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おいしさを開く鍵

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料理が苦手な方、好きだけれど億劫な方、 そして大好きな方へ、私なりの小さな自信の積み重ね方をご紹介します。
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2022年2月の記事一覧

食卓の、ハレ(晴れ)とケ(褻)について

食卓の、ハレ(晴れ)とケ(褻)について

ハレとケ。
非日常と日常。
お祭りやお祝い、行事の日と、何気ない普通の日。
英語にするとformalとinformalでしょうか。
どうもそれでは括りきれない、日本ならではの伝統の根底にある一種の祈りのようなものが、確かにそこにあると感じています。

例えば身につけるもの。
元旦、七五三、結婚など、当日に晴れ着を着たり、参拝したり、きちんと形を整えてみると、普段の日とは段違いにスーッと、良い心持ち

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料理が億劫になったとき

料理が億劫になったとき

私は頭の中がほぼ食べものという変わり者のため、作るときにはほぼしんどさや億劫が顔を出すことはありませんが、片付けも料理のうち。
ああ、あの時はしんどかったなあ、なんていう思い出は、やはり沢山、心の奥にあります。

使った道具や鍋、器を洗って拭い、元にあった場所に戻すだけでずっとすっきり片付いていることがわかっているのに、朝も晩もいつもぎりぎり。
頑張っているはずなのにうまく行かず、家事が終わり切ら

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やさしく、ゆったり作ること

やさしく、ゆったり作ること

 料理を作ることは、人が生きて行くための手段の一つでもあり、必要に迫られれば誰でもできることです。
この春からも、一人暮らしなどをきっかけに始められる方も多いことと思います。

今は料理レシピのアプリもたくさんあり、作り慣れないうちは、美味しそうな写真についたレシピを探して、その工程に沿って作ることができ、心強いものでしょう。
けれど、そのレシピを見ながら作っている途中で、今ひとつ表現のニュアンス

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