この惑星で目を覚ましたことがいかにラッキーか、を考える
地球の時間軸では、人間の一生はセミよりも短いリチャード・ドーキンスの「進化とは何か」を読んでいて、全般的に天才すぎるのだけど、本の主題とは別に、ここ数年でもっとも美しい文章に出会った。「宇宙で目を覚ます」という章でドーキンスは以下のように語っている。
「楽しい思い」という言葉は的確ではないでしょう。一億四千万世紀ものあいだ眠りつづけたあと、とうとう宇宙で目覚めるのです。われわれは、色彩に満ちた生命にあふれかえっている素晴らしい惑星で目を覚まし、しばらくして再び目を閉じなけれ