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【SN@P新潟支援パートナー特集】05_株式会社プラスワイズ

今回は『にいがたでの創業を応援するSN@P新潟支援パートナー』をテーマに、支援パートナーである株式会社プラスワイズ 代表取締役 中川勇太さんにお話を伺いました。30代で起業したバックグラウンドを持つ中川さんならではの目線からSN@P新潟の魅力をお伝えします!


株式会社プラスワイズ 代表取締役 中川 勇太さん

<プロフィール>
中川 勇太(なかがわ ゆうた)
1980年生まれ。新潟県立三条高校卒業後、法政大学工学部・法政大学大学院システム工学専攻に進学。東京の美容関係の商社で広告担当としてWebマーケティングを学び、30歳頃、家業である株式会社中川商店へ就職。2012年5月にネット通販部門を分社独立し株式会社プラスワイズを創業。


第二創業という起業のカタチで地域にイノベーションを

ーーまずは事業内容と起業の経緯について教えてください
中川:
株式会社プラスワイズは、国内外の農家の方を中心に農業用品・建築資材・スポーツ用品などの商品を販売するインターネット通販の会社です。新規事業として『燕三条鉄アイス』『めおと』などの自社ブランドにも挑戦しています。親が経営する中川商店でやっていたEC事業を分社化して起業した形なのですが、社長になれることを嬉しく思った記憶があります。当時、社内にはECやネットに詳しい人がいなかったので、新しい環境で自分が全て決めていける嬉しさもありましたね。

ーー第二創業という形での起業だったのですね。
中川:
実は起業の形として、私は第二創業を推奨しているんです。会社がある燕三条地域には、新潟市と比較すると起業を考える学生は少数ですが、中小企業はたくさんあります。いわゆる "せがれ" のような人がイノベーティブを起こして分社起業する形は、会社として事業を促進・増強することにもなるんです。

ーーものづくりが盛んで、社長が非常に多い三条市と燕市にはぴったりの提案ですね!
中川:
第二創業は、燕三条地域だからこその強みが活かせると思っています。加えて、起業家も増えそうですよね。歴史のある会社も多いので、資金面の課題もクリアにしやすいと思います。
こういった起業方法を推奨することで、町に若い人が戻ってきやすくなると考えています。イノベーティブな企業が増え、ますます燕三条エリアに来たいという若者が増えると嬉しいですね。

ーー第二創業者の中川さんですが、実際に起業されて良かったことはなんですか?
中川:
段階的に感じられる起業の喜びを知ったことでしょうか。
まず創業期にあたる「起業時」は自分の力が通用し、年商が倍々であがっていくのが純粋に楽しかったですね。起業から数年経った「第二成長期」の今は、自分が好きなことをやる楽しさを感じています。10年程前にサラリーマンもやっていましたが、起業してからの方が人と人との出会いが濃く感じます。

ーー反対に、辛かった思い出はありますか?
中川:
創業期と第二成長期の間にあたる「組織化していくフェーズ」で躁鬱病になり、1〜3年ほど調子が良くなってはダメになりを繰り返したのは辛かったですね。ただ、その病をきっかけにワンマン的に走ってきた会社が、しっかりした組織となったことは良かったです。それまで日の目を見ていなかった海外事業が初めて黒字化するなど、メンバーの成長を感じました。

ーートップ不在というピンチが、期せずして会社の成長に繋がったんですね! それまでは組織化が難しかったのでしょうか?
中川:
難しかったですね。当時はありすぎる愛情のあまり、メンバー全員に同じくらいのパワーで接していたのですが、10人超えたくらいから辛くなってきてしまって。一般的にも創業社長は組織立てるのが下手だそうです(笑)
病気の時、組織化を目指し動いてくれたNO.2には感謝しています。ベンチャーを起業すると、フラットな組織が理想だと感じてしまいがちですが、会社の成長のためには「組織化する」という思い切りは大事ですね。


地方で一番、多様性のある会社をつくる

ーー支援パートナーとしても、中川さん個人としても起業家支援をしていらっしゃいますが、中川さんが起業家支援に力を入れ始めた理由はなんですか?
中川:
起業家支援を始めたのはここ2年くらいなのですが、理由は『地方で一番、多様性のある会社をつくる』という私の夢の一つを叶えるためと言えるでしょうか。

ーー『多様性のある会社』とは何を指すのでしょうか?
中川:
会社内のタレントが豊富で、個性が強い事業部がそれぞれ独立している状態を指します。私の性格的にも、そういう人たちをゆるくネットワーク的に束ねていく方が得意ですし、さらに横展開していきたいと思っています。この夢のためにはアントレプレナーシップ精神が育ちやすい新卒の子たちが必要だとも思っています。"会社内の事業家" を多く集めるために、起業家支援に力を入れ始めました。

ーー中川さんはSN@P新潟支援パートナーとしても起業家支援を行っていると思いますが、きっかけはなんだったのでしょうか?
中川:
僕はそもそも地域活性化のためという意味でも起業家支援をしています。
地域の活性化に一番必要なことは『かっこいい社長が地域にいっぱいいること』です。この "かっこいい" は事業的な新しさや、心血を注げる仕事を規模感持ってやっていることを指します。どうせ働くならかっこいい会社で働きたいと思っている人は多いでしょうし、雇用が増えるということは人が増えるということで、かっこいい社長がいる地域は必然的に人が増えるんです。
そんな折、既に支援パートナーだった企業の社長から紹介を受けたことがきっかけです。新潟の若い人たちが集まって起業を志す姿を見て、その場で起業家支援のため入会を決意しました。

ーーなかなか起業家が増えないのには土地柄もあるのでしょうか… 新潟で起業家を増やすにはどんな土壌が必要だと思いますか?
中川:ここ5年くらいでやっと、起業しようと思う人が増えたと感じています。現役の起業家たちがもっと輝き、成功している会社や人がもう少し増えれば、自然と1が2に、2が3になっていくように、数が増えていくのではないでしょうか。少年時代に誰もが憧れるプロ野球選手のような『プロ起業家』が新潟に出てきてほしいですね!

ーー最後に、これから起業したい人に向けてメッセージをお願いします
中川:私は地方を出ずに地方で勝つ、つまり『新潟で起業して新潟で成功する』ことが今後一番かっこいいモデルになると考えています。起業形態や経緯も重要ではありますが、なによりも最後はやりきることが大事ですし、それを応援してくれる人もたくさんいます。素晴らしい人生が待っているので、ぜひ早く起業してください。
そのための支援もSN@P新潟にはそろっています。濃い人生を過ごしたいのであればぜひ起業しましょう!


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