箱根駅伝の"蜜"にみるスポーツ報道の手法

箱根駅伝は関東学生陸上競技連盟が主催して、読売新聞社と共催する大会だ。

沿道での観戦が"蜜"だったと話題であるが、報道の仕方は真逆である。

比較対象として共催の読売新聞と、大会に関係しない東京スポーツを添付した。

これが日本のスポーツ報道の手法である!

何も主催者の片棒担ぎするのは読売新聞だけではない。
春になれば、

選抜高校野球で毎日新聞社が、夏の高校野球は朝日新聞社が主催する。

だから毎日新聞と朝日新聞に高校野球の過密日程や炎天下での試合を批判したり、或いは改善や中止を推奨する記事は皆無である。

話題を箱根駅伝に戻して、観客の蜜を問題視する記事をスポーツ新聞では"スポーツ報知"のみ書いていない。それは報知新聞社が箱根駅伝を後援しているからだ。

そして、箱根駅伝は言うならば関東大会である。しかし、テレビで全国中継され実況は伝統を連呼する。これでは最高峰の駅伝大会だと勘違いする人間が少なくないだろう。
因みに、大学駅伝最高峰の大会は『全日本大学駅伝対校選手権大会』つまり熱田神宮〜伊勢神宮間の駅伝である。

何が言いたいのか。
日本のスポーツはマスコミによる印象操作によって成り立っていると言っても過言ではないのだ。

それから、五輪を主催するIOCは民間団体である。
日本政府は民間団体が主催する大会に何兆もの金をつぎ込み、国民の健康よりも強行開催に向けて躍起になっているのだ。

各競技の世界最高峰の大会は五輪ではなく世界選手権である。その証拠に五輪では実施できる競技と種目の数が決まっている。その影響で本来ある種目を削って実施する競技があるのが五輪である。
(例えばボクシングなら、本来ある階級が五輪では実施されないものもある)

これで五輪が世界最高峰のスポーツ大会と言えるのだろうか?

『五輪は世界最高峰のスポーツ大会』

日本では多くの方々が報道等により擦込まれ、そう思わされているだけである。

"リテラシー"の重要性が求められている昨今。これはスポーツの分野においても然りである。

情報リテラシーの向上でスポーツに対する考え方が変わる2021年。そうなることを私は強く望むのである。

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