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2022年 ベストラーメン10杯

 どうもです。

 2022年の総まとめ的な記事、第13弾。
年内に更新できず、申し訳ございません!昨年同様、2022年に食べたラーメン、つけ麺、まぜそばから、特に美味しかった10杯を選んで紹介していこうと思います。因みに、お店で食べた数は計98杯。昨年より増えて、ほぼ100杯です…。カップ麺いれたら100杯超えてるかなと。

 では早速ですが、食べた時を思い出しながら書いた感想共に紹介していきます。近場にあったら是非足を運んでみてください。


#1『燃えよ麺助』(福島駅)

味玉紀州鴨そば

 大阪出張の際に頂いた1杯。このお店のセカンドブランド店である『麦と麺助』さんは2021年に訪問させて頂いて、むっちゃ美味しかったので、こちらも念願叶って訪問できた形です。
 んで期待以上に本当に美味かったです…。優しい鴨出汁が効いた、まろやかな甘味のある醤油スープが特に良くて余裕で完飲した。もちもち系ストレート麺の喉ごしも良くスープが絡む絡む。トッピングであるロース鴨チャーシュー2種も高クオリティで、一口サイズになってる恐らく鴨ハツの食感も最高でした。んで、葱増しにしたいくらいには葱がガチで美味い。焦げた風味と食感良く、旨味と甘味が口の中に広がります。そして、後半は柚子が効いてきてコレまた堪らない。味玉も超半熟で好みでした。店内は綺麗で接客も丁寧で感謝の極み。激戦区である福島駅周辺のお店はいくつかお邪魔しましたが、個人的にはこちらのお店がベストです。


#2『カドヤ食堂 総本店』(西長堀駅)

つけそば並

 こちらも大阪出張の際に訪問。大阪の淡麗醤油ラーメンのレジェンド的なお店との事で、一度は行ってみたかったお店。雨天にも関わらず、到着時には既に行列ができており、1時間ちょっと待ちました…。
 しかし、そんな待ち時間の苦労がどーでもよくなる位には美味かった。初入店ではるんですが、定番メニューではない"つけそば"を頂きました。事前調査だとこっちの方が美味しそうで。着丼してまず麺線の美しさに息を呑みます。このツヤ光よ…写真からも伝わると思います。そんで、啜り心地とコシが本当にヤバイ、希少な小麦「はるゆたか一等粉」を使用した自家製麺です。また、清湯系つけ汁は鶏と豚の旨味が凝縮されており、程よく酸味も広がって箸が止まらなかったですね。つけ汁の中にはネギとジューシーなチャーシュー盛り沢山で最高。〆となるスープ割りでは昆布や魚介を強く感じられてコレまた美味かったです。行列に耐えられる方は是非。


#3『麺処 篠はら』(要町駅)

特製醤油そば

 激戦区池袋駅から少しだけ離れた処に立地。有名店「麺処ほん田」の一番弟子の方のお店で、ラーメンTOKYO百名店だけでなく、ミシュランのビブグルマンにも掲載された事もある名店中の名店です。
 オススメの”特製醤油そば”を頂きました。着丼時から良い香りでビジュアルも美しい。一口目からキレのある醤油スープの旨味がガツンと脳天突き抜けてくる事間違いなし。美味すぎる。動物系・魚介系・節系・野菜系など10種類以上の素材から旨みを抽出しており、それに気付けずともコクと奥深さが尋常じゃないです。中細ストレートの多加水麺はツルツルした啜り心地なのに、しっかり芯の歯応えがあって良かったです。そして肩ロースを始めとした4種類のチャーシューの完成度が半端じゃない。国産銘柄豚"秀麗豚"を使用しているとの事。また、粗挽き鶏団子は紫蘇が練り込んであって爽やかでした。味玉も丁度良い半熟具合。全体的に上品で隙のない一杯でした。
 是非足を運んで頂きところなんですが、残念ながら令和4年8月28日を以て閉店。店主である篠原さんは新天地で新たならぁ麺屋を始動する予定らしいので、楽しみに待ちたいと思います。


#4『らーめん天神下 大喜』(仲御徒町駅)

特製とりそば

 かつては湯島天神下にお店を構えていた20年以上続く歴史ある名店。秋葉原周辺を食べ尽くし、一駅隣の御徒町駅の方まで足を運んで見つけました。
 醤油も惹かれたけど、左上の法則で”特製とりそば”を注文。黄金色のスープは口に入れた途端旨みが広がり勝利を確信。鶏ガラ・丸鶏をメインに抽出した濃密な旨味が出ていながら、丸みのある絶妙な塩加減なのでどんどん飲めます。浮かんでいる綺麗な鶏油によってコクとまろやかさも実現。少し柔らかめで歯切れよく喉越し滑らかな細麺は自家製麺。トッピングも鶏尽くしで充実しており、香ばしい鶏モモ肉と鶏そぼろが付いてきます。上に乗る白髪ねぎによる食感変化と、柚子胡椒ペーストによる味変で最後まで楽しめました。全てが見事に調和していて、塩ラーメンでここまで感動した味は久々でしたね。店主の武川さんは和食出身との事で、その文化を継承した、素材や処理方法への丁寧なこだわりが伝わってくる一杯でもありました。
 因みに、今年の『Japan Best Ramen Awards』では第9位に輝きましたので、これでまた更に人気が出そうです…。


