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娘に金融教育をしてみたいと思う。金融投資編➂

こんにちは!「共学共伝の会」主宰の石原です。

娘に教えておきたいと思っている金融教育について、自分の失敗を絡めて書いてみたいと思います。
高校生になったぐらいにこの記事を読んでもらえたらいいな。

書いていたら長くなってしまったので、数回に分けて投稿します。
今日でようやく終わります。長かったですね。
今回は金融投資編➂です。

本日の目次です。

失敗しない運用を考えよう

私は株式投資で結構失敗してきました。
心が折れ、手元の資金も無くなり、
結構な期間を運用から逃げていました。
※生活維持をするだで手一杯でした。

同じ失敗を娘やこの記事を読んだ人に味わって欲しくないので、私の経験からの考えを伝えます。

参考になるところがあれば、うれしいです。

資産運用の心構え

①基本をしっかり守る
②目標リスクと心理的負荷のバランスを取る
③修正しながらそれでも続ける

前回は①基本をしっかり守る まで行きましたので、
本日は②目標リスクと心理的負荷のバランスを取る から始めます。

②目標リスクと心理的負荷のバランスを取る

何度も書きますが、
リスク=損失でも利益でも不確実なことが起こる可能性です。

リスクゼロでは
利益は出ません。
損する可能性も無いです。
でも、物価上昇に伴う老後の不安があります。

ハイリスクですと
大きな利益を出る可能性があります。
そうすれば、老後はゆとりを持って暮らせます。
しかし、大損する可能性があります。

上記の両極端な場合では、何かしらの不安が残ってしまいます。
不安を減らすような適度な目標リスクはあるのだろうか?


目標リスクの設定は「現在の年齢」「資金の質」で考えるべきです。

「現在の年齢」で目標リスクを考える

若い方(今後も労働所得を長期間継続して得ることが出来る人)は目標リスクを高く設定してもいいかと思います。
多少の失敗があっても残りの期間で取り戻すことが出来ます。
また、下落相場に突入しても焦らず、投げ売りをせずに、金融資産を持ちづつけることが出来れば、そのうち回復することでしょう。
積立投資をしているのであれば、下落相場は逆にメリットにもなり得ます。

定年後の方(今後の労働所得が短期または継続が難しい人)は目標リスクを下げた方がいいです。
小さな失敗でも大きな影響があるかもしれません。仮に大きな失敗があったときに取り返すのが困難になります。
下落相場に突入すると身動きが取れなくなりますので、目標リスクを下げつつ、投入する資金量も抑えている方がいいでしょう。

上記の2つは極端な例を出しました。
大概の方はその間に入ると思いますので、自分の年齢や定年までの年数を考慮して、上記の「若い方」寄りで考えた方がいいのか、「定年後の方」寄り
で考えた方がいいのか、バランスを考えながら目標リスクを設定してください。

「資金の質」で目標リスクを考える

「資金の質」って何ですか?
例えば、下記のお金の質は同じだと考えられますか?
➀自由に使えるお金     ・・・失っても困らないお金
②使用用途が決まっているお金・・・失うと将来困るお金
➂借りたお金        ・・・失うと今すぐに困るお金

基本的には➀自由に使えるお金を使って金融投資すべきです。
なぜなら、そのお金を失う可能性を負っているからです。
何度も書きますが、
リスク=損失でも利益でも不確実なことが起こる可能性です。
利益を出す可能性があれば、損失になる可能性も考慮に入れなければなりません。
借りたお金のように本当に失ってはいけないお金を資金として投入するのは危険な行為です。失敗した場合の人生に与える影響がとても大きくなります。

➀自由に使えるお金がある場合は目標リスクを高めに設定して運用してもいいと思います。
②使用用途が決まっているお金でも使用するのが当面先の場合は目標リスクを低くした運用であればいいかもしれません。
例えば、子供の大学費用として10年後に使用が見込まれるものは、投資信託で積立投資を行い、使用する数年前ぐらいに上場相場のタイミングに売却して利益を確定させておくなどです。

退職金などは②使用用途が決まっているお金かもしれませんが、使用するタイミングが早いです。
すべてを投資資金として使用せずに、10年後に使うだろう一部のお金を投資資金として使用するなどの部分運用するのがいいかと思います。


「現在の年齢」「資金の質」で目標リスクを考えてみました。
目標リスクと現状がマッチしているときは心理的負荷はそこまで高くありません。
・まだまだ時間があるから大丈夫。辛抱して持ち続けよう。そのうち上がるでしょ。
・多少失っても問題ないお金だから今回はしかたないか。反省して次に生かそう
など、心理的負荷が低ければ、冷静な判断が可能です。

しかし、目標リスクと現状がマッチしていない場合は心理的負荷が高くなります。
・定年まで数年しかないのに下落相場に入って含み損を抱えてしまった。このまま下がり続けたら老後の計画が台無しになる・・・。
・借りた金を突っ込んだら暴落した・・・どうしよう。
このように心理的負荷が大きな場合は冷静な判断が出来ずに投げ売りをしたり、現状から目を背けてしまいます。

人生を豊かにするために金融投資を始めたのに、無理なリスクを取ったばかりに足を引っ張ることになりかねません。
しっかり現状と目標リスクを見定めて、どのような戦略を取るのかを考えて投資を継続してください。

