なぜ射手座の私が牡羊座の結果も気にするのか? 占いの信じ方について
はじめに 占いをどう見るか
今回の占いは、占い師さんに直接話を聞きに行くタイプではなく、新聞やテレビ、スマホなどで届く占いについてを象限として語りたい。
つまり占いを発信する側が、占われる側をいくつかの集団にカテゴライズし、「〇〇の人の運勢は△△です!」みたいにやるタイプの占いについてを対象に語る。星座占いや血液型占いみたいなやつだ。もう少し複雑なやつでもいい。
私は如上のタイプの占いが好きなような、好きじゃないような、そんなお付き合いをしている。個人的には好きなような気がしているが、見る人が見たらその見方はダメなんじゃない? と言われそうな気もする。
今日はそれについて語ってみたい。
私は射手座だが牡羊座の占いの結果も見る
私は12星座で言うと射手座に誕生日がある。そのため、朝の占いでは射手座はどうかな〜? と見る。良かったり悪かったり、気をつけるべきこと、持参したらいいアイテムやその色なんかが示される。毎週・毎日示される(結構すごいことだ)。
実は同時に、牡羊座の占いの結果も見ている。これは、初めて付き合った彼女が牡羊座だったからだ。彼女のことを好きだったから、彼女の一日はどうなんだろ? と思ったことがきっかけだ。もう彼女の誕生日もあいまいになってしまったのだけれども、いまでも射手座の次に牡羊座の結果も気にしている。
このことがあったおかげで、一つ気がついたことがある。射手座の占いの結果でも、もちろん一日や一週間で気をつけるべきことが述べられるのであるが、当然牡羊座の占いの結果でも結構いいことが言われている。当然と言えば当然で、それぞれの星座の人に、良かれ悪しかれその期間をよく生きるためのヒントを語るのが、このタイプの占いの本質なのだ。
人間なんとなく不安だ。占いは不安を和らげるために人類が編み出した一つの技だ。科学技術が発達したとしても、そうしたことは変わりはないし、むしろ強化される側面さえあるのかもしれないと思っている。
射手座でありながら牡羊座の結果を見ることは、占いの効果を二倍にすると信じている。なぜなら、射手座だけでなく牡羊座でも、一日や一週間の過ごし方のヒントが述べられるからだ。
そのうち私は占いの全部の星座を見るようになった。なぜなら12星座占いはだいたい全部人間が気をつけるべきことを語っているからだ。
俺の運気がすごいことになっている。十二倍だぞ十二倍。他の星座の結果も気にすることで、毎日毎週人間生活でちょっと気をつけるべきことが十二倍頭の中に備わっている状態になっている。
当然射手座のを一番に優先して留意するのだが、朝の占いってのはみんなに届くように日常的なチェックポイントを語るため、他の星座の情報も大抵の場合自分にメリットがあるケースが大変に多いのだ。
試みに、2024年9月24日のLINE占いの12星座占いランキングを見てみよう。まずは自分の星座を見るべきだが、他の好きな星座や、あるいは全ての星座を見てみよう。結構それぞれいいこと書いてあるので、全部心に留めるとかなりいい感じになる。
おわりに 私は占いというものを信じている
このように、私は占いを信じているようで信じていないようで、信じている。
占いの持つ、不安に対してそっと気をつけるべき作法やアイテムを差し出し、そして不安を和らげようとする、あの超常的な構造をまとうシステムを信じている。
信じさせる側のテクニックも信じている。
それに、どんなに科学が発展しても、不安に対してちょっとした占いでも信じたくなる気持ちがあることもまた、信じている。
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