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読書日記(1)【アドラー心理学実践入門】

アドラー心理学について詳しくは知らないが、「全ての行動は全て自分の決定であり、すべての結果の責任は自分にある」というイメージを、どちらかというと「自業自得」の意味で受け取ってしまっていて苦手だった。
アドラー心理学通りに行動できる人って、もはや感情がないんじゃないかって思っていた。だからどうしても深く知る勇気がなかった。
自分がうつになったのは、自分が「課題回避のために、自らうつになるという行動をとった」と言われているように感じるから怖かったのだ。

本書を読んで、結果アドラー心理学を理解できたかと問われると「わからなかった」としかいえない。まぁ、「入門」に当たる部分を優しい文章で書かれているのだから、“アドラー心理学“を完全に理解するような本ではないのだが。
読了した上で、元々持っていた「全ての行動は全て自分の決定であり、すべての結果の責任は自分にある」というイメージはおそらく間違っていなかったとは思う。ただ、「自業自得」というマイナスなイメージは少し軽くなった気がする。

人生は課題の連続で、それに自ら向き合い、行動し、先に進まなければならないのだが、アドラー心理学はその結果の良し悪しを論じるものではなかった。
ちょっと前に話題になった【嫌われる勇気】は同著者によるアドラー心理学をベースにした書籍であるがこちらの【アドラー心理学実践入門】にも少し似たような部分に触れてあった。

・自分の意思で変えられるものは“自分自身のみ“であり、他人を思い通りに動かすのは不可能であるから、そこに固執するのは無駄であること。
・失敗を恐れて行動しないよりも、失敗してもいいから行動する方が人生は幸せになる可能性が高いということ。
上記2点が私が本書から読み取った教訓である。

行動を起こすことは正直怖い。「変化は怖い」。これは人間の本能であると聞いたことがある。しかし、現状を変えたいのに「不安だから」と言って行動をしないのは、結果として幸福からはかけ離れる行為となるのだろう。
私はこれからの長い(かもしれない)自分の人生のために、現状を変えたい。だとするならば、小さくてもいいから、一歩踏み出さなければいけないのだと感じた。

ものすごく関係ないのだけれどこの一節が面白かった。

第一子は、いわば王座から転落するという経験をするので、その事態をなんとかしようと思って、多くの場合、最初は親からほめられるようなことをし、後にそれがうまくいかなくなると、親を困らせる行動をします。

アドラー心理学実践入門 岸見一郎著 92pより 

心当たりがありすぎる。中・高校生の頃は毎日のように母親に怒られていた。
成人してずっと経ってから、次女との会話の中でふと「お姉ちゃんは毎日怒られてたよね、もっと上手くやればいいのにと思ってた。」と言われた。私は「多分あれ、どこまでやったら怒られるかのラインを試して、毎回失敗してたところあると思う。」と返したのを今でも覚えている。
この辺に私の対人スキルの低さがあるような気がするので、時間があるときにでもじっくり考えながらnoteに書き起こしたいと思う。

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