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「内省」を複数人で行う意味って何だろう/Korecolor体験記#1

2023年に入って、やりたいことが1つあった。
それは、「人と関わりを増やすこと」だ。

2022年は、仕事に邁進した年だった、と我ながら思う。毎日毎晩仕事のことを考え続けた結果、友人に会う心の余裕がなかった。

結婚した友人、子どもができた友人も増えたこともあるかもしれない。
20代の時と同じペースで外に飲み会にはいけないな、と何となく理解してはいたものの、いざ予定が減ると悲しい。

その結果、仕事しかやることがなかった。仕事の飲み会にも誘われるようになったが、楽しい反面、世界が閉じているように感じた。

価値観も、考え方も、仕事を中心に作られているのではないか。ふと、虚しさを覚えるときもあった。

そんな中、忘年会をきっかけに、年末から友人と会話をする機会が増えた。

昔の自分を知っている人間が、今の自分を見ながら会話をする。相手の言葉や顔、態度を見ながら自分を振り返る。

少しだけ幅を持って、いろんな角度で自分を振り返れるような気がした。過去の繋がりを再確認することで、今までの人生は、仕事だけの人生ではなかったと気づくことができた。

この出来事をきっかけに、仕事だけの枠に囚われず、他の人の視点の中で自分を客観視することが必要なのではないか、と考えた。そして、2023年は人と会い、人を通じて自分を見直すことを目標とした。

そもそも、内省は一人でするものなのか。それが、最初に沸いた疑問だ。
人を通じて内省を行う。そんな場がないだろうか、と思っていた時、友人から自己内省プログラムに誘われた。それが「Korecolor」だ。

前置きが長くなったが、このnoteでは、32歳のビジネスマンである自分が、Korecolorというプログラムを通じ何を思い、どうなっていくかを書いていく体験記である。

Korecolorとはなにか?

Korecolorとはら下記のプログラムである。

“Korecolor” は、自分の軸となる “コアカラー” を見つけ、仲間とともにあなたの “これから” を描くプログラムです。
まずは、日々の生活のなかで忘れてしまったワクワクを再発見することからはじまります。
「自分はどんなことに好奇心を持っていただろう?」
KOREWOKINIはあなたの心の中の想いを大切にし、未来を描くお手伝いをします。また、コーチングやアート思考のワークを取り入れ、あなたが持つエネルギーをどのように解放していくかをともにデザインします。

ワークショップはもちろんのこと、多彩な運営メンバーによるメンタリング、互いに高め合える仲間、そしてプログラム後もずっと続く人生の拠り所となるコミュニティを贈ります。

一見曖昧なプログラムになぜ申し込んだかというと、コミュニティに魅力があったからだ。

今年の1月に、体験会という名の参加者の新年会に参加した。最初の触れ込みは、新年の抱負を内省して考える、であり、他にも自分のような「一見(いちげん)さん」が来るものだと思っていた。

しかし、ふたを開けたら過去のプログラム参加者しかおらず、他人の同窓会に勝手にお邪魔した、気まずい感覚になった。

ただ、そこで見たのは、参加者同士の仲の良さであった。それに、一見さんの自分にも優しく接してくれて、安全な、心理的な心地よさを感じた。

これが参加した方々の共通点だろうか。内省をしたいという気持ちも持ちながら、このような新しいつながりが欲しかったのは正直なところだ。

このコミュニティが羨ましいと思った。だから、多少得られるものが曖昧であっても、参加してみようと思い、HPから問い合わせを行った。

第一回目目の感想

いよいよ初日を迎える。朝9時半にzoomに入り、自己紹介を行ったあと、宿題として事前に出されていた人生のライフチャートを、グループに分かれて発表することとなった。

私は5分程度で、チャートを元にこれまでの人生の中で印象的だったことを話した。
その後、他の参加者がチャートを元に質問をする。なお、下記のグランドルールに基づき、「聴く(without judge)」ことを意識し、決して断定しないように心がけながら質問をする必要がある。

「では、ここから30分間質問の時間になります」

30分間!?と素直に驚いた。自分の人生を初めて聞いた人が、30分間の中で質問できるのだろうか。が、そういう場なのだと自分の中で認めることにした。

「なぜこの言葉を使ったんですか?」
「この時の感情はどんな感情でしたか?」
「この時は何を感じたのですか?」

without judgeの言葉で質問をされると、不思議と即答ができない。普段考えていることではないため、回答に悩む時間増えるようになった。

そうしていると、最初は億劫であった30分という時間が、あっという間に過ぎていた。確かに最初は会話を繋ごうとか、沈黙を避けようとも思ったが、相手の言葉を聞いて自分を省みる、まさに内省のプロセスに沿ったプログラムとなっていた。

まとめ 複数人で内省をする意味は何か

ここについてはまだ分からないが、少なくとも、一人で内省を行うよりも、「幅」が出そうな気がしている。

一人で内省を行うことを例えるなら、一人でプールの底まで沈み込むようなものだと思う。水に沈んでいくようなイメージ。それは孤独で、誰にも入れないような世界の中での作業。

しかし、複数で内省を行う過程は全く異なり、没頭する中で複数の目に見られることで、一人では気づけなかったようなことに気づくことができる。そうした、多角的な視点を持った内省は、自分でする内省では想像がつかないところまで自分を運んでくれるように思えた。

一回目のライフチャートを通じて、自分の半生を振り返ることができたことも満足した。個人的な気づきとしては、①新しい自分に気づくことで満足感を得ている状態が多いこと、②人に頼りづらいというブレーキを抱えているが、人に頼って裏切られた経験は特にない、ということであった。

①については、noteにたびたびエッセイを書くという行動に現れていると思う。一方で大きな気づきは②であった。誰かに頼って嫌われたらどうしよう、煩わしいと思われたらどうしよう、と思っていたが、いざ振り返るとそんなことを思われたことはあまりなかったように思える。

一方で、頼ると嫌われる、という自意識が自分を邪魔していたのかもしれない、という気づきをライフチャートの質問会で知ることができた。きっと、個人だけの内省では気づけなかったのではないか、と思い、プログラムに参加してよかったと、少しだけ満足をした。

全5回のプログラムで、これからどんなことに気づいて行動に移していくのか。これからも体験記として記録していきたい。


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