私が仕事を見つけるまで『日記:2024.3.19』
私がこの日記を始めたのは、仕事を辞めると決めた日からである。
どんなシフトであろうと、朝から晩まで外に出ていた私。
家から勤務先まで遠かったのもあるけれど、そんなことは本当は関係ない。いつだって仕事よりも脚本や物語を作ることに集中したかったからだ。
今の表現者達は、二刀流であることは当たり前の世界だ。コンビニ店員が小説家だったり、会社員が芸人だったり、YouTuberは服のブランドを立ち上げる。
だから私も、仕事をしながら脚本家になってやると思った。むしろ、それを目的として仕事をしていたおかげでモチベーションが保てていたのかもしれない。
でもそこまで甘くなかった。
そんなことで仕事が務まらないとか、集中力が散漫になるというよりは、仕事以外の時間が取れなかったからだ。
半年で辞めている私が言うのもなんだが、先輩達や上司を見ていてもこの企業に骨を埋める人間しかいてはいけない場所な気がした。私よりも優秀な人を、私よりも言うことを素直に聞ける人を必要としている気がした。
私はそこには必要無かったのだ。
だから私は仕事を辞めた。仕事を辞めた理由は、脚本家1本でやるという覚悟ではなく、脚本家になりたいという夢があるのにも関わらず、23歳という若さで心も身体もぐちゃぐちゃになる自分を見ていられなかったからだ。
だから私は、仕事をしたくない訳じゃない。脚本家を目指さなかった人生があったとしたら、前職に命を懸けて働いていただろうし、どこかでやりがいも見つけていたのかもしれない。
でもそうじゃない今の私は、仕事をしながら脚本を書きたい。
だから仕事には就かなければいけない。そう思ってこの日記のマガジンを立ち上げて「私が仕事を見つけるまで」に命名した。
でも今は、何を目的とした日記なのか分かっていない。
文章は書き進めれば書き進めるほど話が広がるから良いけれど、実際に書くことはもう無い。だって私はこんな生活を半年もやっているから。
私が仕事を見つけるまでの日記。
それを目標に歩まないと、この日記の意味は無い。
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