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いざハローワークへ『日記:2024.3.21』

ずっと避けていたハローワークに行った。

私は仕事をするのが嫌なわけではなく、前職の環境と自分の意思があまりにも違い過ぎて辞めてしまった。だから仕事をすること自体はあまり抵抗がない。

だが、自分に自信が無かった。

卒業論文に早く手を付けたくて、大学4年のたった1ヶ月で内定を取った。それは何もすごいことではなくて、ただ人員不足の企業に超即戦力として呼ばれただけだった。

そんな短期間で決めた企業が良いわけが無い。大学の先輩や同期は何十社と受けていたのに、私が「受けた」と認識出来るのは2.3社だ。私は目の前の楽しいことにしか目を向けられない。その時は「卒業論文」という編入学の目的がキラキラと輝いて見えた。

こんな自分が、次自分に合った企業を見つけられる訳が無い。そう思うと何も踏み出せない。踏み出した所で落ちるのが怖い。やりたくないことに踏み出して、落ち込む自分を想像したくない。
そんな気持ちのまま、ハローワークに向かった。


もうめちゃくちゃ楽しくて。

相談員の方が付いて話を聞いてくれるが、仕事探しを怠り過ぎて初回から4ヶ月ほど経過してしまっていた。だが怒らず、心配しながら笑ってた。

勤務条件の変更や、やりたいことと両立させたいという願望を伝えて、一緒にたくさんの求人を見た。

大学はあくまで自分が見つけた来たものを見比べてくれる所だったけど、相談員の方は取り寄せてくれる。
これはどうかあれはどうか、ここならお休みは多めですよ。私の条件をしっかり掴んで離さない。

どんどん印刷される求人票に、私は胸を膨らませる。

ここで働けばこんな人になれるんだろうな。ここに通うことになったら、こんな人に出会えるのかな。
楽しくて仕方がなくなってしまう。


今日は1ヶ月ぶりにバスに乗った。高校・大学・社会人時代、毎日のように使っていたのが懐かしいくらいだ。

バスに乗っている間、たくさんの人や物を見た。乗客や、バスから見える歩行者も、見慣れていたはずの近所のスーパー。ずっと見ていた景色を取り戻した気分になって、視界が少し明るくなった。私は外に出るべき人間だと認識した。


私はジブリの主人公のように、これから楽しい未来が待っていると考えてしまう。私はいつもポジティブに考え過ぎだ。

ネガティブが良くないことは知っている。私は根暗だから分かる。でもポジティブ過ぎるのも良くないかもしれない。

いや、ポジティブとネガティブ、両方持ち合わせる変な人だからダメなのかもしれない。ポジティブの楽観的部分と、ネガティブの自己肯定感の低さから来る向上心が圧倒的に少ない。欲しいものが少ない。

私はどう足掻いても、ポジティブとネガティブの間をずっと練り歩いてしまう。しかも両方が一緒になることは無いから、軽い躁鬱を繰り返しているだけだ。

この職業に就いたらどんな自分になるんだろうわくわくというポジティブ。
面接落ちたらどうしよう、自分の決めた就職先に失敗したらどうしようのネガティブ。

私には両方あるけれど、自分の中で迷っていても上手くいかないし一生解決しない。

相談員の方に教えてもらった次のステップを胸に、私はポジティブとネガティブを心の奥深くにしまいこみたい。

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