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スポーツHR ~スポーツを活用して人や組織の可能性を広げる~

こんにちは、卓間です!
今回はスポーツHRについて記事を書きたいと思います。
クリアソンに来てから「サッカーを活用して何をしたいのか?」について質問されることが多いのですが、個人的にやりたいことのひとつがこの「スポーツHR」です、勝手に名付けました(笑)
どんなことをイメージしているのか文章にしてみましたので、興味がある方はぜひお読みください。
※全て個人の見解です。


スポーツHRとは?

スポーツを活用することで個人や組織を活性化して可能性を伸ばし、豊かな人生につなげていく
ことがスポーツHRだと定義しています。クリアソンは現状サッカーがメインコンテンツなので、短期的にはサッカーを通して実現していきたいと思っています。

以前にもNoteで書きましたが、豊かさには4つの定義があると言われていますので、その観点で論じていきたいと思います。

①キャリア

スポーツを通してリーダーシップを学べると思っています。

勝ち負けや記録など、明確な結果が出るのがスポーツです。結果を出すためにどのように何に取り組むのか、正解がないためその選択やプロセスには自分らしさが現れます
加えて、サッカーではチームで競技に取り組みます。組織の中で個々人が強みを活かしあい、弱みを補い合って戦うことでリーダーシップを意識し磨いていくことができると思っています。
また、実際プレーしない方も観戦や話を聞くことを通して、様々なリーダーシップを学び、皆さんの仕事や日常にも活かせるのではないかと思っています。

②心身の健康

どちらも大事ですが聞いたところによると、「身体の健康をまず整えることの方が精神の健康を整えるより優先順位が高い」、という研究結果を出す機関が増えてきているそうです。

確かに、本来は美味しいはずのフレンチが目の前にあるけれど、腹痛で苦しんでいたら美味しいと感じるどころではありませんよね。腹痛を取り除かないと、美味しい、うれしい、感動、等を味わうことはできないと考えると、身体の健康が重要そうです。

そして、身体の健康を整えるためには適度な運動が重要なのは言うまでもありません。

③コミュニティ(+地域との関り)

サッカーの特徴的な価値のひとつにコミュニティがあると思っています。サッカークラブを応援することで繋がるはずのない方々が繋がることができる。加えてクリアソン新宿を応援していたら新宿で繋がれる、鹿児島ユナイテッドを応援していたら鹿児島で繋がれる。地域性が強いことが特徴のひとつだと思っています。

何も工夫しなければ地域との繋がりが希薄になる現代において、地域と繋がり、直接顔を知る人が集まるコミュニティとなる最強のコンテンツのひとつになりうると思っています。言語関係なく楽しめるのでこれから増えるであろう外国籍の方との共通言語のひとつにもなりうると考えています。それが防犯、防災など危機に対する備えになるでしょう。
海外クラブの経営者と話をしたとき、戦時や災害時にサッカークラブが食料を配布する拠点になったり、発信拠点にもなる、と言っていました。

個人的にもシンプルに地域に知り合いが多い状態は人生を豊かにし、危機的なときに助け合う糧になると思っており、信頼社会で成り立ってきた日本ではとくに重要なポイントなのではないかと考えています。

前職の人事の経験で個人的に重要だと思っていることのひとつは、社員が危機的な状況に直面した時にいかにそれに対応する準備をしているか、です。企業が率先して地域との関りを持つことで、例えば大地震がきたときに社員が助かる可能性を少しでも高める、といった効果をもたらせるのではないか、と思っています。

④マネー

①~③の価値が発揮できれば、個人や企業のマネーにも繋がると思っています。

スポーツを通してリーダーシップ開発ができれば個人のキャリアアップや、企業の組織力向上に繋がるかもしれません。
心身の健康が整えばこれまで以上に働けたり、病気にかからず医療費が節約できるかもしれません。
コミュニティができて人との出会いが増えれば仕事に繋がる可能性も広がりますし、企業一社だけではどうにもならない危機的な状況が来た時の備えになると考えれば十分な投資対象だと思っています。

個人的背景

HRやキャリアに興味を持ったであろう背景は思い当たるところでは3つあります。

①家庭環境

基本的に「やりたいことを自分の責任でやる」という方針だったので、自分が「何がなぜ好きなのか」を常々考える必要がありました。「モチベーション」というものに無意識ながら目を向けていたんだと思います。
また、いとこがアメリカで働いており、コミュニケーションを取る中で労働市場の流動性が高いアメリカと流動性が低い日本の双方の情報を相対化してインプットしていたのも影響していたかもしれません。

