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100人分のカレーを作って結婚式を屋外フェスみたいにしたときの話

はじめまして、山口と申します。

突然ですが、「100人分のカレーを作って結婚式を屋外フェスみたいにしたときの話」について書いてみようと思います。私事ですが昨年の11月に「Curry & Beer Fes.」と題した、野外フェス形式でカレーとビールを楽しめるイベント(結婚式)を開催しました。開催からだいぶ時間は経ってしまったのですが、noteをぼちぼち書き始めよう!と思ったのと同時に、自己紹介がてら改めて文章にしようと思いまとめてみました。

自由な形式の結婚式を考えている方、およびカレーが好きな方向けの内容になると思います。カレーへの想い、および一つの夢でもあったフェスを主催したこだわり(結婚式ですけど)をしたためていたら、1万字超えてしまいました。
長くなってしまいましたが・・・良かったらお付き合いください。

自己紹介と、カレーと人事の関係性について

私は普段、ある大企業で採用人事として新卒採用に携わっています。現在の会社に入社する前は、新卒で人材サービスの会社に入社してエージェントとして採用支援をしており、そこから転職してWeb系のベンチャーにて、2人目人事として採用を中心に人事っぽいこと全般から人事っぽくないことまで3年くらいやっていました。その後に現職に転職したわけですが、大企業→ベンチャーの転職はよく聞きますが、ベンチャー→大企業への転職するパターンの人事、意外と事例少ないのかも?と思っていたりします。少なくとも社内には、ほとんどいません。

またカレーが好きで、カリー山口と呼ばれていたりします(前職時代についたあだ名です)。お店で食べるのも作るのも好きなのですが、強調しておきたいのは人事とカレーというのは本当に相性が良いということですね。

まずカレーが「嫌い」という方があまりいません(時々苦手な方がいらっしゃいますが、カレーを勘違いしている方がほとんどです)。国民食とも呼ばれていますし、飲みやカフェに誘うよりもカジュアルに「カレー行きましょう」というと、気軽に距離を縮めることができるわけです。会社によっては「人事」と聞くと距離を取られることもあるかもしれませんが、人事にとって社員や経営に近い存在であることはほとんど前提として重要。カレーがあると、カレーを楽しみながら変な先入観もなくコミュニケーションを深めることが可能です。
それから、「最近もまたカレー屋開拓してるんですか?」「ココイチだと何辛が好きなんですか?」と、季節の挨拶みたいな話題もできるので、会話に困ることがありません。コミュニケーションが重要になる人事という職種にとっては、とても良いきっかけづくりになります。
更には「山口さん、最近行った〇〇というカレー屋さんがおいしかったんですけど知ってます?」みたいな感じで、勝手にカレー情報まで集まってくるという良いスパイラルにも入っていきます。多くの人にとってカレーは身近な存在だからこそ、声をかけてもらうきっかけにもなるし、更に深いディスカッションにもつながります。

このように、カレーによってチームの枠を超えて組織が活性化するきっかけ作りができてしまうわけです!もちろんカレーはあくまできっかけですが、カレー好きに悪い人はいませんので、その時点で信頼関係構築がスタートしているんだと思います。
ちなみに、更にコミュニケーションの活性化を実現しようと思い、カレーリーフ(南インド料理の香りづけによく使われるハーブのような子)を買ってきて、デスクで育てたりしていました。これで「かわいいですね!」「生のカレーリーフ珍しいですね、増えてきたら私にも分けてください!」みたいな感じで更に会話が深められるだろうと思っていたのですが、残念ながらそういうことは起こりませんでした。まだ私の努力が足りていなかったようでした。

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現在は自宅で愛でながら育てているカレーリーフ氏

そうこうしているうちに、最近ではいつの間にかスパイスカレーブームが到来し、間借りのカレー屋さんがたくさんできたり、テレビでもカレー屋がしょっちゅう取り上げられるまでになりました。いちカレー好きとしては大変に恵まれた、嬉しい時代が到来したものだと日々感じています。

