見出し画像

日本代表はなぜスペインとドイツに勝てたのか。個人的考察。

多くの人が見ているであろう日本代表の躍進。
ドイツ、スペイン両代表に2-1での勝利。ジャイアントキリングを起こした日本代表はどうしてW杯優勝国でもある強豪2チームを撃破したのか。ただの大学生が大きく3つの項目に分けて考えてみた。
(クロアチア戦前でに書かなきゃと思い、とっても急いで書いたので、文章が拙いかもしれないです。ごめんなさい。。。)

まず始めに、大きく分けた3つの項目とは、

  1. ドイツとスペインがヨーロッパの国であったこと

  2. スリーバックの採用

  3. 森保監督のマネジメント力


この3つである。では1つ目から考えてみよう。


1.ドイツとスペインがヨーロッパの国であったこと

これについてまず、「当たり前だろ!」って思うかもしれないが、ヨーロッパであることにはとても重要な理由であると考える。
ヨーロッパの国はW杯前の重要な期間にヨーロッパの国同士でヨーロッパネーションズリーグというリーグ戦を行っていた。いわゆる、「アジアや南米、アフリカは無視して、ヨーロッパ同士で高め合おう!」という大会である。
ヨーロッパ各国がヨーロッパ同士で試合をしている間、ヨーロッパとの試合をできない日本はカナダやアメリカ、エクアドルなどの北南米の国と試合をしていた。
これは一見、ドイツやスペインとの対戦が決まっている中、仮想ドイツ、仮想スペインなどのヨーロッパとの試合をできないことは不利であると考えるだろう。
しかし、ヨーロッパの強豪国は強豪国であるゆえに明確な戦術がある。明確な戦術は試合を優位に進めることができる一方で、どこでどのようなプレーをしてくるか予想や対策がしやすいのである。
このことから、大事な期間にヨーロッパ同士で試合していたことは、ヨーロッパ同士での試合には慣れているものの、他の大陸との試合には慣れていないのである。
そして、ヨーロッパとの試合ができないことは逆を言えば、ギリギリまで日本の戦術を隠すことができたのであった。
これが一つ目のドイツとスペインがヨーロッパの強豪国であったという要因である。

2.スリーバックの採用

2つ目のスリーバックの採用について、これはサッカーを見てた人ほど驚いたのではないだろうか。
なぜなら、森保監督はサンフレッチェ広島でリーグ優勝した当時は3バックであったものの、日本代表監督になって以降ほとんど3バックを採用していなかった。W杯直前の試合でも試合終了直前の5~10分しか採用せず、ずっと4バックを軸に試合をしてきたのである。
では、なぜ3バックを採用したのか、そしてなぜ最後まで見せなかったのか。その理由について考えていく。
まず、どうして3バックを採用したのか。大きく2つ理由があると考える。
1つ目:森保監督は3バックが得意な監督であること
これについては上記の通り、サンフレッチェ広島で3度のリーグ優勝を果たしたときのフォーメーションを確認してみる。
• 2012年J1(34試合) 全試合3-4-2-1
• 2013年J1(34試合) 全試合3-4-2-1
• 2015年J1(34試合) 全試合3-4-2-1
この通り、優勝を果たした3度とも「すべて」の試合でスリーバックを採用していたのである。このことから、スリーバックの戦術を熟知していた森保監督はチームにスリーバックを落とし混むのは容易であったのではと考える。

2つ目:「シュツットガルトvsバイエルンミュンヘン」と「フランクフルトvsバルセロナ」の試合

2つ目は昨シーズンの2つの試合。ドイツ1部ブンデスリーガのある1試合とヨーロッパリーグ(ヨーロッパの国同士のクラブ間のリーグ戦)でのある1試合である。これは一見、「全く日本関係ないじゃん!」と感じるかもしれない。しかし、2つの試合の共通点は日本人所属のチーム(シュツットガルトとフランクフルト)が、対戦国であるドイツとスペインの強豪チーム(バイエルンとバルセロナ)に善戦または勝利した試合である。
遠藤航と伊藤洋輝が所属のシュツットガルトが絶対王者バイエルンに2-2と引き分け、善戦した試合と鎌田大地と長谷部誠(今回は代表ではない)所属のフランクフルトがヨーロッパリーグにおいてスペインの超強豪バルセロナに1-1と3-2と2戦合計で4-3と勝ち越した試合において、両チームのスタメンを見ていただこう。

1.シュツットガルトvsバイエルンミュンヘン

1.バイエルンのスタメン
1.シュツットガルトのスタメン


2.フランクフルトvsバルセロナ

2.バルセロナのスタメン


2.フランクフルトのスタメン



お分かりであろうか。
シュツットガルトとフランクフルトどちらもスリーバックを採用しているのである。
このことについて、

この記事で鎌田も言っているが、そもそも森保監督は鎌田が提案する前から3-4-2-1(5-4-1)フランクフルトのフォーメーションを頭に入れてあったと思うし、「スリーバックを採用する」という点においてはこの記事のような2トップか1トップかという議論は一旦置いておこう。

そして、スリーバックを採用するに辺り、一人重要な人物がいたと考えられる。

そう。元日本代表キャプテンの長谷部誠である。
鎌田大地と同じフランクフルトに所属し、スリーバックでの強豪国相手に対する戦術を熟知しており、バルセロナとの試合でもベンチからではあるがピッチの近くで戦況を見つめた長谷部が代表合宿に参加したことによって、よりスリーバックを熟練できたのではと考えた。


突然ですが、ここまで書いてきて、長いなと感じたので、「3.森保監督のマネジメント力」は次のnoteに書きたいと思う。
次も絶対に見てね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?