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権利をクリアしてないZINEがお金以外のモノとの交換で流通するブラックマーケット exchanzine

美術作家・デザイナーの大西くんとカワムラで最近立ち上げた「権利をクリアしてないZINEがお金以外のモノとの交換で流通するブラックマーケット exchanzine」の1回目を開催しました。今回はこのexchanzineについて紹介します。

▼zineとは?

まずzineとは簡単に言うと手軽に個人制作した冊子です。90年代にスケーターが表現手段として、イラストや写真を載せた冊子を作ったことから注目されたのがzineです。ストリートカルチャーやパンクなどの初期衝動をDIYに表現した粗削りで雑多な感じに良さが出る文化です。zineを取り扱ったイベントとしては7月に東京現代美術館で行われたTokyoArtBookFair などがあります。


▼exchanzineの特徴

exchanzineの特徴は大きく3つあります。

権利的にクリアになっていないzineをとり扱う

zineはお金以外のモノや経験、体験と交換する

交換したzineは更に誰かと交換することができる


▼権利的にクリアになっていないzineをとり扱う

権利的にはクリアになっていないが作りたいという欲望に負けて作ってしまった堂々と販売しづらいzineをexchanzineは専門的に取り扱います。また、表現の過激さなどで正規の販売ルートではなかなか取り扱えないモノも交換という形で取り扱います。

▼zineはお金以外のモノや経験、体験と交換する

exchanzineではzine同士の交換はもちろんのこと、当事者同士で同意すれば、zineとお金以外のモノ、zineと何らか体験、何らかの経験を交換することが出来ます。何らか経験、何らかの体験とは、「ご飯を奢る」や「exchanzineについてのnoteを書く」などのなんらかの行為のことを意味し、それらの行為とzineを交換することも出来ます。これまでに、zineと彫刻作品、zineと盆踊りで買ったフランクフルト、zineとスペース割引チケットなど様々な形で交換が行われました。


▼交換したzineは更に誰かと交換することができる

exchanzineで取り扱われるzineは、誰かと交換した後にまた別の誰かと交換することが出来るルールになっています。つまり、知らないところで知らない誰かに自分の作ったzineが流通する仕組みになっています。例えば、今回参加してくれた菊村詩織さん(美術作家・魔女)のzineは交換したらなにか書き込んでまた別の人に渡す交換日記のようなzineです。同時にこのzineは旅をするように人と人との関わりの痕跡を残していきます。



▼exchanzineは誰でも参加出来る

僕たちは「作家の作りたいという衝動から出来てしまったものの発表の場」「交換するという行為」「誰かの手から誰かの手に流通する」という条件を上手く利用したzineの遊び場を作ろうとしています。今後もexchanzineは継続的に開催していく予定です。僕たちはexchanzineに参加して一緒に遊んでくれる人たちを募集しています。もちろん、交換はしないけど興味があるから見るだけの方も大歓迎です。exchanzineを一緒に作り上げましょう。




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