ポジティブな病み【創作：読めるラジオ】

［この番組は、ひとりっ子のひーちゃんが視聴者の様々な悩み・愚痴・不安・期待を自分の事のように真剣に考える視聴者一体型ラジオです。］

［なお、ラジオ内容は全てフィクションです。特定の人物とは一切関係ありません。すべて作者の妄想です。］



皆さんこんばんは。
ひーちゃんの日常、始まりました。
皆さんのお相手を務めますのは、生まれてこの方ひとりっ子、ひーちゃんです。

この番組は、リスナーが抱えているモヤモヤをひーちゃんの主観100%でお話していきます。
もしかしたら、傷付く方も、救われる方もいるかもしれません。「こんな考えをする奴もいるもんだ」と軽い気持ちで捉えてくださいね。

それではさっそく参りましょう。
ラジオネーム［一人暮らしのカモミールティー］さんからです。

［ひーちゃんこんばんは。いつも楽しく拝読しています。私は小さい頃から自分に自信がなく、褒めてもらったり、優しくされたりしても、私なんかがどうして……と感じてしまいます。生活の中で、人目を気にすることも多く、一人でいると病んでしまい、毎日が反省会。自分の自信のなさにも落ち込んでしまいます。日頃、ひーちゃんのラジオを見ていると、ポジティブな考え方や話し方をするひーちゃんがとても羨ましく感じます。どうしてそんなに人に明るく振る舞えるのだろうといつも考えています。ひーちゃんには、「病む」ことについて語って欲しいです。］

一人暮らしのカモミールティーさん。
メッセージありがとうございます。
そして、いつも読んで下さりありがとうございます。

一人暮らしのカモミールティーさんは、とても優しい人なんだと思います。

自分より誰かの方が勝っている、自分なんて全然頑張っていない。
そう思える人は、どんな時にも謙虚で、優しく、人のことをきちんと評価出来る方なんだと思いますよ。
貴方の周りの人はきっと幸せだと思います。

病む。
ここ最近で、物凄く使われるようになった言葉だなと感じます。

でも、病気は病気。軽々しく使うのは、もしかしたら間違ってるのかもしれないですね。でも、人間はすごく複雑で、考えることがたくさんあります。だから軽々しく使っているように見えて、心の叫びなのかもしれません。

私は思います。

人間は、いつでもどこでも常に病んでいて、それをひた隠しにして過ごすか、それを超えるくらいポジティブに演じるかして、生きているんだと。

一人暮らしのカモミールティーさんが言うように、私は日頃からポジティブ発言が多いし、この番組でもポジティブな気持ちで話しますし、ポジティブなアドバイスが多いかもしれません。でも私は、ポジティブに演じる側なのだと思います。

私は基本的に、人に病んでいる所を見せるのが苦手です。悲観的、ネガティブ、悩んでいる所は極力人に見せたくないなと思っています。

だって、病んでいると言われた所で、気を遣われるか、励まされるか、鼓舞されるか、共感されるかのどれかと決まっているから。

私はどれもされたくないし、使いたくない気を使わせることが非常に申し訳ない。
私が相手側だった時、どういう反応を示せば良いか分からないから、出来るだけ病んでない気持ちで人と接したい。

楽観的で、ポジティブで、何も考えてなくて、適当な人間だね。

私は人にそう思われたいと思って、日々生きています。
物事をネガティブに捉えてしまえば、私はどこまでも堕ちることを自分で知っているからです。

二十三年も生きていれば、辛い苦しい病む時期もたくさん経験してきました。
その度に、弱気な自分を見せることが苦手な自分もその場にいました。

でもネガティブを背負っているからこそ、ポジティブになれるとも思っています。

ネガティブを知っていると、その逆の発想をすると良いんだと解釈するようになります。
気持ちは乗り気じゃなくても、逆の立場になって考えてみたりします。

そうすることで、ポジティブを「演じる」という状態になれるのだと思います。

一人暮らしのカモミールティーさんが、病む自分が好きじゃないと思うなら、まずは好きになる。

私が自分のことが好きだとポジティブに人に言えるのは、自分が自分を好きにならないと、誰も好きになってくれないからという、ネガティブを持っているからです。

自分には自分しかいない。
こんなネガティブが、自分を好きにさせるのです。

最初は上手くいかないかもしれないけど、何事も言霊なので、「自分しか自分を好きになってくれない」とネガティブに捉えながらポジティブに生きましょう。

貴方はネガティブを大分使いこなせている。レベルアップで、それをポジティブに活かせるのでほないでしょうか。
強制ではありません。

少しずつ、自分が楽しく過ごせるように考えてみましょう。

またこの「読めるラジオ」に遊びに来てください。
ひーちゃんでした。