夫婦。我が家の場合。~愛情のゆくえ~
一昨日の娘の引っ越しの諸々の作業や新生活のサポートを終えて、
今日やっと新幹線で自宅に戻ってきた。
娘はもう成人してこの春には社会人となっているし、
余計な口出しや手の出しすぎは娘にとっては余計なお世話なのでやめておこう、
と思っている。
それでも、
私にできることは限られているので、
時間と体力の許す限り手伝ってきた。
失敗から学ぶことは多いので先回りはしないようにして、
アドバイスを求められた時と必要を感じた時だけ意見を言う。
私の若いころとは違って、
感心するほど素直に聞いてくれるし、
私の失敗も抵抗なく許してくれる姿に我が娘ながら頭が下がる。
かつて、スピリチュアルの先生から、
「あなたのお子さんたちは親より魂の霊性が高い」
と言われたことがあるが、真偽のほどはともかく、そうだろうなとうなずける。
そんな子供たちには、限りない愛情が引き出される。
どれだけ私の時間やエネルギーをかけても惜しくなく、
子供たちのためならなんでもできると確信できる。
母親からの愛情を感じられず愛情に飢えていた私のどこから湧いてくるのだろうと、不思議だ。
ハートチャクラ、つまり愛情のエネルギーが強いと言われたのも、
間違ってはいないと思える。
夫と結婚した時、実はこうも思っていたのだ。
「これで心おきなく愛情を注げる人ができた。」
幼いころから本当は受け取って欲しかった母に拒絶され、
持って行き場のない愛情は、小学生の時は飼い犬の「シロ」に存分に注いでいた。
テレビでムツゴロウさんが動物と戯れる映像をよく見ていたが、
母がいない時に、同じように「シロ」とじゃれあって心を満たしていた。
心友ともいえる「シロ」は中学生の時に病気で死んでしまい、
心にはぽっかりと穴が開いてしまう。
結婚は気が進まなかったけれど、
やっと「家族」ができたことにどこか安堵していた。
「心の穴はきっと埋まるはず。」
そのあとの展開は想像もつかなかった。
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