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人生舐めていく『日記:2024.3.7』
散々自分を責めていたここ数週間があったけれど、私みたいなやつ、世界中にいるなと思えて来た。
大学に編入学してすぐに、ある公共施設に実習に行った。
そのカリキュラムは大学2年が行うものだったが、必修科目だったため大学3年の私も参加していた。毎年2年生が来ているという感覚で出迎えてくれた職員の方々に、実習終盤くらいで「実は編入学をしてここに来て、本当は3年生です」という話をした。
「じゃあ進路を変えたんですね。すごいですね」
優しいおじい様が仰った。
ああ私、進路変えたんだ。
自分のことなのに、他人事のように捉えてしまって「ああ、そうですね」としか言えなかった私。
私の周りは編入学を考えていた人が結構多くて、私なんて数十人の中の1人だった。だからどこかから変化を求めて移動した気がしなかった。
自分はどこか世の中寄りの人間だと思っていて、義務教育が終わる頃には自然と高校進学を目指していたし、大学は推薦で入ったら楽だと聞いたから自分が得意だった物を学べる短大にさらりと入った。そこから同い年の大学生達と共に、大学を卒業した。就職もした。
ここまでは、割と普通と呼ばれる人生に近かったのだと思っていた。
今はどうだ。明らかに普通ではない。
でも私は、元から普通を求めていたのだろうか。そんなこと無かったと思う。
ただ黙って過ごしていたら勝手に何個か道が出来ていて、楽な方向に進んでいただけだ。私はいつも自我が無かったし、野望も無かった。
そして今に至る。仕事もしないで5ヶ月経って、4月は前職への入社月だ。この期間、ぼーっと生きてきたのかなと思うと、時間の無駄だったのではないかと苦しくなるのだ。
だがそんなこともない気がするぞ、とポジティブが顔を出してきた。
半年って、結構すぐだ。
働いたのも半年だけど、辞めてからも半年。たった1年でふたつの場所を経験している。でも今思えば全てがあっという間だった。
あと、私と同世代くらいの人の人生は様々である。ああ、年齢関係ないのかもしれないけど。
一緒に大学を卒業した友達は一生懸命働いているし、専門学校に行っていた友達は社会人3年目でもうすぐ4年目になるし転職もしている。高校の同級生はママになっていたりパパになっていたり、大学院に進学したり、大学休学中の友達だっている。
別になんだって良いのかもしれない。
私は今親に迷惑を掛けっぱなしだけれど、迷惑を掛けられるうちは掛けても良いかもしれない。親に迷惑を掛けられない人間がどれだけいることか。
恵まれているからこそ、自分が納得出来る期間を過ごさなければいけない。あともう「普通の人生」という概念なんて無い。毛頭なかった、まである。
「私」という軸はブレないように、自分のペースで人生を歩んでいけば良いんだ。頑張るんじゃなくて、こんなもんだろうと舐めていこう。私なら、自分がなりたいものに、目指したい何かになっちゃうんだからと舐めプしていこう。
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