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社会福祉士・精神保健福祉士。現在はソーシャルワークの教員です。 専門は精神保健福祉。あ…

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社会福祉士・精神保健福祉士。現在はソーシャルワークの教員です。 専門は精神保健福祉。あまり真面目に研究はしておらず、思いつきをつぶやくのみなので役に立つ内容ではありません。

記事一覧

可視化への抵抗

職能団体の大会・学会に長年参加していたのだが、ある時期から急に関心が薄れてしまい、ここ数年は欠席が続いている。思い返してみるとそれはソーシャルワーカーが可視化に…

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2週間前
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私にとってのナラティヴ・アプローチ

ソーシャルワーカーとして働いていた時期の後半で私が最も意識して使っていた技法(姿勢というべきか)はナラティヴ・アプローチだった。1998年頃に野口裕二先生に出会い、…

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2週間前
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岩倉とは何だったのか?

*前回のノートに続き、京都府岩倉について2016年に書いていた内容です。前回の探訪録から1週間後にアップしていました。乱暴な推論に過ぎませんが、なぜこのような歴史を…

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1か月前
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岩倉探訪(2016)

*以下のノートは、2016年2月に所用で京都に行った際、半日ほど空き時間があったので精神保健福祉分野では有名な岩倉を歩いてみたレポートです。 今回は歩いたルートを振…

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1か月前
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手紙。

*このnoteは、ソーシャルワーカーとしての自分が今感じたり、考えたりしたことのほか、以前書いたものの中から残しておきたいものを整理しておく目的もあって始めた。 以…

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1か月前
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エンデとモモとソーシャルワーク

歳をとってくるにしたがって、今の社会のあり方に責任のようなものを感じることが増えた。若い頃に望んでいたような社会にはなっていないどころか、より生きづらさを感じる…

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1か月前
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noteはじめました。

20年近く前、ソーシャルワークに関するひとりごとをブログに書いていましたが、使用していたサーバーのセキュリティの不安もあり、ブログを閉鎖して以後はtwitter(Xと呼び…

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1か月前
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可視化への抵抗

可視化への抵抗

職能団体の大会・学会に長年参加していたのだが、ある時期から急に関心が薄れてしまい、ここ数年は欠席が続いている。思い返してみるとそれはソーシャルワーカーが可視化に向かった頃のことだった。
ソーシャルワーカーは、「何でも屋」などと呼ばれてその専門性が見えづらい職業だ。国家資格化される際にも自分たちの立場性が問われ、ワーカーたちの中でも大きく意見が分かれていた。しかし背に腹は変えられないというか、職種と

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私にとってのナラティヴ・アプローチ

私にとってのナラティヴ・アプローチ

ソーシャルワーカーとして働いていた時期の後半で私が最も意識して使っていた技法(姿勢というべきか)はナラティヴ・アプローチだった。1998年頃に野口裕二先生に出会い、「ナラティヴ・セラピー」とホワイトとエプストンの「物語としての家族」を読んだことが大きな刺激となり、以後はずっとナラティヴ・アプローチが自分の柱になっている。
現場の精神保健福祉士時代、独学ではあったが日々の支援の中でナラティヴ・アプロ

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岩倉とは何だったのか?

岩倉とは何だったのか?

*前回のノートに続き、京都府岩倉について2016年に書いていた内容です。前回の探訪録から1週間後にアップしていました。乱暴な推論に過ぎませんが、なぜこのような歴史を辿ったのか、私たちはもっと考えてみるべきかもしれません。

2016年のノートーーーーーーーーーーーーー
京都の旅から戻り、岩倉の精神医療の歴史を調べていくうちに様々な思いが交錯しまとまりがつかなくなってしまった。「洛北岩倉と精神医療」

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岩倉探訪(2016)

岩倉探訪(2016)

*以下のノートは、2016年2月に所用で京都に行った際、半日ほど空き時間があったので精神保健福祉分野では有名な岩倉を歩いてみたレポートです。
今回は歩いたルートを振り返りながらのレポートで、これを書いた後でさらに調べて考察した内容を次回アップしたいと思います。いずれも2016年当時、別なSNSで福祉関係者の友人たち向けに書いたものです。

以下2016年2月のノートーーーーーー
私的な旅行で京都を

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手紙。

手紙。

*このnoteは、ソーシャルワーカーとしての自分が今感じたり、考えたりしたことのほか、以前書いたものの中から残しておきたいものを整理しておく目的もあって始めた。
以下は、以前別なSNSにアップしていた記事の1つ。他の記事を探していた時に偶然見つけた。冒頭で「モモ」にちらっと触れているのだけど、多分この頃再読していたのだろう。(上の写真は、記事にある手紙が入っていた封筒)
内容は一部修正を加えてある

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エンデとモモとソーシャルワーク

エンデとモモとソーシャルワーク

歳をとってくるにしたがって、今の社会のあり方に責任のようなものを感じることが増えた。若い頃に望んでいたような社会にはなっていないどころか、より生きづらさを感じるような状況になっていると感じる。もちろん、自分は社会に何がしかの影響を与えることができるような立場ではないし、今の社会のあり方とは全く関係がないのかもしれない。それでも今の社会を形作ってきた一般の「大人」の一人として「これでいいのかなあ」と

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noteはじめました。

noteはじめました。

20年近く前、ソーシャルワークに関するひとりごとをブログに書いていましたが、使用していたサーバーのセキュリティの不安もあり、ブログを閉鎖して以後はtwitter(Xと呼びたくない)でつぶやくのみでした。ただツイートだとタイトルをつけて考えながら文章を書くということができず、今ひとつ思う通りに書き進められないことが引っかかっていました。
noteの存在は以前から気になっていたのですが、なかなか始める

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