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新生姜のコンポート



歳を重ねると、
今日は何ともなくて身体が軽い!という日より、なんだかここが気になる、なんとなくしんどい、なんて日が少しずつ増えてきた、と気づき始めました。
気象病には無縁だったつもりが、雨の前日になると時折頭が痛んだりすることも。
最近は夏バテだけでなく、秋バテに梅雨バテまで耳にしますが、
そのたびに(もしかしてわたしも?)と気になり検索したりしています。

建物や街、移動する車内など、
エアコンの効いた環境に身を置く時間も長く
体感温度がころころ変わるから、
自律神経も乱れて体調を崩しがち。

わたしもけして若くないし、
冷えると良いことは何もない、としみじみ思うに至りました。

少しでも血の巡りを良くして、
身体の中から元気になれるのを願いながら
ガリのようで…ガリじゃない、
新生姜のコンポート(シロップ煮)を。

生姜は、
生で頂くのも免疫力が上がって助かるけれど、
火を加えると血行を良くしてくれ、さらに冷えを改善する力がググン、と上がるので
滞りがちな身体の巡りを助けてくれます。

立派な新生姜が手に入ったら、
半分はガリにして、
残りはこんな風にコンポートにしておくと
何かと使い易いです。

しょうがを細かくしたりおろしたりして煮る、
ジャムやコンフィチュールと違い、
これはただスライスして、スパイスとレモンを加えて甘く煮るだけでかんたんな上に、
シロップとしょうがを別々に活用できるのが気に入っています。
使いみちが多く、たのしい便利さです。


シロップは…
氷、炭酸水と合わせてジンジャーエール風に。

もちろんお湯割りで生姜湯が一番ですが、
真夏にはかき氷にも🍧
紅茶に混ぜて生姜紅茶に。



しょうがのスライスは…
豚の生姜焼きをはじめ、さまざまな煮物、焼き物のベースとして使えます。

これは、いかすみのリゾットに刻んだしょうがのコンポートを混ぜ、
トマトに詰めて焼きリゾットにしたものです。

細かく刻んでクッキーやバターケーキに混ぜて焼き、ジンジャー風味のお菓子に。
細切りを揚げワンタン、野菜の素揚げなど揚げ物に添えて。
刻んでヨーグルトのトッピングに。


皮も中身も柔らかい新生姜は
キレイに洗ったら、皮をむかずにそのまま薄切りに。
さくっ、さくっという包丁の入り方が実に心地よく、
ただ切っているだけでも
ストレスが吹き飛んでしまいそう。

今回のコンポートは 
はちみつに、シナモン、クローブ、
皮をむいたレモン、ひたひたになる量の水を加えてことこと煮ました。
小さな手のひらくらいの新生姜が200gほどです。はちみつは130gにしました。レモンは1個分、水は鍋によりますが1カップ前後かと思います。
この水で、味を調整しながら丁度良い甘味に仕上げます。

出来上がりのあつあつを味見すると、
熱さに加え、辛味としょうがの風味でハフッとむせ返ります。
冷めると落ち着いて、甘味もよ~く馴染んできました。

加えるFLAVORについて…。

●ノンケミカルのレモンなら、ぜひ皮も加えて煮てください。

●様々な料理に多用する場合はスパイスはなしで仕込みます。2種類作るとより使いやすいです。

●甘味もはちみつ以外に砂糖、オリゴ糖など、さまざまでかまいません。

●乾燥した赤唐辛子を少々加えると、さらにポカポカとし、辛口ジンジャーエールの素としても使えます。
冷たいのに、のどがカアッと熱くなります。

出来立てを熱いうちに煮沸消毒した瓶につめ、
ふたをした瓶ごと煮沸しておくと3ヶ月以上長持ちします。
…すぐなくなってしまいがちですが。

冬にもほしい強い味方なので、
1年以上の長期保存の際には
糖分を全体の50%以上加えてください。
(レモンと水の重量を考えると、前述のはちみつを200g以上ということになります。)

多めに仕込んだり、
プレゼントしたりするのもオススメです。



何となくだるさが取れなかったり、
頭が痛くなり、手足が冷えるなどの症状で悩まれていたら、
それは夏の冷えかもしれません。

自身もいまは仕事が重なり何かと気忙しい中で、
我が身をいたわる余裕もない、なんてことも。

ありがちなことですが、
せっかくの休みに入ったとたんに気が緩み、
夏風邪をひいて寝込んだりなんて悲しすぎます。

お腹や末端が冷えているなと感じたら、
日々、しょうがを意識的に摂られたりしながら、
少しでもぽかぽかとなりますように。
ガチガチの肩こりや頭痛も、いつの間にかすーっと引いていたり、なかなかの効き目。
良かったらお試しください。

こうして身体だけでなく、飲み物や料理で心までほぐれるのを実感するようになったのも、歳を重ねたせいかもしれません。

ありがたいことと思おうと決めました。


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