スパイスカレーは、手軽に作れて、健康的でもあるし、多様性にあふれていて、自由な発想で様々な組み合わせができるし、何を入れてもだいたいおいしくできるし、暑い日に食べてもいい、寒い日に食べてもいい、家庭でもスキー場でもキャンプでもいい、お酒にも合うし、お酒が無くても大丈夫だし、そんなにお金がかかるものではなく、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンも摂れるし、二日酔いとかも治ってくるし、食べるとだいたいみんな幸せになるし、イチローも朝からカレー食べてるし、つまり最高です
更に昨今のコロナの状況を考えると、飲食店目線ではカレーはテイクアウトやデリバリーにもともと適しているし、冷凍しておけば全国発送も可能。間借りカレー屋が普及しているように、場所にとらわれず営業もできて、初期コストを抑えて営業をスタートすることもできるし、ニューノーマル時代の食べ物でもあって、つまり最高です

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Curry and Beer Fes当日に用意したカレー。メニューは、たけのことひき肉の和出汁キーマカレー、スリランカ風いりこ出汁の豆カレー、パパダム(豆のせんべい)。

なぜ結婚式でカレーを作ったのか

改めて、どんな事を考えていたか整理してみました。

C&B Fesにした理由:自分たちの好きなもので喜んでもらいたかった
結婚式として分類すると、私たちのC&B Fesは、恐らく披露宴と2次会の中間の「1.5次会」と呼ばれるものにあたるんだと思います。

結婚式は、主催する私たちも勿論ですが、参加頂くゲストの皆さまにとってもそれなりに時間もお金もかかるイベント。そして、何度か参加している方にとっては、結婚式というとどうしても流れがワンパターンな印象を持ってしまい、新鮮さに欠けると思っていました(それはそれで良さでもあると思うのですが)。であれば、せっかく自分たちのために集まっていただくなら、自分たちの好きなことをやりたいようにやるほうが、結果的に喜んでもらえるのでは?と思ったことがきっかけ。自分たちの大切な人たちに堅苦しくない気持ちで集まっていただき、自由に楽しみながら参加者間で交流ができて、お子さんも一緒に参加できるようなピースフルな場にしよう、ということになっていきました。

目指したのは、New Acoustic Campみたいな空間。2人ともフジロックや朝霧などの屋外音楽フェスが好きでよく行っているので、そんな空間でカレーとビールを楽しめたらいいなぁ、ということで方向性を固めていきました。

カレーを手作りした理由:せっかくなのでやってみたかった
場のコンセプトが固まってきた当初は、知人のカレー屋さんに来ていただいてカレーを提供していただくという選択肢もありました。ただ、色々考えていく中で、「こんなの2度とやることないだろうし、せっかくなので自分たちでカレーも手作りして当日提供したら、ちょっとしたサプライズになるのでは?」とか、「どうせやるなら、チャレンジしてみた方が面白いかな?」とだんだん思ってきて、自作をすることに決めました。最初はあまり深く考えずに決めたので、いろいろと苦労することになりましたが・・・結果的に当日たくさんの方に喜んでいただけたので、本当に良かったです。
ちなみに、会場に選んだthe Farmさんの食事は、カレーとか無くても全く問題ないくらいボリューミー&本当においしいです。

カレーにする理由:カレーのプラットフォーム性
では、なぜカレーだったのか?ここまで読んだ時点でカレーしか選択肢が無さそうなことはお気づきとは思いますが、カレーじゃないとダメだった理由を付け加えさせてください。私が一貫して伝えているのは「カレーはプラットフォームである」ということです

カレーって、1食分だけ作るの難しいですよね。1人暮らしでカレーを作ると1週間ずっとカレーになるから困る、みたいな話を聞いたこともあります(私は困りませんけど)。もともとカレーには「人が集まってみんなで食べる」というプラットフォーム性があるんだと思います。

