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日本は世界の敵か?―Twitter、ワールドカップ、イーロン・マスク

烏丸百九@バーチャル評論家

こんにちは、烏丸百九です。
またしてもあっという間に月末になってしまいました。

相変わらずTwitterアカウントが凍結されている状況なのですが、前回のnoteでも書いたとおり、現在はマストドンに一時移行しております。マストドンをご利用の方はフォローよろしくお願いいたします。

本noteでは、マスク買収後のTwitterの状況や、カタールワールドカップをめぐる諸問題について、ここ最近考えていることをまとめてみたいと思います。

1.マスク体制下で「5ちゃんねる化」するTwitter

一部の信奉者におだてられ、すっかり調子に乗っている様子のマスクは、先日もドナルド・トランプ元大統領のTwitterを復活させるなど、凍結中の右翼系アカウントなどについて、大規模な復活を目論んでいるようです。

こんなことをするならまず私のTwitterアカウントを復活させろやという感じなのですが、来週私(左翼)の凍結解除があるか否か、期待せず見守ってみたいと思います。

また、Twitterユーザーが日本に偏っていることから、今後は日本を拠点として重視していく考えを示してもいるようです。

また、Twitterの利用者が多い日本は「他の国が目指すべき目標」であるとして、「理想的には例外なくすべての国で日本のように多くの利用者を持つこと」を目指すとマスク氏は語ったそうです。マスク氏は「Twitterはアメリカ中心のように見えるかもしれませんが、どちらかと言えば日本中心です」

「日本の人口はアメリカの3分の1であるにもかかわらず、日本とアメリカのデイリーアクティブユーザー数はほぼ同等です」と語っており、日本のアクティブユーザーが他の国と比べて圧倒的に多いとしています。

これにより推し進められるのは、十中八九Twitterの(更なる)5ちゃんねる化でしょう。

Twitterでネトウヨアカウントが、マスクを褒める文脈で「ツイッターなんて5ちゃんねると一緒だろ(モデレーションがどうとか言ってるヤツは馬鹿)」みたいなことを書いていましたが、5ちゃんねるにはbotやなりすまし、連投を防止するIP開示などのシステムが整備されている掲示板もあり、場所によってはTwitterよりも荒らしにくいですし、また中傷に対する削除依頼も可能です。

大半の人は趣味であれ何であれ、Twitterを自己宣伝のツールとして使ったり、心理的繋がりや承認を求めてやっているのが事実なのですから、むしろ5ちゃんと全く同じノリでコメントしてる連中は明白にツールとしての使用方法を間違っています
だから陰謀論やデマや中傷を平気で拡散するし、訴訟沙汰が絶え間なく続いてるわけです。

賭けてもいいのですが、このままマスク路線でTwitterジャパンを放っておいた場合、間違いなくフェミニスト/LGBTQ/性的少数派の作家やイラストレーター/Youtuberあたりに自殺者精神的傷病を負う人が続出して、Twitter運営も責任を問われる事態になると思います。

オタク関係で言えば、人気アニメ「チェンソーマン」の監督が一部のオタクから継続的なバッシングを受けていますが、批判的な評価自体は仕方ないとしても、直接攻撃されたら病んじゃう人だって中にはいるんですから、オタクの好きなアーティストの皆さんを守るためにもモデレーションは必須ですし、それがイヤならIPの強制開示など、荒らし防止のシステムを部分的にでも取り入れるほかないでしょう。

そうした措置を執らず、このままTwitterジャパンが「より悪質な5ちゃんねる」として誹謗中傷やヘイトスピーチの(さらなる)温床と化していくならば、最早「日本人ユーザーは世界の敵」と言っても過言ではないのではないでしょうか。

2.「パブリックエネミー」化する日本人

この事実を端的に象徴したのが、開催中のカタールサッカーワールドカップでの一幕でしょう。

そもそもこの大会は、開催前からのべ6500人もの人々がスタジアム建設の為に犠牲になったと報じられ、またLGBTQへの差別的な姿勢を隠さないなど、「カタール当局が恥知らずな人権侵害を放置している」として世界中から非難を浴びていました。にもかかわらず、「西側」のFIFA関係者は諸問題に目を瞑り、開催を強行したわけです。

