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目指せ!!最高品質とデザイン/2007.07.12

当時はイギリスの自転車展示会にも行っていたんだなと。
お金よりも大事なものを探しに行っていました。
それは「本物に触れる、触る」でしょうか。
今よりも大事にしていました。

日本の「ものづくり」がとても世の中から評価を
受けていた時代。
もちろん現代にも残っているけど少なくなって
いるのも事実。
高いから品質がいいからだけではなく作り手の
しっかりした思想が商品に宿っていたんです。

いつから日本製の魅力が無くなったのか。
全ての商品に共通するわけではありませんが
気になる点はいくつかあります。

まずは「良質な商品は作れば売れる」という
勘違いでしょうか。
いくら良質だとしても消費者が欲しいモノで
ないと全く売れない。
その頃はまだ欲しいヒトが圧倒的に多かった。
勘違いに気付くのに時間がかかりました。

もう一つの勘違い。
機能を全部載せると消費者が買ってくれる
でしょうか。
機能はむしろ厳選してシンプルにしないといけない時代
になっていたのに。
これがあれば便利。消費者はきっと喜ぶ。
大量生産がまだ残っていたからこその
メイドインジャパン」だった。
残念ながらすでに過去の遺物。

当時は目指すものがタイトルのように
最高品質とデザイン」でした。
私の中にもその2つに対する畏敬の念があった。
それが揃えば完璧なんだと。
でも今なら明確に違う答えがあります。

コンセプトとストーリー」です。
品質は不要なの?
イエ、でも最高であり続ける必要はありません。
なぜならば天然素材なんてすでに絶滅の危機にあるから。
現代なら化学素材を使うことも選択肢の一つですし。

デザインは当時は「有名デザイナー作」という
特別枠ありました。
もちろん今でもデザイナーの力がカタチの外側に
見えることもありますがデザイナーが作るべきは
コンセプトやその商品、サービスのストーリーです。
それが見えるデザインならもちろん消費者に
届きますしね

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