さらにカレーって、ほとんどどんな具材を使っても見事にカレーになります。「欧風カレー」「スリランカカレー」「南インドカレー」などと聞きますが、地域性もあって、それでいて「南インドカレーは〇〇じゃないとダメ」みたいな厳密すぎるルールも存在しません。カレーには多様性があり、高い柔軟性もある。様々な可能性を受け入れてくれる懐の深い存在です。

加えて、昨今ブームになってもいるスパイスカレーは本当にクリエイティブです。ベーシックなチキンカレーひとつとっても千差万別ですし、「こんなものがカレーに?」というような具材まで、素材のおいしさを活かしながらスパイスと融合して、びっくりするような味わいを実現していきます。ビジュアルも斬新なものも増えており、昨今のカレーファン人口の急増もあり、日々新しいカレーが登場しどんどん進化していっています。

このように、カレーは人と人、人と食材、食材と食材を双方向に結びつけながら、どんどんアップデートされていく存在・・・そう考えていくと、プラットフォームとはまさにカレーの事だと思いませんか?GAFAM+C です。

そんなカレーを、自分たちの大切な人たちに集まっていただく場で提供するかしないかと言われたら、迷わずYESでした。やってみて大変だったこともたくさんありましたが、改めて様々なご縁が重なり、運良く実現することが出来た事には改めて本当に感謝しています。

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こだわってみた6つのポイント

それはもう、人生初の手作りフェス(結婚式)でしたので、様々なこだわりがありましたが・・・整理してみると、大きく以下の6つのポイントに整理できました。

(1)コンセプトをロゴに落とし込んで表現した
(2)100人分のカレーを手作り&大好きなCOEDOビール毬花の樽生を導入した
(3)カレー制作ドキュメンタリー動画を作成した
(4)参加者がつながりを作りやすいコンテンツを用意した
(5)笛を使って自分たちで司会進行した
(6)QRコードの投げ銭を設け、次につなぐしくみを作った

順番にご紹介していきたいと思います。

(1)コンセプトをロゴに落とし込んで表現した

C&B Fesを作るにあたって、まずはコンセプトを固めた上で、それを象徴するようなロゴデザインに落とし込むことでメッセージを伝わりやすくし、イベントの全体の統一感を出したい。そう思って、ロゴづくりをスタート。やりたいことはおおよそ見えてはいたものの、それらをビジュアルにどう落とし込んでいったらいいだろう?と、色々と考えました。

参考にしたのは、デザイン面ではこんなのとか、こちらとか。なるべくシンプル、かつ直感的にコンセプトが伝わるものを目指しました。コーポレートロゴのリブランディングやCIなどの記事なんかも参考にしていました。2人で毎朝、出社前の20分くらいをC&B Fesのコンセプトを考える時間に充てて、実現したいこと、思いついたことを書き出したり、スケッチブックに絵を描いたりしていきました。
何日間かラフ案を描いていく中で、こ、これだわ・・・!と思えるものにたどりつき、ペーパーアイテムのデザインをご依頼していた瀧田さんに起こしていただく。(仕事が終わってからやり取りを初め、夜遅くまで色々お願いして何かとご迷惑をおかけした記憶があります・・・)

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スケッチブックに起こした画でコミュニケーション

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いくつか色のバリエーションを出していただき、複数の色の中から、一番しっくり来るものに決めていく。これだ!とおもって選択した色をカラーガイドでチェックすると、DIC-N795「鬱金(ウコン)色」とのこと。結果的にターメリックカラー(=カレーの色)に辿り着きました。

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完成したロゴはこちら!
ビールグラスの持ち手とカレーのスプーンのデザインを重ねており、なめらかな曲線では人と人の交流や混ざり合うカレーのイメージを表現してみました。
円形タイプのロゴでは、円が1皿のカレープレートになり、ビールグラスがライス、持ち手はカレーの具材、全体として1つのお皿の中で混ざりあうイメージ・・・が表現できているように思っています。とても気に行ったので、参加頂いた皆さまにプレゼントしたマグカップとトートバッグのノベルティにもデザインを入れました。

