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振り返っても一人『2023.12.31』

ごたついていた大晦日。部屋から一歩も出ないまま、気付いたら19時になっていた。

残り5時間で年が変わる。


1年を振り返る。
noteのおすすめも、Instagramでフォローしている有名人やインフルエンサーや友達も、みんなみんなやっている。
私も、毎年やっていた。

でも今年だけはあんまりやる気が無かった。今年は思い出したくないことの方が多いからだ。


今年の1月から、これからの私が始まっていた。

自分はこれからもここに居続けるのだろうか。そう思いながら研修をしていた1月。

少しずつ創作をしだした2月。

「創作活動を続けて欲しい」と大学教授に言ってもらい、仕事をしながら物書きを目指そうと決めた3月。

絶望を覚えた4月。絶対に辞めてやると決めた4月。

仕事の忙しさや理不尽さを感じながらも、創作を続けていた5月。

どうでも良くなった6月。

仕事にしか手が付かず、日記も創作も止まった7月。23歳になった。

愛嬌とコミュ力だけでどうにか仕事をこなして、自分の時間を持ち直そうと思った8月。

同期以外に信じる人がいなくなり、自分の仕事が馬鹿馬鹿しくなった9月。

仕事を辞めて、大切だった日常と小説執筆の楽しさを思い出した10月。

「働いていない」ことへの葛藤と、将来を考えた11月。

自分を見つめ直した12月。


1年の振り返りと来年の抱負を話すということは、自分には未来があること、自分には将来があると長期的に考えることだと思う。
自分の人生にはまだまだ続きがあって、ゴールの設定なんかしていない。次、また次と向こうの自分に期待出来ているということだ。

今年の私は目の前のことしか考えていなかった。いつもそうだけど、今年は特に。

目の前の仕事を適当にこなす。
何かを書く。締切までに間に合わす。仕事を辞める。
その時にやりたいことをやって、いつでも人生で1番楽しかったと言えるように、いつ死んでも良いように、今の自分が1番の幸せ者だと言えるように過ごしてきた。

明日のことなんて考えていなかった。


でも私は生きている。

今年最後の日、12月31日。今日を生きていればそれでいいと思って365日生き延びてしまった。

私は今日を生きたいと思いながら、明日も生きていたいと思っていたのだと知った。

今日を必死で生きることで明日に繋がって、それを364回やってここにきた。

物書きとして、まだまだ成長しなくてはいけないと思った今年。私は小説を書き続けたいと思っているのと同時に、この人生を、グダグダで目の前のことしか考えられない人生を、生きたいと思っている。

私は来年も、今日を生きていこうと考えながら、明日を見ていこうと思う。

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