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藤井風さんの全国ツアーがコロナ禍で開催されたことの意味

ツアーお疲れさまでした!

『Fujii Kaze “HELP EVER HALL TOUR”』が、本日の岡山公演をもって無事終了されたとのことでnote書いてます。

中止された会場もなく駆け抜けたことが本当に嬉しくて。以前、神奈川公演のライブレポートをこんな感じで書きましたライターの長谷川です▼

ツアーのさなかに2度目の緊急事態宣言が出されるも、続行を決め、無事に駆け抜けたことに心から敬意を表しますし、音楽業界を元気づけてくれました。

風さんのライブ情報を目にする度、パワーをもらえたし、「頑張れー!幸せな時間になれー!」と祈ってました。

なんていい笑顔なのでしょうか。毎公演、開催自体が不確実だった中、何段階にも渡って無事を確認してホッとする、みたいなところありましたね。

個人的に思ったこと

まったくこのような時に見解を述べる立場にはないのですが、恐れながら、下記はすべて私個人の考えです。

ライブ中止を決断したアーティストもいる中での今回の開催に、どこか釈然としない思いを抱いた方もいたのではないかと思います。私も少し耳にしました。

ツアーのスタートは神奈川でしたし、緊急事態宣言が出された後だったら、また状況も違ったかもしれないですよね。

選択肢としては、ライブを決行する方が大変な道だったのではないかと思われます。

業界的には「藤井風さんは全国回ってますね、うちはどうしますか?」という判断基準にもなる。そういう責任もあります。

採算の面で考えれば、どちらにしてもまったく取れません。収益は度外視のツアーだったと、無関係な私でさえも断言できます。

どんなに感染対策を万全に行なっても、風評という意味でのリスクは避けきれません。そこを背負って立つという見えない懸念や不安に対しての協議を重ねたはずです。

矢面に立たされるのは風さんですが、企画とか運営とか、関係各所ものすごーく関わっています。

デビューして約1年、初の全国ツアー。初ということがむしろ背中を押してくれたのかもしれませんが、今までの事例で考えたら中止が妥当です。

でも、風さんチームはきっとやり遂げてくれるのではないか、という気持ちにもさせてくれました。

業界全体でケーススタディを重ねる

私が言いたかったのは、この時期にライブを中止・延期したアーティストも、開催したアーティストも、配信ライブに切り替えたアーティストも。皆思うところは同じだよね、ってことです。

だから互いに比較や批判をすることほど意味のないものはないんじゃないかなと、思うんです。『HELP EVER HURT NEVER』!

できるか分からない状況の中で、企画や準備を進めたり、たくさんの方が動いていたわけで。挑戦した人が批判を受けるいわれはありません。

中止でも開催でも、実行に向けて前向きな動きがあった、ということが次につながるのだと私は考えています。

誰にとっても初めての事態なのですから、上手くできなくて当然です。こういう時こそ、一致団結してケーススタディを重ねていく。

同時に、文化芸術は一人で発展させることはできず、皆で動かしていくものだなと痛感します。

少数なら研ぎ澄まされていくし、大人数なら華々しいものになる。

今回の風さんツアーも、通常時以上に多くの方が尽力されたはずですが、ステージ上はとてもシンプルでした。

そのコントラストすらも自分にはまるで演出の一部のように感じられて、胸に迫るものがあったのです。背負う人と、支える人の想いが確かにそこに存在していた。

観客の目に映るのは、風さんとバンドメンバーさん。そして少しの楽器という光景だけ。オケも上手く使いながら、少数精鋭だからこそ際立つクオリティを見せつけられました。

「シンプルなステージ」というキーワードはネタバレ対象かもしれないと思い、ライブレポには書きませんでしたが、とても印象深かったことです。

あれを最後までやりきったのかと思うと、またさらに泣けてきますね。

風が吹けば桶屋が儲かるというお話

こんな校長先生みたいな目線でいろいろ書いて、君は一体誰なんだって話ですよね。ただの音楽好きなライターです。

私も予定していたライブがほぼ中止になり、取材もなくなり、ぽつーーんな1月でした。

でもその間、記事の執筆や小説プロジェクトを進めたりと、時間を大切に使うことができました。

明らかに、ここ1年で私の発信は増え、気持ちも変わりました。ほらー!

▲発信ってこれ?助常傷無?

▲続き?いやこれはストーキング。。

ツイートはともかく、理由と結果は常に一つではないですが、確実に風さんの影響も受けながら自分のライティングは変化しました。

決行したことで、誰かが覚悟を決めた姿は、別の誰かに良い影響を与えていくのではないでしょうか。

今回の藤井風さんのライブで、どれだけの人が勇気を与えられ、光を見出したかは計り知れません。私も創作を頑張ろうと、心の底から思いました。

私が近所でHEHNのバッグ持ってる美人さんを見かけたことだって、きっと何かにつながっているはずです。このnoteとか20年後の未来とか。

風が吹けば桶屋が儲かるのですよ。ちょっと違うかな。

ライブレポ読んでくださった皆さんありがとう!

記事を読んでくださった皆さんにもお礼が言いたかったのです。

今回のツアーの初日公演(2020/12/25)を拝見して、その3日後にライブレポを公開しました。

チケットが手に入らなかった方だけでなく、会場に行くことを断念された医療や介護に携わる方、エッセンシャルワークの方もいらしたでしょうし、まずはそういう方に届くように。

でも、全12公演の初日ということで、その後参加される方への配慮も必須です。

行った人も行かなかった人も、願わくば、風さんのことをあまり知らないという方にも。誰が読んでもハッピーなライブレポって実現しないかな?と考えて生まれた記事です。

読者によって何がネタバレになるか分からない。だからって、「風さんの着こなしで“衣装の方から似合いに行ってる”みたいな服」とか、どんな服だよ。

でも、風さんがお召しになるとほんとそうなりますよね(やはり)。

「バンドメンバー」という表記すら舞台構成のネタバレかも?と考えて「スタッフ」にしたりとか。「キャスト」にすれば夢の国感出たかもな。惜しかったな。

終わってみれば何てことないのですが、「ネタバレなし」とタイトルにも冠していますし、ツアー中はネタバレと判定されてからでは遅いので、念には念を。

結果、ライブがない日も必ず毎日、そしてライブ当日は常時アクセスがある記事に成長してくれました。

1月以降は、検索からのアクセスが非常に増えました。ありがとうございます!

今後読まれなくなると思うと寂しいですが、ライターとしては一つ視点を変えた挑戦ができたかなと思っています。

ツアーに参加された方が、あのライブレポを読んでどうお感じになったか、ぜひお聞かせいただけたら嬉しいです。

方法は電報かmixiで。あるいは私の日記のように1年後でも構いません。いつでもキャッチしますので。

もちろん、今までにいただいた多くのご感想もありがたく拝読し、相変わらず抱きしめて生きております。

この期間中に記事を読んでくださった方々に、必ずどこかでお礼をお伝えしたかったので、このnoteを書きました。

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難しく語ってしまいましたが、今回のエピソードで私が好きだったのは、高松公演で本番2分前まで風さんの足元がクロックスだったことに誰も気付かなかったっていうやつです!

香川は父の故郷なので、高松を日程に入れてくれて、「ふるさとみたいなもん」って言ってもらえて嬉しかったです。

リスクを背負いながらもステージに立ち続け、日本中に音楽を届けてくれた風さんとバンドメンバーさんの勇姿、しかと目に焼き付けました!

いつも取り留めのないnoteですみません。最後までお読みいただきありがとうございました!

▼ネタバレのないライブレポート▼

▼藤井風さんについての1年日記▼

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