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シンボルとして会場の真ん中にどーんと配置したC&B Fesのロゴフラッグ

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コンセプトステートメントと当日のメニュー。ひたすらにコピーのリバイスをした記憶が蘇る

(2)100人分のカレーを手作り&大好きなCOEDOビールの樽生を導入した

続いてカレー作りについて。安易に決めてしまった100人分のカレー手作りですが、これはもう、事前に何度か練習が出来たことが全てだと思います。物事は、事前準備が9割だとホント思いました。
・100人前作るといっても、食材とかどうやって調達する?
・ひき肉とか7キロ必要になる計算だけど大丈夫?
・鍋とかあるんだっけ?
・変にこだわり過ぎたカレーにしたら、みんなが好き、というものじゃなくなるかも?
・子どもたちもたくさん来るし、辛すぎたらお子さん食べれない?
・そもそも、おいしくなかったら当日残念すぎるけどどうしよう・・・?
・食中毒の心配は?
・リスクがあるなら事前に作って会場に持ち込んだほうが安全?
・はたまた前日会場で作ったほうがいい?
・持ち込む場合、どうやって運ぶ?
・そもそも100人前作るって結構疲れるけど、前日で疲れ切ってたら、もはやどっちが本番なのかわからないわ・・・
・・・など、考えることがものすごく色々ありました。どう考えても、ほとんど結婚式の悩みではありませんでした

そんなことを思っている中で、夫婦でよく顔を出していた五反田のBar Laguでこの話をしていたところ、「100人分作るのって相当大変だよ」「絶対に練習してからやったほうがいいよ」「うちのキッチン使って練習していいよ」「てかうちでカレー作って昼とかに出してもいいよ(!)」と言っていただいたことがきっかけで、何度か練習をさせていただきました。

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会社のメンバーなどに来ていただいて試食いただいたりしました

たぶん練習していなかったら、途中で心が折れて、当日作るのはやめていただろうな・・・と思います。想像しているよりも、体験してしまうほうが何事も100倍速いです。

また、COEDO Beer毬花についても同様で、Laguさんにお手伝いいただきました。コエドブルワリーさんでは個人向けにビール樽の提供は基本行っていないそうなのですが、ご厚意で担当者をおつなぎ頂き、当日樽生を提供することが実現できました。こちらも本当に感謝です。

COEDO毬花の樽生、本当ウマいです。COEDOへの想いだけでエントリ書きたいレベルにはファンだったりします。COEDO毬花の樽生が飲めるお店って、なかなか無いと思いますよ!(宣伝)

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(3)カレー制作ドキュメンタリー動画を作成した

慣れないことだらけでいろいろ大変だったカレー作り。カレー作りそのものがネタみたいなものでしたので、せっかくなのでカレーを作る様子をドキュメンタリーみたいな映像にしてまとめて当日流せたら面白いかなと思い、制作することを決めました。

制作はおつなぎ頂いた金子さんにご依頼し、前述のLaguでカレー作りの練習をしている様子を撮影頂きました。構成のイメージも含めて基本お任せで、私はただカレーを作りながら雑談していただけでしたが・・・送られてきた動画で、1つのストーリー性のあるものにまとめていただいた時は本当にプロの技を実感しました。

当初は自分で撮影&編集しようかと考えていたのですが、カレーの練習にイベントそのものの準備に、もちろん普段は仕事もあり・・・さすがに非現実的だった事が良くわかりました。(恥ずかしいので動画はここには載せませんが・・・)

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どう考えても結婚式ムービーとはかけ離れた着地でしたが、逆に面白がって撮影していただいて感謝です。

