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せきらら大阪遠征

遠征に来たからといって、すべてが楽しい思い出になるわけじゃない。
当たり前だけど、思い通りにいかないときもある。

そんな、インスタには載せない思い出を全部ここに書きます。

2月4日、新宿バスタからはじめての夜行バスへ乗車。
バスの中で明日の計画を整理する。
まず、7時半になんばに到着。
そのあと、大国町近くにある喫茶店でモーニングを食べ、優雅な時間を過ごす。
森ノ宮よしもと漫才劇場で11時の公演を見る。
一月末に目当てのダブルヒガシが追加されていたので、当日券を買って見に行く。
お昼は森ノ宮でおいしいうどんを食べる。
適当に時間をつぶして住之江公園へ移動。
本日の目玉である、ゲスの極み乙女×さらば青春の光 ツーマンライブに参戦。

だいたいこんな感じ。
大阪へ行くのは二回目なので、王道な観光地は行かないが、せっかくだし劇場は外せない。
さっそく当日券の発売時間を調べようとしたとき、はやくも計画が崩れることになる。
漫才劇場のTwitterを覗くと、こんな文言が飛び込んできたのだ。

本公演は完売のため、当日券の販売はありません。

やられた~~~~~
もっとはやめに買っとけばよかった~~~
でもそのときダブルヒガシいなかったしな~~~~
翔生くん~~~~

結構なダメージを食らった。割りといいメンツだったのに。まあ、知らずに森ノ宮まで行かなくてよかったと思うことにする。
ちょうどいい時間潰しが消えてしまい、焦る。

時間つぶしを検索していると、どんどん尿意が押し寄せてきた。
あいにく座っているのは一番後ろの窓側。
私は覚悟を決めて眠りについた。

定刻通りになんばに到着。
降車場所が想像と違いすっごい道端だし、外はなんだか眩しくて寒い。
私はとりあえずトイレを探した。
何も頭が回っていない状態で向かった場所はなんば駅。
階段を下りて、トイレの看板を探しまわるが見当たらず。
やっと見つけたと思ったら改札の中。
私はいったん諦めて、モーニングの喫茶店へ向かうことにした。

そこのお店は6時半から開店しているらしい。紅茶専門店で英国気分が味わえるモーニングセットが人気だそう。贅沢にアイスが乗っているフレンチトーストやエッグベーコン付きのバウンドケーキ。早朝にもかかわらず、満席のときもあるようだ。
お店を目指して6分ほど白い朝の中を歩く。
世界に自分ひとりしかいないような気分になる。
でも本当に人がいない。鳩しかいない。
10m先にお店がある。何だか悪い予感がする。

本日は誠に勝手ながら臨時休業とさせていただきます。

こういう時のメンタルが一番やられる。
だって誰も悪くないから。
お店のSNSがないから確認できないのがネック。
張り紙を見て確実に落ち込んでいるのに、別に目当てとかじゃないですよ、みたいな顔ですぐにUターンする。
周りに誰もいないのに。

完全に予定が狂ってしまった。
私がいま一番行くべき場所はトイレだ。

結局、駅近くのでっかいMの文字にひかれて朝マック、
いや、朝マクドをかました。

「レシート要りますか⤴︎?」

慣れないイントネーションで少し目が覚める。
お、大阪やぁ…。

腹を満たして膀胱もスッキリした後、なんば周辺をぶらぶら。
難波千日前を歩いていると、やたらと行列がある。
なんとすべてが開店前のパチンコ屋。こんなに密集することあるんだ。

大阪には”おっちゃん”が多い。
中川家のコントによく出てくるような”終わったおっちゃん”。
当たり前みたいにマスクなしで出歩いてて、ジャージ着てて歯がなくて、タメ口で話しかけてくるあの感じ。なんばに着いてから何回もすれ違う。
本当にいるんだなああいう人。
東京でいうと高円寺にいるおっちゃんのイメージ。あんな人多分、渋谷にはあまりいない。大阪だとなんばみたいな中心地にうじゃうじゃいるのが面白い。

その後、行ってみたかった梅田のHEP FIVEに移動した。でかい観覧車がある商業施設。

なんとなくお店を見る。見るだけ見て何も買わない。服欲しいとか言いつつ、何も買わない。
何を買えばいいのか分からない。
施設を練り歩いただけで終わり。
ラフォーレ行った時と同じ。行く前はワクワクしてるけど、結局体力削るだけ。

