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ワンボートとガバナンス

前回から遅くなってしまいました。
前回は自己紹介の続きのようなもので、自分にとって大切な価値観である「ワンボート」について書きました。今回は、現在の業務を整理し、将来やっていきたいことをまとめたいと思います。

2022年8月から上場企業の常勤監査等委員に選任されたため、会計・監査・財務を軸に、コーポレートガバナンスを担います。

コーポレートガバナンスには複数の定義がある状況と思っていますが、ガバナンスの語源は次のように言われています。

語源をたどると、ギリシャ語の kubernan に行き着きます(参考:New Oxford American Dictionary)。「舵取(かじと)り」を意味する言葉です。

三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺
続 10分でわかるカタカナ語
第4回 ガバナンス
筆者: もり・ひろし & 三省堂編修所

そうです。船の舵取りなんですね。これが言いたかったのですが、もう少しだけお付き合いいただき、この舵取りを考えていきたいと思います。

ここで、「公認会計社外役員のためのコーポレートファイナンス」(講師:東京都立大学大学院松田千恵子教授)の講座を2023年3月に受講し、次のような知見を学びました。(自分なりに解釈したものです。)

環境変化が激しい現代において、船長は難しい意思決定を行う局面が増えていく。将来性やステークホルダーといった多数の潜在化・顕在化するコンフリクトとの中で、生死を分ける判断が求められるため、経営者は強い意思や能力が求められる。このような経営者は難しい判断が適宜適切に求められるため、経営の意思決定のモニタリング(=船の舵取り)の重要性が高まっている。

新米ですが、監査等委員である以上、上記の意識、姿勢をもって、必死にワンボートの舵取りをしていきたいと思います。

また、島田会計事務所では税理士・公認会計士として、主に中小企業を対象にバックオフィス支援を行います。公認会計士出身の税理士としては、"会計力・財務力"を活かし、改善や持続的な成長を支援することを考えています。
いわゆる、社外CFOの役割を果たしていきたいと思っています。

企業価値の向上を図ると共に、世界の基準に合わせた透明性を確保する財務管理力を強化し、さらには財務戦略を経営戦略に取りこみ企業活動をマネジメントしていくのがCFO(最高財務責任者)であり、

日本CFO協会
CFOとは

社外CFOの定義も複数あるかと思いますが、冒頭の監査等委員の点も含め、次のように考えました。

中小企業の経営者も限られた資源の中で難しい意思決定を続けていますが、会計、財務、税務の専門家というだけではなく、社外性や独立性に監査等委員の経験を活かし、ガバナンスの視点をもった経営支援、成長支援を行っていきたいと思っています。

「町のCFO」として、関与先と「ワンボート」し、必死に粘り強く舵取りしていきたいと思います。


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