(4)参加者がつながりを作りやすいコンテンツを用意した

C&B Fes構想当初からこだわっていた「参加者同士がつながれる場にしたいよね」という想いを実現すべく、


・参加者をグループにして、簡単なクイズを用意した
・私たちの主観で、つながったら面白そうな人たちや仲良くなってほしい人たちをグループにした
・全員のネームカードに私たちとのつながりを表すアイコンを入れ、会話のきっかけにしやすくした

というような事をやってみました。
特にグループ決めは、よなよな夫婦2人で「〇〇さんは△△が好きな感じの人で・・・」「□□さんは出身は〇〇で今は××に住んでる」「えっ、だったら××さんと話合うかもね!」とかいいながら、当日参加の皆さまのプロフィールや趣味嗜好、話が合いそうな人を想像し、当日少しでもよい時間にしてもらえたら良いなぁと思いながらグルーピングを行っていました。自分たちの大切な人どうしが仲良くなってくれてたら、単に「結婚式に参加した」「楽しかった」だけでない価値を提供できるのではないか、などと思っていました。
ここで、これまで人事をしてきたことが多少は活かせたのでは?などと勝手に思っています。

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クイズの様子

当日のパンフレット(所属のロゴなどは消していただいてました)

なお、つい先日ですが当日参加してくれた友人と話していて、「当日の接点がきっかけでつながった人とご飯行ったよ~」という話を聞く事が出来ました!!これは本当に本当に嬉しかったです。

(5)笛を使って自分たちで司会進行した

続いて、司会進行についてもいろいろ考えました。前述のように、野外フェスの雰囲気を味わえる場にするために、当日の進行をどうするかが悩みポイントでした。
野外フェスの良さって、ステージで音楽を聞くだけでなく、ご飯を食べたり、会場の自然を楽しんだり、キャンプしたり、酔っぱらってダラダラしたり・・・参加者が思い思いに楽しむことができることだと思っており、C&B Fesもなるべくそんな場にしたいと思いました。
司会進行を外部のプロの方にお願いするとなると、どうしても結婚式っぽくカチっとした雰囲気になりそうだし、一方で友人にお願いしたら、友人が当日忙しくて楽しめなくなるのではないかと感じ、「だったら自分たちでやろう」という事に。

子ども連れの方もたくさん参加予定でしたし、全体的にゆとりがあり無理ない範囲で楽しんでもらえる場を目指す一方で、自由すぎてグダグダになってしまって、これ何の会だっけ?みたいにならないように・・・。

自由だけどメリハリがある場にするにはどうしたらよいか、ゆかりさんたちに相談している打ち合わせで、笛とか吹いたらいいんですかね?みたいなことを言ってみたら、いいですね、それ!みたいな話になり・・・本当に実践することになりました。

基本は参加者が思い思いに楽しんでいただいて、何かはじめる時だけ、私たちが笛をピーーっとやる。そんな感じの運営で当日進めましたが、結果、意外とうまくまとまりました(笛はほとんど思いつきですが)。自然にこのような発想になりましたが、ゆかりさんには「20年プランナーをやっているけど、司会進行を自分たちでやるというのは初めて」と言われたことが印象的でした。

(6)QRコードの投げ銭を設け、次につなぐ仕組みを作った

最後は、当日PaypayとLINE Payを使って投げ銭できるようにした話です。これはもちろん、けっこう準備にお金かかったしな・・・という気持ちでスタートしたものでもあったのですが、視点を換えて「今後の私たちのカレー活動を応援していただくため、クラウンドファンディング形式で投げ銭お願いします!金額ごとにリターンを用意します!」と言ってみました。

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これは、単に投げ銭してくれ!ということではなく、今後もどこかでカレーを作っていきたい!また集まりましょう!というメッセージのつもりで考えました。

C&B Fesは、本当に好きな人にお声がけして、集まって頂いて、実現できたイベントです。
参加いただいた皆さまの事はずっと忘れないし、今後の人生の中でもずっと接点を持ち続けていきたい方々ばかり。結婚式自体は一過性のイベントですが、これで終わりではなく、今後もときどき当日を思い返したりしながら集まったりできたらいいなとか、そんな事を思いながら準備をしていました(もちろん、そりゃあ集まったらカレー食べる事になりますけどね)。

また、「C&B Fesをきっかけに、今後自分たちがカレー活動をスタートしていく」という風に考えると、実は結構いい感じの展開のストーリーじゃない?ということも考えていたりしました。(当日投げ銭頂いた方、まだリターンの機会を設けられてなくてすみません・・・追って必ず用意します!)

