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火事場の馬鹿力『日記:2024.2.28』

いつも月末を振り返れないくらいにバタついている。もうそろそろ月末が忙しいことに自分も慣れたら良いのにと思う。


20:16。
作品を提出した。

今回の締切は小説公募。ずっと前に見つけて、題材を何となく組んで、少しずつ進めていた作品だった。

少しずつと言っても、1日に5000字書いて、書かないで書かないで、8000字書いて、書かないまま数日経った状態だった。

それが3日前。13000字。
この公募の字数規定は30000字だった。

締切に間に合わないから締切が嫌いだと言った怠惰な私がいた。締切に追い付けたことがないからだ。
だが締切があると必死に追い付こうとする。この期間までにここまでやらなければという計画性では無く、まるでその場でノルマを決められたかのように加害者ぶって、その場で解決していく。

物書きになりたいと思って1年が経ったが、計画的人生を送れないという弱点は全く克服出来ていない。もう治らないんだと思う。これを補う為の解決策を伸ばした方が早いことに気付いた。


昨日の私は驚く程文字数を仕上げてきた。

24年も生きていると、こんなの次の日に持ち越したら100%終わらないから。とかは分かってくる。だからそれをなんとか50%程に確率を下げるために、明日の自分が「昨日の自分偉〜〜い!!」と抱き締めたくなるくらい頑張ってみる。

おかげで今日の私が世界で1番好きなのは、昨日の私である。

余裕を持って締切時間に間に合わせることが出来た。きちんと推敲なんかもしちゃって。
1年を通して1番成長したのはこの一連をこなせるようになったことだろう。


でもまだ気は抜けなかった。

順位を付けるわけではないが、明日が私がこなさなければいけない大きなコンクールの締切である。

本音を言えば日記を書いている場合では無いのだけれど、日記を書いて成長したことが分かったから、将来の自分のために日記の執筆は手放せないのだ。自己投資として、今の自分の時間から引き抜いてでも未来に宛てていく。

でも例の如く、私はまたその場のノルマをただこなそうとしている。

別にずっと前から募集しているのに、今や少し前から考えていた構想を今練って今作って今書こうとしている。

舐め切っている。

だが間違えないで欲しい。
私は「どうせ受賞するんだから適当で良い」といった甘い考え、「私の作品がどの作品より面白い」と根拠の無い考えを持っている訳では無い。

いや、細かく言えば、持っていたかもしれないけれど、捨てた。正月に引いたおみくじに「自分には才能があると思っている人間は、大して自分を見ることが出来ていない」と書かれていたから、捨ててきた。

調子に乗らない、謙虚に過ごす、油断しない。
私の人生の課題を、今ここで思い出す。

数日前までネガティブの海に流されていた私は、人生の課題を強く心に刻み過ぎていた。何かが足りない、何も出来ていない、もっと、もっと、逞しくならなければと願った。

私はまだまだだという気持ちを忘れない。100点ではなく、常に1億点を目指して取り組む。


計画性は今後も育つことは無さそうなので、今課せられた今の問題を必死で解決していこうと思う。

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