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カレーとサモアリナン
2021年11月5日 17:03
※ 浦島太郎 #1をお読みでない方は #1をお読みください。「ああ乙姫様、僕は本当に毎日楽しいよ。毎日が夢のようだ。ずっとこんな日が続いて欲しい。」「浦島さん、それは本当に良かったわ。私も浦島さんがきてから毎日楽しい。浦島さんにはずっとここにいてほしいわ。」乙姫は浦島の手にそっと手を重ねた。「ところで浦島さん、浦島さんにはご家族はいらっしゃるの?」「ああ、僕はもう年老いた両親と暮らしてい
2021年11月5日 17:01
数百年前、太陽の光さえ届かない、深く暗い海の底では竜宮国が全盛を極めていた。竜宮国はかねてから地上の人間国と対立していた。その戦いは数十年に渡っていたが現在は休戦協定を結んでいた。ある時、竜宮国王室に古くから仕える予言者が大慌てで王室に入ってきた。「国王様、大変です。先程いつも通り水晶で未来を見ていたのですが、大変な事が分かりました。」「どうしたそんなに慌てて。良いから、一旦落ち着いて話しなさ
2021年10月24日 18:08
※桃太郎#1をお読みでない方は先に#1をお読みください。鬼助達の畑にも火の手が届きそうでした。「鬼助、早く逃げるわよ。」鬼助の母は大荷物を風呂敷に包んでいました。「お母さん、僕畑の様子を見てくる!」鬼助はバケツに水をたっぷり入れて畑に向かいました。そこには王と数人の兵隊がいました。「おお!子供の鬼だ!捕らえろ!早く捕らえろ!」兵隊達は鬼助に向かってきました。鬼助はバケツを捨てて走
2021年10月24日 18:04
そこは自然の豊かな綺麗な島でした。大海原にポツンと浮かんでおり孤立していましたが、島内の農業や漁業は盛んで、彼らは食べることに困りませんでした。彼らはその島を、敬意を込めて美島と呼んでいました。一方、人間達はその島を鬼ヶ島と呼んでいました。そう、美島に住んでいるのは鬼でした。大きな地球上で鬼が住んでいるのはその島だけでした。鬼達は外界とは断絶し、美島の中で平和に暮らしていました。 人間達は以前