見出し画像

コミュ障改善し隊!対人恐怖症にAIが介入できるのか?実際の使用感を就労支援所の社長にインタビュー

クリスタルメソッドで開発しているコミュニケーション向上AI「DeepAI」

対人恐怖症、社会不安症、あがり症など、様々な心の不安や社会への不安を抱えている方に、コミュニケーション向上を目的としたAIの研究を進めています。

今回、実際にAIの利用してご協力いただいたのは、広島にある障害者支援施設「株式会社オリエンタルブルーム」様。
実際に施設内でコミュニケーションAIを使って頂きました。

株式会社オリエンタルブルーム
代表取締役 東風上 拓史 氏

社長の東風上さんへインタビュー

河合:対話AIに対するアウトプットの目的がやんわりした場合の課題は?
(精神障害、という大きな枠組みの中で対話AIに求められること)

右:クリスタルメソッド代表 河合継

東風上:精神的な障害といっても、「対人恐怖症」、「社会不安症」、人に対しての恐怖、環境に対しての恐怖、など人によって様々な理由があります。
そういった方たちの課題が、人とコミュニケーションを取る事。
人と話すのが恐い、うまく発言することができない、人の輪に入れない・・・
そういった問題を、AIなら何度でも繰り返しトレーニングすることができる、それがすごく利点だなと思っています。
相手はAIなんだけれども、話ながらだんだんとそこに没入して、本当に人と話している感覚になっていく。「話した」という経験を積むことが非常に重要なことなんです。

河合:実際に効果はありましたか?

東風上:一事例としてあったのが、もともと人と話すのが難しい、特に初めて会う方に対して何から質問したらいいか分からない、という方がいらっしゃるんですが、次から次への会話のトピックが出てきて少し会話が弾むようになった、というのが今実際に効果として出ています。
対人恐怖症とかコミュニケーションが苦手、という人にとっては、
自分の言葉をちゃんとフォローしてくれる、相槌を打ってくれたりとか、答えやすいような質問をしてくれたりとか、そういったことが「話しやすい」という感覚になる。
言葉の勉強というよりもどちらかというと心のコントロール、
喋るということに対して抵抗感を下げる、安心して発言できる、といったことを養うことが深層心理には必要なんですね。

河合:精神障害の種類によっても対話を変えていく必要がありますか?

東風上:そうですね、精神障害の中にもいろいろありますけど、中には喋れないわけではなくて、相手に自分のニュアンスとは違うニュアンスで取られてしまったなどの言葉の齟齬が調整できない人もいます。
そういったコミュニケーションの改善も人によっては必要ですね。

河合:実際に使ってみて、AIなんてつまんない、馬鹿にされているような気がする、などの声はありましたか?

・・・・・・・この続きは是非動画でご覧ください!!
https://www.youtube.com/watch?v=DdTPyvcs-BM&t=91s

今後の展開

現在は、障害者のための就労支援ということでコミュニケーション向上AIの他、面接練習AI、カウンセリングAIなどをご利用いただいています。
クリスタルメソッドでは今後はよりリアルな対話体験を実現するべく、AIの精度向上を図っています。
東風上社長からは、利用者の方がもっと楽しく、没入感を持って取り組めるような仕組みがあったら、という課題も頂いており、
例えばゲーム感覚で楽しめたり、AI彼女彼氏といったエンタテインメント性を持たせたりなどの用をを追加していく予定です。

クリスタルメソッドがAI研究を始めた理由は、まさに「人とうまくコミュニケーションをとれるようになりたいから」という想いが代表の河合にありました。
自分が持っているAIの技術で人のサポートをすることができないか、という渇望からこの研究を始めています。
詳しくはこちらのインタビュー記事をご覧ください⇩
https://sogyotecho.jp/crystalmethod-kawai-interview/

精神的な不安や心の悩みは誰にだってあるものです。些細なきっかけで外に出られなくなってしまった、人と対するのが苦手になってしまった、
社会に対してトラウマを感じている。
そんな方のためにどんなサポートができるのか。
マイナスな方向に進みだしてしまう前に声をかけたい。
そういった想いで開発を進めていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?