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【知られざるアーティストの記憶】番外:書評をいただけるなんて💝

こんなにありがたく嬉しいことってあるだろうか。
先日、ちゃりれれさんが拙稿【知られざるアーティストの記憶】をご自身の記事でご紹介くださった。

私のことを知ってくださっているかたは、ちゃりれれさんのことはご存知のかたが大半だと思いつつ、若干かぶらないかたもいらっしゃるかとご紹介します。

それにしても、「読まなければ損をする、必ず」だなんて畏れ多いし背筋が伸びる……。

ちゃりれれさんの文章は、回りくどさや無駄がなく、そのテーマのど真ん中の核心だけをズバッという。すごく頭がいいのと感性が鋭いことが滲み出ている。私みたいにぼんやりしていると、文章に置いていかれそうになる。

……と感じながら常々拝読していたちゃりれれさんの文章を通して、おずおずと外側から自分自身の作品を覗き込んでみる。ひょえー、へー、こんなふうに見えるのかぁ。

自分でもいつも、読者はどう感じるのか? 私はいったいなんでこれを書くのだろう? わざわざ二人だけの秘密を公開して? 彼ははたして喜んでいるだろうか? そんな疑問に足を取られ、時には悩み、悶えながらも進んでいる。けれど、あくまで自分の目線を出ることはできないから、読んでくださっている人の目線から語られることはどんなにわずかでも新鮮。

書き始めた動機は、ちゃりれれさんも書いてくださっている通り、誰にも知られることなくひっそりと生きて、死んでいった彼の存在を知らせたかった。こんなふうに生きた人がいたんだよ、って。でも、物語の性質上、私のことを知る人のいない場所でひっそり書き進め、どなたかの心に届けばいいという心持ちでいた。

ところがデビュー直前のcoucouさんとの出会いが、私の当初の目論見を少しばかり変えた。彼が生前に「子ども時代の親友だよ」と話していたcoucouさんは、私と出会ったことで、そして、私から彼の遺作を見せられたことで、彼からの言葉を受け取るようになり、昔の記憶を次々に思い出して私に伝えてくださる。私のひそやかなはずの語りの場が、coucouさんとの記憶の交流の場となった。コメント欄でcoucouさんが語ってくれる彼の記憶が、アナザーストーリーとして「知られることアーティストの記憶」の二重奏を奏でてくれることとなったのだ。

私のデビュー前、彼の一周忌の命日にcoucouさんが発表された長編記事。こちらではまだご紹介していなかった。⤵

そして、coucouさんがアナウンスしてくださったことで、そのフォロワーさんたちが私のnoteを見に来てくださるという恵まれたデビューの環境となった。交流があまり得意ではなく、職人のようにただ記事を書いていくことしかできない私にしては、現在のご訪問者様の規模には十分にありがたく感謝している。

でもその影には、ちゃりれれさんが毎回記事をマガジンに追加してくださったり、コメント欄でクリエイター様と繋げてくださったり、そして毎回Xにもポストしてくださるなど(毎回ということは存じ上げていませんでした)、考えられないほどに手を尽くして私の記事を多くの人にお知らせしてくださっていた。それは、「彼の存在を知らせたい」という当初の私の動機を知ってくださっているから。でもその背景には、彼の人間性や二人の関係になんらかの興味を持ち、魅力を感じてくださっているからに違いないと、嬉しくありがたく感じている。毎回記事を丁寧に読み、鋭い洞察力で行間にまで思いを馳せてのコメントをくださることが、どんなに書くことへの励みになっているか知れない。

ちゃりれれさんが自信を持って強くお勧めしてくださることに恥じないような記事を今後も書けるかどうか、特にこの先、さらに彼のことを赤裸々に描いていくつもりなので大丈夫かなぁと不安に感じつつも、創作とは、常にそうした不安を突き破った先に咲くものだと思っている。中途半端じゃ、やってる意味もないのよね。彼にも皆様にも申し訳ないしね。って、なんだか熱くなってきた(笑)。そして、
「僕が僕であるために 勝ち続けなきゃならない」
って尾崎豊が今、よぎりました。

で、なんだっけ?そうだ、嫉妬!

彼女は彼の知性を、彼の感性を、彼の器用さを、彼の生き方を、彼の愛情深さ(恋愛かどうかに関わらず)を、彼の容姿を、全面的に肯定する

私はこの「肯定」に気後れするほどの #嫉妬 を覚える

生涯でいちばんの大恋愛と言い切る彼女に嫉妬を覚える

そしてそれを臆することなく公開する強さに嫉妬を覚える

ちゃりれれさんによる書評 
「【鷺 行美様】生涯でいちばんの大恋愛に嫉妬する」本文より

読んでくださったかたに嫉妬を感じていただけたなら、この物語は成功だと思う。一見、悲しい物語のように見え、実際に悲しくもあるのだけど、喜びと幸せがそれを上回って確かに存在していたのだから。

ノンフィクションなので、必ずしもわかりやすいきれいな答えは得られないかもしれないけれど、読んでくださったかたがそれぞれに何かを感じ取ってくだされば嬉しいです。

ちゃりれれさん、深く読み込んでくださったあなたじゃなきゃ書けない素敵なレビューを、ほんとうにありがとうございました!😊


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