ChatGPTに海外のシチズンサイエンスの事例を教えてと聞いてみた。
海外の事例も代表的なものを載せたいなと思っていた矢先にこのAIブーム。それなら教えてくださいよと聞いてみたら、ホントに代表的なものは教えてくれたので載せておきます。
①eBird
まずは最も有名なeBird。近年の生態学に係る論文でもここにあるデータを用いて分析しているものはよく目にします。
2021年にはeBird Japanもオープンしていますので、英語だと抵抗があった方でもより気軽にシチズンサイエンスに参加できるようになっています(モバイルアプリまで準備されています!)。
②Foldit
続いてうまくゲーム化されたシチズンサイエンスの例として出されるFoldit。コンピュータで構造解析をしているとどうしても局所的な最適解にハマってしまい、良い結果が出ないことがしばしばあるそうです。そこを「こんな構造にできるんやないの?」とパズルゲームのようにタンパク質の構造を組み立てていくことで、コンピュータによる解析の手助けをしてあげるものです。
(ある程度まで人力で構造作っていくと、コンピューターが「そかそか、そういう形か!わかったで!あとは任しとき!」という感じであとは勝手に構造解析進めていきます。
他にもChatGPTが答えてくれたEyeWireもゲーム系ですね。
ゲーム系でうまくいったものは他にもありますので、またまとめてご紹介したいです。楽しさは大事ですよね。
③Galaxy Zoo
銀河の画像は渦を巻いていたり、楕円形だったりしていて、大量の仕分けが必要ですが、その数は膨大で、大学院生数人で行うと3-5年かかるのではないかと言われていました。そこでオープンなオンラインプラットフォームを作り、多くの方に仕分けに参加してもらおうという取り組みです。10万人以上のボランティアが関わって、約175日間で4000万以上の分類がなされるなど素晴らしい成果を残しました。
また、このプロジェクトがきっかけとなり、様々なシチズンサイエンス・プロジェクトが掲載されるポータルサイト、Zooniverseも誕生しました。
日本の国立天文台によるGALAXY CRUISEも面白いですよ!
④Old Weather
結構シブめのシチズンサイエンスの事例も出してくるChatGPT。やりますね。こちらは過去の記録を読み解いていくタイプのシチズンサイエンスのプロジェクトです。第一次世界大戦期のイギリス海軍の航海記録をもとに、当時の気候状況を探るものです。(こちらにも詳しくあります)
前回の記事でお伝えをした「みんなで翻刻」プロジェクトとも近い内容ですね。
ということで、海外の事例もご紹介してみました。世界中で色々な取り組みはされていますので、それもまた紹介を少しずつでも。
結構いい感じで使えるので、ChatGPTとも仲良くしながら更新していきますね。
ではまた。