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レベルアップ『日記:2024.4.25』

物語を書く時に、これってどういう意味なんだろうと思いながら使っている言葉が多いことに気付く。

何か重いものを表現したい時に「鉛」という言葉を使いたいけれど、実際に見たことはないしどんな物かを詳しくは知らないから、一旦検索にかけて画像や歴史や漢字の由来などを調べてみる。そうすることで、浅くではあるがその物についてのレベルが少し上がった気がするのだ。

「追憶」について
「アーク灯」について
「井蛙(せいあ)」について

辞書引きをどうにか物書きに生かせないかと思った。

元々辞書を活用したいと思ったのは「舟を編む」のドラマを観たからで、スマホ検索ではなく紙を使う姿が格好良いと思い形から入ることを選んだのだ。
だから、中学の時に使っていた辞書を引っ張り出した所で引っ張り出す所までしか思い付かなかった。

とりあえず開いた。ドラマで観たことを思い出して、「あ・か・さ」行が1番多いことや、図版の作り方、場所や大きさなども確認した。

知らない単語がたくさんあることに気付く。

私は日本語が好きで、日本語で物を表現するのが好きだ。それに母国語として生まれた瞬間から耳に入り、いつの間にか話せるようになっていた。なのにこれほどまでに知らない単語があると思うと勿体無い気がした。
私は単語の意味を深く知らない物を、1音につき1単語、46音の言葉を取り出した。そしてそれらを調べてみることにした。

写真は調べた最初の3つである。
「つ」から「追憶」、「あ」から「アーク灯」、「せ」から「井蛙(せいあ)」。

この3つは、知ってはいたが使ったことがない、もしくは使っていたし見たこともあるけど深く意味を知らない単語だ。わたしはこの3つにまつわる言葉を調べて画像におこし、Instagramに投稿した。

レベルアップした。

知らない言葉が知ってる言葉になる。

神経衰弱で裏返したトランプ2枚が同じで自分の価値になった。朝日めくりカレンダーを捲って昨日を経て今日になった。行きつけの居酒屋の提灯が赤く染まり営業中になった。

何かを一瞬で違うものに変える、それも良い物に、ワクワクする物に変わる。画像を作り終えた時、心がじんわりと温かくなった。

私は生涯勉強をしないと思っていた。過去も今もだ。でも違った。言葉を学ぶことはこんなに楽しいんだと気付いた。小学生くらいから知っておけば良かったと思った。

どんどん調べてどんどん吸収して、私はどんどんレベルを上げていくのだ。

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