言い方を換えると、C&B Fesで濃い体験をしていただいた皆さまと今後も接点を持ち続けていくために、
オンライン上で顧客データをストック化し、次の機会提供を行い、更にファン化を深めていく、、、という、まさにカレーのD2Cの実現と言えるのではないでしょうか。

控えめに言って最高だった手作りのフェス

そんな感じで無事に開催出来たC&B Fes。控えめに言ってもめちゃくちゃ楽しくて最高でした。香港や韓国、タイからお越しいただいた方もいらっしゃったり、天気も良くて、空気も最高に良い。料理もとてもおいしく、気持ちの良いスタッフの方々にも囲まれて、改めて素晴らしい時間を一緒に作っていただいた皆さま、同じ時間を過ごせた皆さまに御礼をお伝えしたいです。

the Farmという素敵な会場に出会えたこともとても大きかったと思います。空気感や立地、雰囲気などだけでなく、手作りしたカレーの持参など、イレギュラーなことを快諾いただけたのも本当に有難かったです。

テレビなどにもよく出ているみたいで、コテージ宿泊は予約受付開始後、すぐに埋まってしまうとのこと

今思い返すと、何かと色々迷惑をおかけしました。。
前日にBBQ場の一部をお借りしてカレーを作ることになっていましたが、いざ作ろうとしたら、BBQコンロの火力が弱すぎるというトラブルにも遭遇。。「これでは火力が弱すぎてカレーが作れないので、キッチンを貸してもらえないか」と相談したところ、即席で炊き出しに使うようなゴトクを出していただき、ガスを引いていただいて、何とか作りきることが出来ました。

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即席で用意いただいたキッチン

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会場装飾 by WUURさん

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スタイリッシュで統一感ある空間!持参したスパイスが、めっちゃ使われてしまっていた

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基本は当日帰宅でしたが、宿泊組もありました。コテージエリアを貸し切りにして30名くらいの方が宿泊参加してくださり、夜の部は更に飲みながら、参加者どうしで夜まで語らい合ったり、キャンプファイヤーを囲んだり・・・。お子さん連れの方は翌日、野菜収穫体験をして帰られた方も。

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翌朝の朝食とかも最高

終えてみて思う:意思決定とは、時間とお金の配分を決めること

もう少しだけ、開催してみて思ったことを書いておこうと思います。

今の自分は、これまでの無数の意思決定から大きく影響を受けており、そしてこれからの自分は、これから何を選んでいくかによって決まってくると思っています。

もう少し分解すると、意思決定とは「時間」と「お金」をどう使うか、とも言えるように思っています。時間とお金を何にどれくらい投資するか、が、その人らしさを形作っていく、とも言えるんじゃないでしょうか。
「モノ消費よりコト消費」などと言われるようになって久しいく、「偏愛の時代」「AI時代は、自分のやりたいことこそが大切」そんな言葉を頻繁に聞きますが、「役に立つ」ではなく「意味がある」意思決定を大切にしていくことが豊かな暮らしに大切だと思うわけです。
今回のC&B Fesはまさに私たちにとってそんなイベントでした。

#実は (後で知りましたが)完全オーダーメイドでありながら結構費用も抑えて開催できたみたいです。この辺も興味がある方がいたら別エントリにしてもいいかなと思っていたりします。

