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講師という位置/2007.10.20

仕事の世界で講師をするとは
始めた頃には想像すらしませんでした。
もちろん、憧れの仕事の一つでしたが。

仕事で他人に教えるのは喜びです。
自分の知見が人に伝わりそれが仕事になる。
そんな憧れの仕事に就く事が出来たのです。
でも、現実はそんなに甘くなかった。

教えても伝わらない

教えているのに。
受講生にその技術とか知識が伝わらない。
当時はさすがに焦りました。
なぜ?」が自分の頭の中にあふれ出てくる。

自分の中での「失敗」なので自分で
解決するしかない。
解決するには「失敗の本質」を見つけないと。
その頃は講師になって有頂天。
他人に聞くなんてありえない。
今ならわかる事ですがその失敗の本質が
すごく単純な事だったのです。

教えるから伝わらない

当時は教ええることが講師の役目。
そう信じて疑いませんでした。
それって実は「一方通行」な考え方。

伝えるには相手の理解度を確かめないとダメ。
教える」と考えていると実は伝わらない場合が
多い。
相手に理解を強いるのもダメ。

ああ、今ならわかるのに。
当時はそんな単純な理屈を理解していなかった。

その後「講師を教える」経験もしました。
これは更に大変。
教え方が講師の数だけあるので。
講師マニュアルがあっても必ず我流で教えるもの。
いくらこの教え方でといっても。

それでも自分自身の「失敗の本質」があったので
先ほどの受講生に対して「理解度基準」を設定しました。
つまり、講師自身の手法をある程度許容しても必ず
確認する事は受講生がどこまで理解しているか。
理解していないなら「伝え方」を変える。

もちろん多くの講師の「伝え型」はあくまで一通り。
だから冒頭でのなぜ?につながってしまう
伝え型を何通りか持っている講師は皆無。
でもそんな時こそこっちの出番です。
「6」を下から見るか上から見るか。
上から見れば「9」に見えます。

これこそ伝える側の仕事でもあり
能力ですしね

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