②社会人のファーストキャリア
ふたつめは1社目で人事に配属になったことです。これは全く希望していませんでしたが(笑)、2年半働いたことで、会社組織のハード面やソフト面に向き合い、結果的により深く興味を持ったのだと思います。

③クリアソンでの経験

人材事業に携わったことが直近では影響が大きいです。
前職が人事だったのでその経験を活かさざるを得なかったという背景もありますが、日本の労働市場の中で仕事にやりがいを持てている人が6%しかいないという事実を知り、自分の力や経験(とくにスポーツ)で多少ながら解決はできるんじゃないか?と思ったのがきっかけです。

社会的背景

「人と人が出会うこと、それをリアル空間で実現できること」は大きな価値になる時代になってきたと思っています。

グローバル化やIT化が進みオンライン上では気軽に他者と繋がることができるようになりました(それは素晴らしい価値)。他方で、直接人と知り合うハードルは逆に上がった、選択肢が広がったことで行動のハードルは上がったと思っています。
例えば、美味しい店をネットで探せるから選択肢は広がったが、実際に今日行く店は決められない、スキルアップのために勉強したいけど学校やサービスが多すぎて選べない、など。
結局は信頼できる筋からの直接のレコメンドが一番好みが合ってよかった、という経験はあるのではないかと思っています。

これは企業内でも同じようなことが言えると思っており、社員同士が深く知り合うハードルは上がったのではないでしょうか。
以前よく行われていた会社の飲み会も、コロナ後一定復活したであろうとはいえ数は減り、若者とベテラン社員の溝が深くなっていることは容易に想像できます。
転職や起業のハードルも下がっており、デザインしてメンテナンスしなければ、組織への愛着が下がったり、人がどんどん会社から離れていくことになると思っています。

最終的には誰と働くか?が決め手になると思いますが、ロールモデルや一緒に働きたいその「誰」を結局は社内外で見つけられない、それが個人のモチベーションの低下や組織の不活性化のひとつの要因になる可能性があると思います。

また、やはり外国籍の方との交流はもっと図った方がよいと個人的には思っています。
自分はたまたま日本語が話せないアメリカ生まれのいとこがいるので、自分自身は英語がうまくないものの(というかめちゃくちゃ下手くそです笑)、接することに恐怖感はありません。
恐らく英語がうまいかどうかよりも、接点頻度の方が重要でしょう。

これから日本の人口の10パーセントが外国籍になると言われています。日本人とだけ働いて一生を過ごす、という人の方が少なくなる未来が来ると思います。
従って、デザインして外国籍の方と交流する機会を作る必要がある、それはスポーツで、とくにグローバルで人気があるサッカーで実現できる可能性があると思います。

具体例

①試合会場の活用

1992人を集めた7月23日の試合会場の様子

1992名もいるので試合会場にくる方の属性・きっかけ等は様々ですが、企業の方がグループで来場している割合が多いのがクリアソンの特徴のひとつです。
メリットとしては以下が想定されます。

  • 普段の仕事とは違う環境で会社のメンバーと過ごせること

  • 部署を越えた繋がりを作れる可能性があること

  • 同じ空間で感動体験を味わえること

イメージとしては、コロナ前にはよく行われていた、企業内の交流施策の代替のひとつになれているかなと思っています。

②企業の組織活性化

企業様向けの講演に選手・スタッフが登壇
パートナー企業のランチ会でクリアソンが司会

企業の社員向けにスポーツを通じたキャリア形成やリーダーシップ、地域創生などについて講演をしています。
ランチ会ではクリアソンが企画を実施しています。クリアソンの選手について深く知ることができるクイズや、逆に企業について深く知れるクイズ、普段接しない社員同士が繋がれる企画等を行っています。

企業の社員から見たときには、普段の仕事からは学べないことを学べたり、社内でも部署を越えて新しいつながりを作れる、というところがメリットになるかと思います。

③セミナー

クリアソン選手が主催するセミナー

クリアソンは、リーダーシップやキャリア形成、時には栄養セミナーなど、豊かさの4つの定義に当てはまるテーマでセミナーを自社開催しています。

個人的には学ぶこと自体が豊かな人生に繋がると考えているので、競技を突き詰めると同時にビジネスにも取り組むクリアソンの選手が経験や学び、知見を、関わる方々に届けるセミナーは積極的に開催していきたいと思っています!

さいごに

記事はお楽しみいただけましたでしょうか?
サッカークラブの活用方法は様々かと思いますが、ひとつの事例になれば嬉しいなと思っています!

「もっとこんな観点あるんじゃないか?」「疑問がある!」「ディスカッションしたい!」など感じるところは様々かと思いますので、ご意見いただけるかたはぜひX(Twitter)のDMや投稿に絡む形でリアクションください!https://twitter.com/akinoritakuma


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