お腹がすいてきたので、サイゼに直行。
知らない土地の知ってる施設が1番いい。
ポテト、マルゲリータ、赤ワインを頼んで昼から豪遊。これだけ頼んで800円だから止められない。

サイゼを出てもまだ14時。
お腹も空いてないしここへ行くしかない。
そう、シーシャ。
1人シーシャなんて上級者に見えるけど、一人で行くのは初めて。だから怖い。
まだ14時だから客がいなさそうで怖い。
初心者のくせにこんな時間から1人で行くのはだいぶ勇気いる。
なるべくチェーン店ぽい雰囲気の場所を選んで入店。
先客が何名かいたので、まずは安心。
シーシャの店員って、シーシャの店員ぽい人しかいない。シーシャを持ってきてくれたボディピアス開けたウルフのお姉さんを見ながら思った。
先端につけるマウスピースを開けようとするも、手が滑ってなかなか開かない。
気まづい時間。はずい。
ようやく開けて、先端に付けようとすると

「あ、逆です」

かえりて〜

この時間だけど意外と人は来る。
だけど私の周りにはカップルしか座らない。
やめてくれ。
シーシャは大体1時間半くらいだけど、まだまだ煙は出る。辞めどきが不明。

カップルに囲まれたので逃げるようにして帰った。

いよいよ、住之江公園に向かう。
整番が悪かったのでゆっくり行った。

暗転してステージ上にいるのは、1人で椅子に座っている森田。その姿を見て歓声が湧く。
居酒屋のネタだ。
計4本のコントをやるボリューミーなライブとなった。時間短縮のため、ステージ上で生着替えする嬉しい(?)演出も。

そしていよいよゲスの極み乙女である。
登場してすぐ、絵音が課長のベースソロを煽る。
もうこれだけでなんの曲をやるか分かる。
それぞれのパートのソロプレイを披露してからの『パラレルスペック』。
私はこの時の、ちゃんMARIの即興プレイの大ファンである。
あ~イントロのカッティングが心地いい~~

お決まりのつなぎ その2
『crying march』の前のあのピアノ。
この曲は割とマイナー曲の部類に入るものだけど、数年前から急にセトリに入れ始めた。ありがてえ。

3曲目のイントロを聴いた瞬間、衝撃と同時に5年前のある日を思い出した。2017年11月6日。この曲を初披露した日。
高校が終わって急いで新木場へ直行したあの日。
初めて聞く曲でこんなに盛り上がれる幸福感。
完全に油断していた。こんなところで宣戦布告されるとは…。

『戦ってしまうよ』、『ラスカ』、『星降る夜に花束を』が続いて完全に2017年の新木場studio coastと化した。
今日は一応ツーマンですよね?横揺れしている川谷絵音に問う。

まだまだゲスの暴走は終わらない。『某東京』というこれまためちゃくちゃマイナーな曲を大阪で披露。それと嬉しかった要素が1つある。
個人的な話だが、大学の授業でMVを制作する課題があり、私は『某東京』で作ったばっかりだった。そのタイミングでこれ。
多分、私は絵音に見透かされている。

『颯爽と走るトネガワくん』『song3』と斜め上のセトリが続く。
いつものダラダラMCの後、あっという間に最後の曲。

もう逆に笑いを取りに来ている。
ツーマンライブの本編ラストで『モニエは悲しむ』は尖りすぎ。

時間短縮のため、捌けずにアンコール。
ここはさすがにキラーボールと一緒に踊りました。

終演後、すぐにライブの感想をスマホに打ち込んだ。
そういえば、ゲスのライブに行った後は毎回メモ帳にびっしり感想を書いていた。
ライブハウスでもみくちゃにされながらも、ずっと目で絵音を追っていたあの頃。
でもいつしかホール公演が増えて、段々書かなくなった。
メモを見返すと、ライブハウスで見るのは3年ぶりらしい。
今見ても、場面を脳内で再生できるくらい詳細に書かれている。

大阪まで来てよかったと心から思った。
こんなに初見殺しセトリだとは思わなかったし、ゲスちゃんが好きでよかったなと時空を超えて再確認できた気がした。

気分よく新大阪でラーメンをキメる。
ラ後のラ。

帰りの夜行バスも変わらず尿意と戦った。






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