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「その先に」

ここ数年はそれぞれ忌まわしき
親達と話すようにはなってきた。

母は仕事の愚痴は元々で、
それから家系の話などを。
親父も家系の話を回数を重ねていく
うちに両方の事情も明らかになってきた。

まず親父、親父の親父である父方の祖父と
祖母はそれぞれ羽田と神奈川の産まれ。
そんで父方の祖父アキラ爺ちゃんは
工務店を営んでいたそうだ。

だが経営が上手く行かず破綻、
アキラ爺ちゃんは借金をしてしまった。

その後はミシンの営業などを
色々としたようだったが上手くいかず、
結局借金を残したまま亡くなったらしい。

親父は高校受験で一浪、
そして早稲田の為に一浪して
今の家族が在ることになる。

その片手間で借金の返済のために
色々苦労したようだ。
父には姉が居るが借りてまでも
費やして何とか祖父の借金を
チャラにしたという話だった。

実は東京に家のある母の方も苦労人だ

男兄妹で母方の祖父であるりくた爺ちゃんは
それなりに稼いではいたようだが
赴任が多く家をよく明けていて
酒とたばこに浸っていたようだった。

母方の祖母と祖父はそれぞれ
大家族の下の方の子であったせいなのか
母よりも男兄弟の方を
優先して育てられたそうだ。

父の家系とは違い母の家系は恵まれている。そう思っていた……が現実は違う。

今祖父が亡くなり祖母の介護を
母の兄のひとりであるのぶおじさん
がしていて現在働けていない。

残る長男のおじさんだが
一応勤めてはいるはずだが
まだ独身の身だったはず。

そう、
母方の男兄弟はどちらも結婚しておらず。
祖父の遺産や国の制度などで
食い繋いでる状態なのである。

実はどちらも、不完全な家系だったのだ。

そして、今の私の家。

私含めた3兄妹全員が現在
完全な自立を果たしていない。
3人共理由それぞれに引きこもり経験者だ。

父方の祖父の借金こそ返しきれたが
家は2つとも築30年以上のボロ家、
ネズミもありも出たし壁は亀裂がはしり
向かいの家は「完全な個室」がない。
車の買い換えやリフォーム含んで
いたであろう親父の貯金は
株の失敗により絶望に変わった。
その上今までの経歴からは考えられない
警備の仕事に就いて更に追い討ちだ。

母は今年還暦になる、
そんな中で巨漢の兄は闘病を。
妹は自立を。
そして私は闘病と平行して
就労支援施設で「仕事」を学び、
就職して貯金を貯めてこの家を
出なければならない。

絶対に虐待するはずだ、老いた親を。
でもまた引きこもれば未来はない。
仕事は色々恐ろしいがお金がなければ
私の望む道へは進めない。

コンビニを辞めても、人生残留プレーオフ
ツアーは続くであろう。

永遠に





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