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オールドスクールのカスタムフォールディングナイフを製作しているナイフ職人(メーカー)。…

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オールドスクールのカスタムフォールディングナイフを製作しているナイフ職人(メーカー)。 カスタムナイフのメイキングに関してのノウハウなどを書いています。 http://www.ryu-customknife.com

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How to make Slip joint & Lock back folding knives for PROFESSIONAL

ナイフ・メイキングに関するHow to本は多くありますが、フォールディングナイフに関するものはなかなか少ないのが現状です。その中でも加工方法やそのテクニックに関する言及は多くありますが、設計について言及されているものはほとんどありませんでした。今回ご紹介するのは、その設計方法に関するノウハウ等をまとめたものです。・・・ですので、基本的な製作方法に関しては一切言及されていません。ある程度フォールディングナイフを製作する事が可能なナイフメーカーが、必ず一度はぶつかる問題点に焦点を

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3,000
    • ナイフのデザインどうやってるの?

      Premium Trapper 2009です。 これはモデル名の通り、2009年から製作しているナイフです。 …もう14年も前になるのですね〜! 月日が経つのは速いですね〜… 歳もとるわけですよ! これは故Tony Bose氏の深淵なるアドバイスに従い製作した最初のロックバック付きの2ブレードトラッパーです。 細身のクリップポイントブレードに、みんな大好きワンクリフブレードを組み合わせ、その片方にロックバックをつけました。 このモデル、けっこうウケましたね! このタイプ

      • 2023 JKGナイフショーに行ってきた!

        2023年 10月21日(土) JKGナイフショー見学に行きました! なかなかに活気あるショーだったと思います。 コロナ禍はまだまだ続いていますが(インフルエンザもヤバイです!) 近年ではまれに見る来場者数だったように思います。 海外からのナイフディーラー、Nordic KnivesのデイブやKnife purveyorのマイコーも来日しており、彼らとは久しぶりの対面でした。 (まぁ、現在のドル高の影響を考えれば来日しますよね! だって1万円が67ドルくらいですから…)

        • レプリカ? モドキ?

          こんにちは。ナイフモドキメーカーのslow madeです。 久々にRemington R1306 full sizeのレプリカを作りました。 最近では各国の法律、いわゆる日本の銃刀法的なシバリが世界的にどんどん厳しくなっているようで(サイズの制約が厳しくなっているようです) オールドスクールなフォルダーの中ではけっこう大ぶりなサイズのこのR1306 full sizeはなかなか注文来なくなりましたね。 3/4サイズや3”サイズの方が人気があります… 私の作るR1306は、

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          フリッパーを買ってみた

          何年ぶりかにナイフを買ってみた。 ボタンロックタイプのフリッパー・ナイフだ。 先日、OLIGHTというフラッシュ・ライトをメインに販売するお店から サマー・セールのご案内が来た。とくに欲しいものは無かったのだが、 興味本位でサイトを見ていると、OKNIFEというナイフのブランドも 展開していて、これがなかなかにリーズナブルな価格である… ちょっと欲しいかも? … と言うわけで、上記の画像のナイフをさっそく購入してみた。 ブレードは154CM、ハンドルはアルミ製、ボタンロ

          フリッパーを買ってみた

          銀座ブレードショーに行ってきた

          7月9日、久しぶりに銀座ブレードショーに行ってきた。 開催場所が時事通信ホールに移転して以来、初めてかもしれない。 懐かしいナイフメーカーや初めての見るナイフメーカーが並ぶテーブルを 順々に巡り、お話したりした。やはりナイフショーは楽しいものである。 ショー当日のナイフ画像は、他のナイフファンの皆さんがたくさんSNSに アップしていると思われるので、今回はナイフではないモノをアップしていきたいと思う。 まずは、銀座ブレードショー(以下、GBS)でゲットしたモノをご紹介 す

          銀座ブレードショーに行ってきた

          BLADE SHOW 2023 その2

          先月米国アトランタで開催されたBLADE SHOW 2023、 開催終了後1週間くらい経ったころから続々と個人YouTuberの映像がアップされていました。 その中に "What’s In Your Pockets?"という映像を複数人の個人YouTuberが上げています。なかなかに人気のコンテンツみたいです。 ブレードショー来場者に対してのインタビューで「あなたのポケットの中身、見せてください!」的な企画です。いわゆるEDCを見せてもらうだけなのですが、これがなかなか興味深