#5『炭火焼濃厚中華そば 奥倫道』(大門駅)

炭火焼濃厚中華そば定食 秋刀魚+トリュフ煮卵

 激戦区浜松町に2021年にオープンしたばかりのお店。新橋の『倫道』(閉店)、神田の『海富道しーふーどう』に並んで"道系"と呼ばれる系列店。写真をご覧の通り、ラーメンに小鉢や白飯を添えた定食スタイルでメニューを提供しているが特徴的ですね。
 魚介系ラーメンではある一方で、このスタイルが業界的には新しく、その答えは調理方法。鯖、烏賊、秋刀魚などの素材を丸ごと炭焼きした後ペースト状にして、出汁と合わせラーメンスープを作っているとの事で、味、香り、風味ともに素材そのものを味わえる様な贅沢な仕上がりです。秋刀魚定食を注文したんですが、本当に秋刀魚を食べてるみたいな感覚に陥ります。それ位には濃厚な旨味がダイレクトにくる。中細の低加水麺にもよく絡み、たまに白飯とスープで食べるのも良し。定食なので味変アイテムも大量で、刻み玉ネギ、炭焼ネギ、板海苔、チャーシュー、海苔佃煮、味噌小胡瓜、山椒を適度なタイミングで添えて食べてるといつの間にか食べ終わってます(完飲)。トリュフ煮卵も美味かったのでデザート替わりに是非。この美味さだけでなく、料理のルックス、高級料亭さながらの佇まい、鈴虫の鳴き声が流れる店内空間、全てに”雅”を感じる名店でした。もう虜です。


#6『八雲』(池尻大橋駅)

特製ワンタン麺(白だし)

 東京のワンタン麺と云えば外せない20年以上続く名店。ミシュランのビブグルマンと百名店も長年受賞し続けている実績も勿論あり。店主の稲生田幹士さんは、浜田山の名店『たんたん亭』で修業を積んだお方です。
 まず、2017年に移転した店内がコンクリート打ちっぱなしで天井も高く超お洒落。カウンターも珍しいコの字型でスタイリッシュ。んで、ワンタン麺は白だしをチョイス。香りがもう素晴らしく、キラキラ輝く黄金色スープは見惚れる程。魚介と白醤油の和出汁のようなスープで、あっさりとしながらも深く力強い味わいが体に染み入ってきます。ストレート細麺も口当たり良く、程よくスープを持ち上げてくれます。そして、八雲の名物且つ代名詞でもある特製ワンタンは海老と肉の2種。もうW優勝。丁寧に1つ1つ作られた逸品で、旨味がこれでもかと溢れてきます。豚ロースチャーシューも肉密度高めで肉本来の魅力を堪能できました。余裕で完飲する絶品でした…。
 店主の稲生田さんは、シンプルな食材で最大限美味しくするにはどうすれば良いか試行錯誤を止めない根幹のスタイルを開業当時からずっと貫かれているそう。この研究熱心な姿勢が旨さの最大の秘訣かもしれません。


#7『創作麺工房 鳴龍』(大塚駅)

担担麺+味付玉子

 2017年からミシュラン一つ星を獲得し続けている超有名店。大塚近くに行く機会があったので、満を持して訪問。7月下旬の灼熱の中、お店が貸し出してる日傘を差し、汗を流しながら1時間近く並びました。
 耐えて良かった。美味すぎる…。担々麺の概念が覆りましたね。人生で食べた担々麺でトップに君臨し、もうその座を譲る事はないでしょう。店主の齋藤一将さんは中華出身で、その経験を活かした自家製の芝麻醤と辣油で、着丼時点で風味がとんでもない。そして最大の特徴であるスープ。出汁には丸鶏や牛骨、牡蠣や昆布など様々な食材から旨みを抽出し重ねていく。その結果、味わった事のない奥行きが生まれていて、飲む手が止まらなかったです。しかも、二層構造になっていて途中で勝手に味が変わるギミックを搭載。初めにあった上品でまろやかな甘味・酸味と変わって、底に溜まっていた胡麻味噌がスープに溶け出しコク深いテイストに。葱や挽肉を絡めて持ち上げる低加水のストレート細麺も自家製麺でよく考えられているなと。最後の最後まで無限に美味しかったです。営業時間は昼のみで短いし、並ぶしで、ハードルは高いのだけれど、この"頂き"に登る価値は絶対あります。


#8『麺恋処 いそじ』(代々木駅)

