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辿り着いたそこには

私の尊敬する人が、仕事を辞めた。
細かく言えば、もうすぐ辞めてしまう。
転職先、新しい家を見つけ、準備は万端だと言う。

心にぽっかり穴が空いてしまった。
心にぽっかり穴が空くことになるとは思わなかった。

尊敬する人は、会社の犬だと思っていた。

誰よりも腰が低くて、誰よりも動き、走り、喋る。そして、
誰よりも好かれる。
この人はずっとここで、ヘコヘコしていくのかもと考えていた。

違った。
大幅に違った。

違う世界に行こうと考えていたからこそ、そんな対応が取れていたし、心底嫌だったのだろう。

それに気付けなかった自分に悔いる。

この人がいるなら、ここはきっと私にとっても良い環境で、自分自身を成長させられる場所なんだと信じていた。この人みたいに仕事が出来る人になろう。そうも思えた。

大幅に、予定が狂ってしまい。

何をしていても[自身の成長]と[環境]の違いを感じる。
自分が見ていた環境は、自分が見たかった環境であり、本質は見ることが出来なかったのだと思う。

あーあ。

自分はどこに向かうんだろう。
辞めたい辞めたい言っていた私は、結局その日を楽しく生きてしまっている。そしてここまで来ている。

戻ることは出来ない。どうする?

辞めよう。私も。

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