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看護師のキャリアチェンジ。救急現場で感じた地域の医療課題を解決したい

CUCグループには、医師免許や看護師、理学療法士などの医療系資格を持ちながらビジネス職として活躍している社員が数多く働いています。
「医療職の新しいキャリア」シリーズでは、医療職の経験を経て現在CUCグループでビジネス職として活躍する社員をご紹介します!

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今回ご紹介するのは、外来事業部にて活躍中の川本さんです。看護師として病院で経験を積み、2022年11月にCUCに入社。現在、拠点マネージャーとして眼科や皮膚科などのクリニックの経営支援に携わる川本さんの仕事への想いに迫ります。

川本 雅子(かわもと・まさこ)
四年制大学医学部看護学科にて看護師の資格を取得。新卒として聖路加国際病院に入職し、放射線科・救命救急センター(集中治療・ER)にて看護師のキャリアを積んだのち、医療コンサルティング会社を経て、2022年11月CUCに入社。現在は東京都内の複数のクリニックの経営支援を行う。

救命救急の最前線で感じた違和感をきっかけに

病院の外側から地域医療にアプローチする道を選択

____まず、川本さんが看護師を志したきっかけについて、教えてください。

小学一年生の時の入院体験がきっかけです。斜視の手術をしたのですが、その時担当してくれた看護師さんがとても優しくしてくれたんです。
全身麻酔から覚めた時の気持ち悪さや喉の不快感でつらかった時、そばで優しく接してくれた看護師さんの存在が心に残り、「私も看護師になろう」と思いました。

____大学を卒業後は、総合病院に入職されたのですね。

大学生の時に、たまたまテレビで都内にある総合病院の救命救急センターの新人ナースが救急医療に奮闘するドキュメンタリーをみて感動したんです。「絶対ここに入りたい」と思って、その病院の採用試験に挑戦しました。無事入職が決まり、当然救急部門を希望していたのですが、残念ながら最初の配属では叶わず。放射線科の看護師としてキャリアをスタートしました。

その後、救命救急センターを経て、入職後9年目には念願だったERへ異動しました。看護師以外の職種と協働しながら急性期脳梗塞の患者様の早期診断・治療フローの確立にも携わるなど、チーム医療の大切さを学ぶことができた貴重な期間でした。

____看護師として着実にキャリアを積みつつも、なぜ企業へ転職されたのでしょうか。

看護師として14年間病院で働くなかで、一度外の世界から地域の医療課題に取り組んでみたいと思ったことが理由です。
病院では一次救急から三次救急まで担当していたので、本当にいろんな患者様をみてきました。救急処置が必要なのに歩いて来院される方、来院する手段がなく救急車で来院される方、受け入れ先がなく長い時間かかって転院搬送されてくる方、飲酒後酩酊状態の方、不安が強く毎日同じ時間に同じ症状で受診される方......。

多くの患者様の受け入れに対して、私たち病院の看護師は真摯に向き合っているけれど、本当に救急医療が必要な人に適切に医療を届けられる仕組みがないと、医療現場が疲弊してしまうと思いました。

解決するには地域の医療機関との連携や住民の方への適切な情報周知が必要で、病院のイチ看護師の立場で取り組んでいくのは難しい。そう考えて、病院の外側から医療課題にアプローチできる仕事を探しました。

一昨年、地域の医療課題に真っ向から向き合うCUCの存在を知り、ここでなら自分のやりたいことができるのではと考え、今に至ります。

取り組む課題の全体像を捉えて、優先度を見極める多重課題に向き合ってきた経験が活かせています

____現在CUCで携わっているお仕事についてお聞かせください。

経営支援先のクリニックの経営全般をサポートしています。私が拠点マネージャーとしてご支援しているのは、関東近郊にある眼科や小児科、皮膚科などの外来医療を中心に展開する複数のクリニックです。

ひとことで経営支援といっても、新規開設時の準備やマーケティング、診療の効率化、新システムの導入、スタッフ育成など色々あります。クリニックの経営状態を良くするために必要な打ち手をあらゆる方面から検討して日々実行しています。

たとえば最近担当した新しい診療予約システムの導入支援もそのひとつです。クリニックにとって予約管理は重要で、予約が取りづらいと患者様の足は遠のいてしまいますよね。患者様、そしてクリニック双方にとって使いやすい予約管理システムになるよう、院長やスタッフとも相談を重ね、導入支援に取り組みました。

____看護師の資格保有者であり、数々の医療現場に携わってきた川本さんですが、医療従事者としての経験が活きていると感じるのはどんな時ですか?

臨床現場では、日常の業務で同時に遂行を求められる2つ以上の事柄のことを「多重課題」と呼ぶのですが、看護師時代は毎日多重課題に向き合っていたんです。患者様の状態をすばやく把握し、優先度を考えながら同時進行で看護にあたる。その経験が今の仕事にもそのまま活きていますね。

拠点マネージャーの仕事も、経営支援先のクリニックが抱える多種多様な課題の全体像をまず把握して、優先順位をつけ、取り組む順番を決め、リソースを配分していきます。仕事は違えど、動き方はとても似ていると感じています。

あとはやはり、医療全般に関してベースの知識があるところでしょうか。
医療知識があるので、診療体制や安全管理について院長や事務長と話をスムーズに進めることができますし、システム導入や業務改善を実施する際にも、スタッフ目線で業務内容を検討し提案することができます。また、看護師として現場を経験した視点でスタッフの悩みにも寄り添いやすく、医療現場での経験が役に立っていると思います。

地域連携を通して人とつながりながら、
医療課題に取り組んでいきたい

____川本さん自身も含め、CUCではどんな人材が活躍できる現場だと思いますか。

課題に向かって主体的に動いていける人なら、やりがいを持って取り組んでいけると思いますね。CUCには、年次関係なく挑戦したい気持ちのあるメンバーには裁量のある仕事を任せる社風があります。受け身のスタンスではなく、自ら解決すべき課題に対して前向きに仕事ができる人が活躍している職場です。
また、タスクの役割分担をしてチームで仕事を進める力も必要です。質の高い医療提供のためには、院長先生をはじめ、看護師、事務スタッフなどクリニック全体のチームワークが欠かせません。それぞれの専門分野で取り組むべきことを整理し、一人ひとりが納得感を感じながら力を発揮してもらう。そうしたコミュニケーションができる人が活躍できると思います。

____川本さんのこれからの展望について聞かせてください。

まずは、医療機関の経営支援に必要な知識を自分自身の中に増やすことで、医療における経営と現場のギャップを埋めていけたらと思っています。

また、今後は支援先クリニックの近隣医療機関との連携をさらに強めていきたいです。
少子高齢化が進行している日本においては、地域の医療機関がそれぞれ孤軍奮闘しながら医療インフラを支える医療体制では患者様に必要な医療を届けることが難しいと思います。地域の医療機関同士のつながりをもっと強くし、相互に連携することで、患者様が受けるべき医療をスムーズに受けられる地域づくりに貢献できればと考えています。

新しいつながりが生まれたときに看護師としてどういう化学反応を起こせるか、日々チャレンジをしていきたいですね。

____最後に、CUCへの転職を考えている医療職の方にメッセージをお願いします。

医療に関する知識や現場での経験を活かすことができる場所は、病院の外にもあります。

私自身、働く場所を「病院」から「企業」に変更したことによって、救急医療をしていたときに体感した医療課題の解決に向けて取り組めていると感じます。医療現場でなくても、医療と関わることができる新しい働き方としてクリニックの経営支援という選択肢があることを知ってほしいですね。

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