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会社理念が浸透しやすい人・しにくい人の違いとは? 最新!『エンゲージメント白書』ミニレポート④

“わくわく”が止まらないシゴト環境をすべての人に! という思いのもと、ココロ躍る働き方や組織のあり方を研究するべく、私たち(株式会社CUOREMO)が立ち上げた「Heart Beat総研」。


日本のビジネスパーソンの会社へのエンゲージメントは、先進国でもダントツの最下位……というのはすでに多くの人が知るところとなっており、最近ではなんだか諦めムードも漂いはじめていますが、そんなんじゃアカン! こんな状況をなんとかせな(なぜか関西弁)! と自社サービス「Heart Beat PROGRAM」をローンチし、その改善に本気で立ち向かっている私たちは、この「エンゲージメント」なるものをさまざまな角度で研究しています。
 
今回も全国のビジネスパーソン500人への独自のアンケート(※)を分析する中で発見した、注目のトピックをご紹介しましょう!
 
これまで2回にわたり企業のパーパスやMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)といった「会社の理念の浸透度」に着目&分析をしてきましたが、会社理念が浸透している人(浸透度60%以上の人)は、仕事における主体性も圧倒的に高く、また、仕事に対して“わくわく”を感じながら働くことができていることも判明しました。(前回の記事はこちら前々回の記事はこちら)。

 
なんだかスゴいぞ! この「会社理念の浸透」ってやつ。
 
ということが回を重ねるごとに分かってきたわけですが、となるとやはり気になるわけです……

じゃあ、会社理念が浸透しやすい人って、どんな人なのよ??
ってことが。
 
これが分かれば、効果的な浸透のさせ方だって分かるかも知れない! …と勝手にテンション上げつつ、データの深掘りを再開。すると「ひょっとするとこんな人が!?」というデータのお導きが見えてきましたよ(ニヤリ)。

そもそも、会社の理念が浸透している人は半数以下……。
 


まずは振り返りとして、ビジネスパーソンたちの会社理念の浸透度はビミョーに低めで、独自で算出した会社理念の「平均浸透度」は48.9%。まさに“イマイチ”といった言葉がフィットする結果となりました(詳しくは過去の記事でチェック!)。
 


 
でも、考えてみれば、そりゃそうですよ。
「ねえねえ、会社の理念をもっと学んで、もっと受け入れてよ!」なんて一方的に言われても、無理だよ〜
……ってハナシで、ほんと、そりゃそうだ、なわけです。
 
そんな中で、とある集団においては会社理念の浸透度が高いことが分かりました。それはズバリ!「自分の人生の理念(ミッションやビジョン)」を持ち、それに基づいて行動ができている人たち」です。
 
まずは「自分のミッション・ビジョン・バリューに基づいた行動をすることができる」という人がどれくらいいるかというと…

 

※全国の一般社員250人・管理職250人へのインターネット調査/公務員を除く/2024年5月「Heart Beat総研」調べ

 このように全体の約半分。54.0%が「自分のミッション・ビジョン・バリューに基づいた行動をすることができる」と回答。あれ、思った以上にしっかりとした人が多いんだなあ…という印象も。 そしてこの結果に「会社の理念の浸透度」の結果をかけ合わせて見ると…

 

このように、ガッツリとした差が!
 
「自己理念に基づき行動ができている人」のうちの7割近くは「会社理念が浸透している人」なのに対し、「自己理念を基づき行動ができていない人」で「会社理念が浸透している人」はわずか2割弱。
 
そうなんです!「自己理念を持つこと」と「会社理念を受け入れること」は相容れないどころか、むしろシナジーを生んでいたのです!
 
しっかりとした自分の理念があるがゆえに、他の(=会社の)理念を受け入れるのは難しいのでは? とも思ってしまうのですが、まったくそうではないようですね。


自己理念あっての会社理念。さあ、この結果をどう捉え、どう活かしていくべきか?


 
仕事への主体性や前向きさにも大きな影響を持っている(ように思われる)、会社理念の理解や浸透。
 
間違いなく、もっともっと促進していかなければならないわけですが、いきなり上から「理解してよ!」と押しつけてもそれは無理なハナシ。
そこでまずは個々が自分自身を深く見つめ直し、自分を理解し、そして自分の理念(自己理念)をつくる。そしてそれが土台となり、会社理念もしっかりと浸透していく……といった感じでしょうか。
 
遠回りに感じるかもしれない。それでもやっぱり迷わず、
「まずは自己理念からはじめよう」
これが今回の学びでした。
 
自己理念、会社理念など、エンゲージメント向上のカギとなるものを探し、私たちHeart Beat 総研は今後も調査&分析し続けていきます。
 
もちろんデータ分析だけでなく、事業への思い、組織作りに役立つ情報など、エンゲージメントを深掘りする情報を気負わず発信していきますので、今後ともよろしくお願いいたします!
 
(研究員・かず)


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