          BLADE SHOW 2023 その2

          BLADE SHOW 2023

          今年もブレードショーが米国アトランタで開催されました。 残念ながら現地へは行けませんでしたが、YouTubeでいろいろな映像が楽しめます。 日本からも何人か参加していたようですが、残念ながらYouTube映像は見つけられませんでした。 現時点では映像で見る限り、昨今の潮流はそのままなようです。 「今年のナイフのトレンド」的なトピックはとくには見つけることができませんでした。 しかし、これから個人ユーチューバーがどんどん映像をアップしていくと思います。新しい情報があるかもしれ

          BLADE SHOW 2023

          スタッグハンドルの取り付け方いろいろ

          Jess Horn tribute Muskrat SP Type : 2 blade slip joint folder Blade : RWL34 Bolster/Handle : Stainless steel / stag Blade length : 78mm Closed length : 100mm 今回はジェス・ホーンのマスクラットを製作しました。 元ネタは以下の画像です。 これは元々はRemingtonのマスクラットをアレンジしたものだと思われます。オリ

          スタッグハンドルの取り付け方いろいろ

          自在バイス 新旧交代

          ナイフメーカー御用達(?)と言われていた自在バイスMUTOH FVA-40ですが・・・ついに壊れてしまった・・・ 20年以上ほぼ毎日使い続けた自在バイスMUTOH FVA-40がついに壊れてしまった・・・原因は長年の酷使によるものだと思われます。 具体的には、口金の角度を固定するためのバイスのベース部分のプレートとその上部にあるプレートの内部にあるボールを固定するための半球状の窪みが、長年の酷使で削られ変形したことだと思われます。 数年前からボール部分の固定が甘いなぁーと

          自在バイス 新旧交代

          最近のハンドル材事情

          去年あたりのナイフオーダーから、ハンドル材のちょっとしたトレンドの変化がありました。 ここ10年くらい、とんとオーダーのなかったハンドル材が急にオーダーされるようになりました。これまでは数年に1本くらいのオーダーだったのが、去年あたりから、わずかな期間で数本のオーダーが入りました。 ・・・それはM.O.P(マザー・オブ・パール)です。 * 2000ゼロゼロ年代には非常にポピュラーな材料で、しばしばオーダーの入るハンドル材だったのですが、2010年代に入ると、全くと言ってよ

          最近のハンドル材事情

          ひも穴パイプのカシメ方

          Loveless tribute City Knife with lock back SP Type : 1 blade lock back folder Blade : RWL34 Bolster/Handle : Stainless steel / vintage rug micarta Blade Length : 2 9/16"(65mm) Closed Length : 3 3/4" (95mm) 今回はひも穴パイプのカシメ方に関してのご紹介です。 このひも穴

          ひも穴パイプのカシメ方

          ピンをカシメる順番

          Premium Trapper 2009(clip pint blade and wharncliffe blade) Type : 2 blade lock back & slip joint folder Blade : RWL34 Bolster/Handle : Stainless steel / stag Blade Length : 3" (76mm), Closed Length : 3 11/16" (94mm) 先日、NEMOTO KNIVES(http

          ピンをカシメる順番

          ブッシングに関する考察

          治具や材料をしまってある引き出しを整理していたら懐かしいパーツが出てきました。アマチュア時代に使用していたブッシングです。 ある時期からマルチブレードを多く作るようになり、このブッシングは使用しなくなりました。・・・ホィットラー等のセカンダリー・ブレードはとても小さく、ブレードタングが5mm四方くらいしかないので、残念ながらブッシングが入る余裕がありません。 その後はブッシング無しの直接ピボットピンの手法で現在に至ります。 * アマチュア時代は、このブッシングの効能や使

          ブッシングに関する考察

          刃打ちしないスペーサー・スプリング方式

          Jess Horn tribute Muskrat with double lock back Type : 2 blade lock back folder Blade : ATS-34 Bolster/Handle : Stainless steel / stag Blade Length : 3”(76mm) Closed Length : 4”(102mm) Jess Hornのマスクラット・ダブルロックバックを参考にして作ったナイフです。今回は2枚のバックスプリ

          刃打ちしないスペーサー・スプリング方式

          ひねったグラインド(ねじれたグラインド)?

          久しぶりに作ったRemington R4593タイプ、いわゆるMuskrat(マスクラット)と呼ばれるモデルです。同じパターンのブレードが2枚、前後についています。 これ、いろんな意味で作るのが面倒なナイフです。 ・・・まずは各部分の鋼材の厚みをどうするか?・・・ 今回作ったマスクラットのサイズは、ブレード長65mmを考慮して ブレード厚2.0mm、スリーブ厚1.5mm、シングル・バックスプリング厚3.5mm。この辺りがバランスが良いのではないかと思います。 ・・・もし

          ひねったグラインド(ねじれたグラインド)?