終えてみて思う②:全力で取り組むものからは、学びがある

言われ尽くされていることですが、全力でやるからこそ得るものがある、と思います。学生時代の経験でも、仕事でも、結婚式でも、カレー作りでもこれは同じで、やっぱり全力の中に自分らしさが出ると思うし、得意/不得意なこと、伸ばしたいこと、課題に感じることが見えてくると思います。
C&B Fes終了後、近所の焼き鳥屋さんで2人でプチ打上げしたのですが、「最高だったよね」と振り返る反面、「受付のオペレーションは〇〇にしておいたほうが良かったよね」「××の時に流す音楽は□□のほうが良かったと思っている」など、ひたすら改善点が出てきたことを覚えています。業者か?というレベルでしたが、それだけ真剣に向き合ったんだなーと思い返しています。

更に、C&B Fes開催の翌月に、かかわって頂いたスタッフの方々をお呼びして、C&B Fes振り返りイベントを実施しました。当日まで私たちのフェスづくりをサポートしていただいた皆さまへの感謝の気持ちと、当日サポート頂いた皆さんにカレーを食べていただけなかった事が残念でもあったので(カレーのサーブもしていただいたのに!)、スタッフの皆さん向けをお呼びして「Thanks会&振り返り会」ということにして、そこでカレー作ってカレーを食べてもらおう!ということで、準備をさせていただきました。

振り返り会では、事前準備~当日まで率直に意見を出し合いながら、KPTのフレームで振り返り(もちろん結婚式をもう一度Tryするわけではありませんが・・・)。結婚式を「限られた時間の中でアウトプットを求められるプロジェクト」という風にとらえると、仕事にもつながるヒントがたくさんあったように思います。

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振り返り会についても、別エントリ書いてみてもいいかもなと思っています。

さいごに:宣伝

一部だけですが、特にお世話になった方の宣伝をさせてください。

Bar Lagu
今回のカレー作り&COEDO Beer 毬花導入を全面的にサポートしてくださったのが五反田駅近にあるジンとワインバーのLaguさん。店主の安彦さんはC&B Fes当日も宿泊で遊びに来てくださいました!
俗称「五反田ヒルズ」という、一見すると夜の街感の漂う空間にあり、初見だと若干、足を運びずらい雰囲気はありますが、お店はいたって平和。感染対策をしながら頑張っておられるので、是非足を運んでください。おいしいお酒が楽しめます。まれに私のカレーがメニューに入っているかもしれません。


ゆかりさん(YUKARI UENO EXPERIENCES)
今回の私たちの結婚式を形にしていただいたプロデューサーのゆかりさん。会場の提案から、空間デコレーション、ペーパーデザイン、音響、写真や映像、メイク、当日運営のフォローまで、さまざまなプロフェッショナルをおつなぎ頂き、当日素晴らしい時間にまとめ上げていただきました。フリーでプランナーをされていらっしゃり、アウトドアやディスティネーションウェディングを手がけることが多いそうです。

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以上でした。書こう書こう・・・と思いつつ、結果的に1年近く前の話になってしまいました。。
私たちが実践したことが誰かの役にたつといいな、と思ってまとめることにしたのですが、そもそもが「結婚式でカレーを作る」というニッチな事例であることに加えて、コロナウイルスの影響で、結婚式や野外イベントであっても、開催を悩まれる状況になってしまったこともあり・・・ほとんど全く参考にならないかもしれません。

ウエディング業界の皆さまは、本当に大変な時期が続いていると思います。私の新卒入社の人材エージェント時代、ウエディング業界をがっつり担当させていただいた事があり、かかわる中で本当に素敵な方にたくさん出会い、個人的に思い入れがある領域だったりもしています。このよな私の個人的なエントリが少しでも何かの役に立てばいいな・・・と思っています。

以上、最後まで長文にお付き合いいただいた方、ありがとうございました。
暑い日が続きますが、夏はカレーで乗り切りましょう!🍛

#もし結婚式でカレーを作ってほしいというニーズがあれば出張しますのでお声がけください !w



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