というのも、インファンティーノ会長はその前日に、西側のメディアや人々によるカタールへの批判を「偽善的で、人種差別的なもの」と逆に強い口調で非難していたのだ。

 カタールに移住した現在52歳の団体トップは、少し怒気を込めてそう語った。つまり他国や他大陸を侵略し、植民地として搾取してきた歴史を持つ欧州人が、そうした過去を脇に置いて、カタールの人権侵害などを声高に批判するのは不当だと言いたいのだろう。これには、理解できるところもある。

 しかし(中略)スイスに移住したイタリア移民の息子としていじめに遭った経験と、カタールW杯のスタジアム建設に携わったことで命を落とした6500人超(英紙『ザ・ガーディアン』調べ)の外国人労働者の気持ちを並列で語るのは、ちょっと無理がある。『BBC』の開幕特番では、元イングランド女子代表のアレックス・スコットが「外国人労働者の気持ちがわかるわけがない。フットボールは全員のためのものと言い続けているけど、それも嘘。フットボールがすべての人々のためのものなんて、絶対に言えないわ」と断じた。

 そもそも4年前のロシア大会時に「世界中の人々がロシアに恋をしている」と言ってウラジーミル・プーチンの機嫌を取り、後に侵略戦争を起こした大統領から友人の勲章を受けているのが、FIFAのインファンティーノ会長だ。舌を何枚も使い分け、常にパワーと寄り添うところは、厚顔無恥な政治家と大差ない。今回はアラブの小国が初めてW杯を開催し、フットボールによって世界を団結させるというナラティブ(物語)を貫き、擁護したいのだろう。

オリンピックやワールドカップのような不経済極まりないイベントは、開催が「発展途上国」に押しつけられる一方で、そこでの人権侵害は都合良く無視され、開催者は屁理屈と言い訳を重ね、何とか開催を強行しようとします。

しかし、一部の人間の金儲けの為に公害紛いの意味不明なイベントを実施する(あるいはしなければならない、と脅迫的に思っている)ことが問題なのであり、これは「発展途上国」ではなく、資金を持つ国の側の問題です。
人々は全てのオリンピックやそれに類する人権侵害イベントに反対すべきであり、そこに議論の余地はないと私は思います。

ただ、世間の大半は、私ほどハッキリしたスタンスを取れない「スポーツ好き」なのも事実なのでしょう。
そんなアンビバレンスな大衆の気持ちを代弁するように、ドイツの代表チームは、カタール当局のLGBTQ差別や言論弾圧を批判するため、手で口を覆う(=検閲を意味する)というパフォーマンスを実施したものの、その後格下の日本チームに負けたことで、時事通信が揶揄的な見出しで報じるなどの攻撃的行動に出ました。

これを切っ掛けに、日本のネトウヨ(サッカーファンとは限らない)がドイツを揶揄し、当てつけ的な写真を拡散するなどの行動に出ました。

これらの事案を受けて、流石に日本国内からも「日本人の人権意識の乏しさは異様だ」と指摘する声が相次ぎました。

3.世界からヘイトを買う日本

こんな「パブリックエネミー」な行為をやり続けていると、自然な流れとして、「日本」や「日本人」自体が世界からヘイトを買い、嫌われていくのではないかと思います。

百歩譲って、国内「のみ」で右傾化やヘイトスピーチの増加が起きているなら、あくまでもドメスティックな問題だと抗弁することも出来るでしょうが、Twitterもワールドカップもグローバルなプラットフォームであり、世界有数のアクティブユーザー数と糞右翼トロールぶりを併せ持つ「ジャパニーズ」は、このままでは徐々に「世界の鼻つまみ者」と扱われていくのではないでしょうか。

救いがないのは、80年代のジャパン・バッシングの時代とは異なり、国家としては活力を失い、衰退していく一方という状況下であることですが……。

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