冷やし中華

 代々木に行く機会があって、夕飯をどっかで食べようとなった時に偶々見つけたお店。夏だったんですが、限定で冷やし中華を始めている…。初来店では限定避けるのが個人的セオリーではあるんですが、この日は暑かったのもあり、迷わず即決しましたね。
 革命が起きました。後から調べたら、どうやら夏のラーメン界の風物詩として有名だそう。写真でも若干見えると思うんですが、スープ変わりに魚介豚骨のジュレと、シャーベット状の出汁氷が麺の上に乗っている仕様。要は最後までずっと冷たいんです。天才か…?夏野菜を中心としたトッピングも彩り豊かな上に食感も様々で、全部美味しかった。クルトンとか珍しいし、胡瓜もお洒落なこだわりある切り方。カラシのアクセントも冷やし中華ならでは。タピオカ配合の自家製ツルモチ中太麺も完璧に冷たく締められており、噛み応え抜群で好みなタイプでした。そして、〆のスープ割り。温かい出汁でバランスが計算され尽くしたスープに変化。存分に爽快感を味わった後に、身体の芯まで温まるのヤバすぎて。逆サウナばりに整いましたね。他の定番メニューも気になるし、また夏になったら食べに行きたいです。


#9『裏武蔵家』(西千葉駅)

裏むさ 並+極上のり+ライス

 9月から年末にかけて家系マイブームがやって来たのですが、12月に終止符を打ったのはこの店でした。初訪問ではなく、約2年ぶりくらい。今年は家系ラーメンを横浜でも食べて、計20杯近く食べたんですが、それでも『裏武蔵家』の衝撃が忘れられず個人的にはベスト家系だなと再確認。
 中野に本店がある家系グループ『武蔵家』から史上初となる店舗を買い取り独立したお店で、ここでしか味わえない看板メニューである「裏むさ」が最高に美味い。2年前より更に美味かった。それもそのはず江戸時代から続く山形老舗の醤油を使用したカエシは店主によって日々無限にアップデート。そして、何と言っても表面でキラキラ光っている(美味しい家系の必須条件)黄金鶏油は4種類の脂を使用した唯一無二の鶏油で、肉の旨味が凝縮されたスープと相まって異次元級の美味さに。一口飲んだ瞬間幸せホルモンが身体中を駆け巡る事をお約束します。トッピングも凄いこだわっており、国産三元豚を使用したチャーシューはスモーキーで絶品。ほうれん草も素材を活かした新鮮な味わい。極上のりも風味がヤバすぎて、もうコレしか食べれない。千葉に足を運んだ際には是非食べてみてください。


#10『中華そば しば田』(仙川駅)

味玉中華そば

 嘗ては食べログの東京ラーメンランキングにて1位に君臨し続けていた名店中の名店(今でも5位)。カップ麺しか食べた事なかったんですが、丁度調布の方に行く機会があったので訪問しました。
 もう完成度高すぎてヤバかったです。期待以上で1位なのも納得しかない。スープ一口目から感動して泣きそうだったし、完飲確定。本当に丁寧に抽出されたであろうシンプルな地鶏と鴨の旨味と、キレのある醤油の極上スープは豊富なミネラルを感じさせる優しい美味しさで。全粒粉が練り込まれた細柔多加水麺もシルキーな麺肌で美しく、ツルツルしなやかな啜り心地でスープに負けずに寄り添っていく。低温調理の鶏むね、豚ももチャーシューも非常にジューシーで肉の旨み溢れる逸品でした。味玉もやはり完璧。白髪ねぎとメンマのシンプルアクセントも麺やスープの為にある様で欠かせないなと。今でも忘れられない至高至極の一杯でした。接客も丁寧でしたし。因みに、今年の『Japan Best Ramen Awards』第7位に輝いております。


#番外編(お家ラーメン)

ラーメン千里眼の夏限定 冷やし中華

 番外編として宅麺を始めとした、お取り寄せラーメンの紹介を。10杯ほど家で作って食べた中でも至極の一杯。選ばれたのは東北沢駅にお店を構える「千里眼」の"夏限定冷やし中華"。いつか店舗に行きたいと思いつつ、周辺に立ち寄る機会も少ないので取り寄せました。コレが想像以上に美味かった。ヤバいです。スープじゃなくタレだからか二郎系特有の重さは全くと言っていい程ないし脂っぽさも殆ど無い。でもガリマヨを合わせるのでジャンキーさはあって、コレがホント美味すぎてサラダ無限に食える説。麺は流石の浅草開花楼、弾力が強くて堪らないです。チャーシューも小ぶりながら味染み染みで大満足でした。夏のみの販売となりますが、是非。サラダだけお好みで調達すればよく、作るのもそこまで難しくないので。



ーーー以上、2022年ベストラーメン10杯となります。
 昨年以上にライブやイベントなどで外出機会が増えたので必然とラーメン食べる機会も増えましたね。会場が行ったことない場所とかだと、多少遠出になっても新しいラーメンに出逢えるので嬉しいです。まだまだ行きたい店沢山メモってあるので、2023年は目指せ100杯越えで食べていきたい…。
 とゆーことで、ここまで読んでくださった方ありがとうございました。首都圏メインで申し訳ないんですが、良ければ是非訪問してみてください!

 ではまた!

※2021年の未読の方は以下から是非!!


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