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喋る『2023.10.20』

価値観の軸はよっぽどのことがない限り変わらないが、方向や量は頻繁に変わると思う。


ここ数日の私は、人と話す機会がないせいか人の事を直接ではなく間接的に捉えるようになっていた。ドラマ・YouTube・ラジオ・小説。誰かとのメッセージ・友達との電話。など。

人と対話することでエネルギーを得られる話は、こちらの日記↓


だが大人というのは、いや私は、人に「会いたい!」と言うだけで会うのは難しかった。

実家暮らし、無職、二十三歳。
上記二つは小学生と何も変わらないが、最後が人間関係の再構築の邪魔をする。

放課後、公園で遊ぼう!
図書館で勉強しよ?
講堂でちょっと話さない?

学生時代は、たくさんの『人と関わる機会』が存在し、後の延長戦でさらに続く。
しかも向かう場所になんの特徴も無くても、誘える、遊べる、話せる。

ご飯行かない?
飲みに行かない?
𓏸𓏸したいから△△行こう!

大人になれば、場所にすら目的が必要だ。ご飯やお酒や他の要望という壁を乗り越えてくれる人にしか、関わりたいと叫べない。

そんな私が出来上がっている。
皆は違うのかと思うと、自分が虚しい。

だからまずは、誘わずとも人間関係を垣間見ることにしたのだ。

ドラマをたくさん観る。本をたくさん読む。物書きになりたいのだから、やって当然の行為ではあった。
今こうしてわざわざ観る機会を作ることになったのも、なりたい職業に対しての知識が浅過ぎるという先祖からのお達しだったのかもしれない。

そうして媒体の中にある人間を覗いて、創作にしたためる。また覗いてしたためるを繰り返した。

それだと、口が回らないただの観察人間が完成するだけだった。


でも友達と三時間程話した。

最初の話題ならきっと、三十分以内には終わっていたことだろう。

だが私と友達は脱線のプロ。
好きなだけ脱線させて我が道を突っ切っていく。

脱線の仕方や脱線するタイミングが同じ人とは非常に話しやすいと感じる。
私の友達はまさにそういう人が多い。脱線大会では日本代表として参戦出来る。

だが違うこともある。
物の捉え方、価値観である。

人の価値観を否定するような人がこの世に存在するが、私は価値観が一つ増えたと思うようにしているし、増えて嬉しくなる。

こういう考えがあるんだ。
こんな事考えてるんだ。
私ならそれはしないけど、それも出来るんだ。

全ての話において、こんな感情が生まれる。そして肯定したり質問したりたまには話し合って、正解のない問いについて語り尽くす。

人と話すと、世界が変わる。
私の価値観の方向性は、人によって変わり増えていく。

これが何より、私が大切にしている事だ。

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