➂修正しながらそれでも続ける

自分の資産は自分で守る。
自分で資産を守れるような人になるためには時間を掛けながら成長していくしかありません。

最近では金融教育は高校生でも授業で受けるようですが、30代以上は教育を受けたことが無い人も多いはずです。
今ではYouTubeや本、セミナー多くの場所で学ぶことが出来ます。
まずは、興味を持って、複数個所から知識を仕入れ、どうしたいかを考えましょう。
自分で考えたことを実行し、成功・失敗を経験し、反省を行って次に生かす。
勉強をして実践経験と反省を繰り返しながら自己成長していくのです。


誰かに言われたからなど、他力本願的な判断をしていると失敗しても成功しても自己成長できません。
下記の太田さんの記事の中でも書いてました。
「本質的な学びを得るためには実践を繰り返す事が必要です。書籍や上長の話は極論効力が無いといえるでしょう。なぜならば「経験」と「気付き」が得られないからです。」

金融投資で大事なこと
【メンタル面】
資産運用の基本を守り、大失敗しないように心がけること

【実行面】
本、YouTube、セミナーなどで勉強する
⇒じっくりと自分なりの戦略を考える。
⇒まずは自分で考えた戦略で実践してみる
⇒成功しても失敗しても反省して、自分の戦略の改善点や実践面での改善点をあぶり出す。
⇒改善点を解消できるように学ぶ。次に生かす。

長期運用をするってことは
長期にわたって心を折れずに
金融投資の戦いの場から逃げずに
ゆっくりと続けていくこと が大事です。

より豊かな将来のために自分を修正しながら金融投資を続けていきましょう。

私の失敗経験

私の両親も株式投資をやっていたので、家族の会話の中でよく株の話題が出てきていました。
そこでよく聞いたのが、下記のような偏った成功談
・下がったら買え、上がったら売れそしたら勝てる
・母の稼いだお金はほとんど株に投資
・父が勤めていた会社の株をコツコツ一点買い。ある時爆上がりしたので家のロールを完済した。
などなど。教育というよりも自分達の良かった自慢話を聞かされていた。
⇒株をやったら簡単に儲かるんだと勘違い認識を得る。

まともな金融知識も無い中で、無謀な投資をして経験した失敗談を読んでください。

失敗談 基本無視の博打投資

ある程度、株年もやって少しは慣れてきたときに下記のことを考えました。
➀複数の株を持っていると上がり下がりがバラバラだな。
 持っている株すべてが上がればいいのに。
 ⇒上がりそうな株を一点買いすればいいんじゃない!

②手元の数十万の資金でやっても儲けが小さいな。
 もっと資金をつぎ込みたいな。
 ⇒お金を借りて投資資金にしよう!儲かれば返せばいいかよね。

この時のメンタルは「自分が選んだものは当たる」と根拠のない自信
いわゆる「正常バイアス」で状況が正しく認識できていなかった。

超やばいメンタルで最悪の戦略を選定してしまいました。
基本長期運用無視  短期での大儲けを狙いに行った。
基本②分散投資無視  株式一点集中
「資金の質」無視   借りた金を資金に突っ込む

1か月程度は運よく上昇しました。あっという間に3割ぐらい儲けが出ていました。約300万円の資金が400万円ぐらいまでになっていた。
しかし、仕事から帰ってニュースを見ていると
聞いたことのある会社の粉飾決算
が報道されている。この会社って自分が株を買った会社だ!
翌日から連日のストップ安。あっという間に70万円ぐらいに…。

結局、資金が無くなり投資市場からは即刻退場。
何も得ない借金を抱えて、生活を切り詰めて数年かけて返済
投資自体が怖くなり、長期にわたり戻れず。
その間にアベノミクスだと株価上昇のニュースを聞くたびに胃が痛い。

反省:
あまりにも基本を無視した無謀な投資をしてしまい、大きな傷を負ってしまった。
唯一の救いは若かったこと。仕事を頑張ったおかげで、そのあとの生活はどうにか立て直すことが出来ました。
これが定年後の退職金を使っていたらと考えると怖い。

上記失敗が私の経験の中では最大のものです。
同じ経験をする人が出ないことを心より願います。

その他の失敗事例

上記の失敗から10年ぐらい経って、ようやく投資市場に戻ってくることが出来ました。この失われた期間もゆっくり投資していたらそれなりの資金が出来ていたであろうに…。

今回の記事の内容には記載していないことですが、
株取引の初級テクニカル的なところで失敗しています。
・中期取引でメンタルが保てず、下がったらすぐ売る。
 ⇒小さな損が積み重なる。
・チャートだけで今後の動きを甘く予想して、筋の悪そうな銘柄をいっぱい所有する。
・購入してから財務情報を見たら赤字決算の会社だった。

このような失敗を重ねて一時期は結構なレベルで負けていました。

状況が好転し始めたのは下記の戦略を取り始めてからです。
※あくまで個人的な経験なので参考程度で捉えてください。

戦略の簡単な考え方
➀会社の財務状況と強みから将来の有望性を判断する。
②➀で判断した有望な銘柄のチャートが上がり傾向の銘柄を選ぶ。
➂➀で判断した有望な銘柄でチャートが下げ止まりそうなものは別途注目銘柄としておく。

世の中には株投資の専門書が多数あります。Noteの中でも株に関する多数の記事があります。
そのような情報をしっかりゲットして、自分なりの戦略を考えてみてください。

まとめ

4回に分けて長々と書きましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
自分の娘に伝えたいと思うと、細かなことまで気になっていろいろと書いてしまいました。

ここで書いたことが正解ではないかもしれませんが、私の経験から考えた結果ではあります。

金融投資は長丁場です。
市場環境も変化しますし、自分の環境も変わります。
それらの状況に合わせて、無理せずに続けていけるように考えて取り組んでいってください。




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