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個性と発達障害

保育士として、三児の母として、私個人として。
最近の「発達障害」の捉え方が自分のなかで腑に落ちない感覚があり、個人的に最近の新たなご縁で腑に落ちる、というのか、すっきりする、というのか新たな可能性を感じたことがあり、、、
その話はまた今後として、、、(引っ張る感じですみません笑)

私が考える「発達障害」と「個性」について今日は書きたいと思います。

<発達障害について>


近年「発達障害」という言葉はよく聞かれるようになり、子育て中のかたにも身近に感じるのではないでしょうか。
発達障害とは、脳の働き方が他の人と少し異なっているために起きるといわれています。
「ある特定の分野だけが極端に苦手」など、周りからはわかりにくい障害です。

発達障害には、主に3つのタイプがあります。
●自閉スぺクトラム症
自閉スペクトラム症ことばの遅れ、コミュニケーションが苦手、特定のものへの強いこだわり などが特徴
●ADHD(注意欠如・多動症)
注意力が散漫、落ち着きがない、衝動的 などが特徴
●学習障害
読み、書き、計算などの学習のうち、特定の学習(ひとつ、または複数)に関して極端な困難がある
※これら3つのタイプは、互いに合併して起きることもあります。

脳波や血液検査などでは診断ができないため、ここからが発達障害という明確な境界線はありません。社会性や人間関係などにあらわれる障害であるため、乳幼児期の診断が難しいこともあります。

<発達障害と保育士>


現在発達障害が多く知られているからこそ、親も保育士も敏感になり、
発達障害では?と思われる傾向のある「グレーゾーン」と呼ばれる子どもも増えました。
そして、診断を受けることも昔と比べ多くなり、保育園では診断を受けた子どもには「加配保育士」がつくこともあります。
しかし、ずっと問題であり解決されずに深まる「保育士不足問題」。
加配保育士が増えることで、クラス担任や、全体のフォローをするフリー保育士の確保が難しく、子どもを受け入れることができる枠も少なくなり、少子化の現代であっても待機児童や入所保留という問題も解決することがありません。

<個性と発達障害>


発達障害と言われる部分が強いと、専門的な知識や関わりを用いることも必要になります。保育に関しては、加配保育士はクラスの他の子どもとは違う配慮や関り方が求められることもあります。
しかし、発達障害の子どもも、そうではない子どもも、子育てや保育は同じです。
その子自身が苦手な部分や、逆にできるところを理解して、その子が生きやすい、成長しやすい、その子に合った声掛けや関りかたが大事であり、なによりも子どもと向き合い、寄り添うことが大切です。

とは言っても、正しい関わりや答えはなく、簡単なことではありません。
人一人、小さな違いから大きな違いがあり、自分の子どもであっても保育士であっても、自分ではない人間なので、すべてを理解することは難しいのです。

そこで、【個性】という生まれたときからそれぞれが持つもので考えたいと思います。
個性は人それぞれ違い、家族であってももちろん他人であっても。
そして個性によっての相性もあります。
その個性をまずは自分自身が認めて向き合ったり、他人の個性を知って寄り添うことが大切だと思います。

大人は乳幼児期から学童期(小学生)、青年前期(中学生)、青年中期(高校生)とすごすなかで、家族から始まり、様々な人と関わり、様々な場所で、様々な経験をして大人になります。
大人になっても、人生や生き方には答えはなく、学生時期や社会人になって悩んだり、つまずいたりすることはたくさんあります。
ただ、その大人になるまでの基盤のできる乳幼児期から、子どもと関わる家族や保育士がその子の個性を知って関わること、配慮することは人間形成において重要となります。


私自身、最初にお話ししたように保育士として、母親としてすごしていくなかで、今の時代の「発達障害」の捉え方に対して腑に落ちない部分がありました。
もちろん、先天性、脳や染色体などの関わりもあります。
ただ、今まで保育士をしていたなかでも、親が子どもに対してなにか”育てにくさ”や”他の子とちがうなにか”で悩むときに、まず「発達障害」という診断を受けるかどうかを悩む親をみてきました。
診断を受けることがいいのか。その子の生きやすさのための親としての行動や考えにたくさん悩むと思います。

自分自身母親として、
「自分らしい・我が家らしい生き方・考え方」で、周りと比べたり左右されるのではなく、自分の家族みんながなるべく日々を生き生きとすごしたい。
悩みやネガティブではなく、ポジティブに物事を捉えたい。
自分の家族・子どもだからこそ、そして家族であっても違う人間だからこそ、それぞれを認め合い、尊重した関わりかたをして、人生正解や不正解もなく、苦も楽もあるなかで、生きやすい道に寄り添ってあげたい・寄り添ってほしいと思っています。(人間なので完璧は無理ですが!!)

ただそれは保育士としても、子どもと関わるなかで同じことだと思います。保育士と親は、家と保育場所という違う場所でそれぞれ子どもと関わるからこそ、子どもにとってそれぞれの家庭の考えや想いをくみ取って、密に連携をとって、共有することが大切です。
もちろん親と保育士にもそれぞれの個性や相性があるので、簡単なことではないのですが、

人間は集団のなかで生きる「社会的動物」です。
そのため、集団の中で自分の居場所を見つけ、周りに人から必要とされたり、愛情があふれる環境ですごしたいというのが人間として当たり前の欲求だとおもいます。
そのため、子どものときから大人になるまで、大人になってからも、生きやすい環境や人間関係をつくる、整えていくために、

【個性】としてまずは、自身を認め、相手を認め、互いが尊重し合う関りが、生きていく中で、人間関係を育むなかで大事だという考えを大切にしていきたいと思います。

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