。

つまりは、この少年 j は、何らかの超自然的な力を持つ、日本のこのベレー帽を拾い
、悪用しようとたくらんだんだ……。

このベレー帽をかぶると、ウサギや風、木々のざわめき、ハリモグラ、飼牛達の鳴き声が
、自動的に自然翻訳され………一粒の豆に関する、人間にはわからない秘密を盗み聞きし…
…………。

横にある、この巨大な黄緑色の植物の元となる緑色の一粒の豆を拾うであるうことを、前もって知っていた………と。

その前に、用意周到に、ここから遙か遠くにある数多くの異教徒の神像に、傘を被せて恩を売り、何かあったときに助けてもらおうと
企んだ、と。

少年 j はおそらく一晩で急成長するであろう一粒の豆を、わざとらしく市場で出会った商人にあらかじめ知っておきながら持ち前の一頭の牛と交換し…………。

あのベレー帽で聴いたとおりに夜にばら撒いて…………。

巨大に成長した木に飛びつき、思いっきりよじ登りながら、天界にある財宝の全てを盗み出そうと企みながらヘラヘラと嘲笑いながら
………。

雲間を抜けた時頃から、足を滑らし、運の悪いことに、傘で恩を売っておいて助けてもらおうとしていた石像の神像達は、歩行速度はかなりに遅く、結果、間に合わず地面に叩き付けられて、あっけなくご臨終…………………と、言ったところだ??


     全員 なるほど!!


さすがは X 警部!! スコットランド一の名警部!!あなたの右に出る者はいませんよ!

スコットランドの刑事、警官達は一同に手を叩き、拍手喝采し、警部の迷推理に一同敬礼したのでした。

ギリシャ神話に出てくるイカロスの伝承のように、太陽に近づこうとしてロウソクで出来た両翼の翼を広げて空を飛び立ち、太陽を征服し近づこうとして太陽の熱でロウソクの翼が溶けてしまい地上に墜落死してしまった哀れなギリシャの青年…………その名は……イカロス…………。


その寓話に……何故か、悲しみの感情が………
少年 j にかさなっていく……………



     めでたし、めでたし。


ただ、…………だれも、 j の足元に芽生えつつある一本の芽に気づいていないようで………
大空の向こうには真っ青な天空が広がっている……………。






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